ネルソン・マンデラ「ラスト・メッセージ」①~死後6時間―復活インタビュー
【Dear Africa】
(日本語訳抜粋)
●格差と貧困を解決する鍵
質問者)
アフリカの人々の多くは、今なお、激しい収入格差や貧困に苦しんでいると思います。
どうすれば、こういったアフリカの問題を解決できるのでしょうか。
あるいは、私たち日本人はどのような支援ができるでしょうか。
マンデラ)
教育です。まずは教育だと思います。日本の歴史を見習わなければいけません。
日本の近代化は私たちにとって、よきお手本です。
アフリカの人々は、すべからく、明治維新以降の日本の足跡に倣うべきです。
日本人は多くのことを成し遂げたので、私たちも日本のことを
大いに誇りに思っています。
もちろん、食糧も必要ですよ。それが「貧困の克服」の別名です。
食糧も必要、教育も必要、機会の平等つまりチャレンジの平等も必要です。
私たちは、経済を成長させたいという希望を持っています。
南アフリカに限らず、アフリカの国すべてにおいてです。
もちろん、そのチャンスはあります。私たちの大陸には豊富な資源があるのです。
ヨーロッパ人によって資源を大量に奪われましたが、今度は私たち自身が
この大陸から、地中から富を得るべきです。そして産業をおこし、利益をあげ、
豊かになり、いい教育を受け、人間としての教養と道徳性を高める立派な文化を
築くべきです。
自分たちも同じ人間であることを証明したいのです。
ヨーロッパ人に比べて劣ってなどいない。アメリカ人に比べて劣ってなどいない。
私たちも日本人のようになれる。
可能性はあります。そう、私たちは、できるんです!
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《魂に「肌の色」はない》
●アフリカには宗教的道徳が必要
日本人は、ちゃんとした教育を受けていますから、暴力は悪い行為であり、
教育ある人間として不名誉なことであると思っています。
日本人は暴力を嫌います。
しかしアフリカでは、暴力とは、もちろん殺人だったり、病人を見捨てたり、
あるいは、アルコール中毒者の不品行だったり、LSDほか、よくない習慣に
ふけっている人たちだったりします。
アフリカには多くの問題や悪事が存在しており、それが暴力を引き起こして
いるのです。ですから、アフリカには道徳が必要です。
その道徳は、よい宗教から来ると思います。
アフリカのキリスト教は十分ではないと思います。
というのは、歴史上キリスト教の聖職者は、侵略者であるヨーロッパ諸国の
軍隊の先導役として、やって来たからです。
人々は、本当のキリスト教や聖職者の真意を信じているわけではありません。
彼らは、ヨーロッパ諸国の軍隊の先導役にすぎないからです。
私たちの富を奪いに来たにすぎません。
それは、本当の意味におけるイエスの愛の教えではないのです。
イエスの愛の教えは、今、幸福の科学の教えの中にあります。
ですから、私は、幸福の科学がアフリカに広がるべきであると思っています。
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