ずーみんのはがき絵七十二候②

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はがき絵いろはうた四周目(その13)

2024-08-17 23:31:02 | おえかきの森

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも四周目です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんので、全部で四十四作品を紹介する予定です。

 四周目はお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介していきます。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介していきますのでお付き合いください。

 四周目の第十三回目は「ゆ」「め」「み」の三つです。

 

 

 

『ゆ』・・・柚子

 「鬼柚子」とか「獅子柚子」とか呼ばれる種類の柚子を描きました。「冬至」という文字を書き添えてあります。

 冬至に柚子湯に入るのは、運を呼び込む前に体を清めるという禊の風習からきています。柚子の良い香りが邪気を払うと信じられています。

 俳句では「柚子」は秋(晩秋)の季語、「柚子湯」は冬至の習慣ですから当然、冬の季語になっています。

・いみじくもかがやく柚子や神の留守      阿波野 青畝

・なるかならぬか柚子は今年も寂寞と      加藤 楸邨

・葉まばらに柚子あらはるゝ後の月       正岡 子規 

 

 

 

 

 

 

 

『め』・・・迷彩柄

 迷彩柄をいろいろ描いて遊んでみました。そのうちの一点です。でたらめに描いているようですが、やってみるとなかなか難しいものでした。ともあれ、楽しく描きました。

 「迷彩柄」「迷彩服」など調べましたが、季語にはなっていないようでした。他の季語と取り合わせて一句を成さねばなりません。

・夕立なか迷彩服の駆け戻る      増田 守

・枯色も攻めの迷彩枯蟷螂       的野 雄

・蕨狩迷彩服の子と一緒        光成 敏子

 

 

 

 

 

 

 

 

『み』・・・弥勒菩薩

 京都は太秦(うずまさ)にある広隆寺というお寺の、弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)を描きました。別名「宝冠弥勒(ほうかんみろく)」とも呼ばれるこの像は飛鳥時代の作で、我が国の国宝第一号なのだそうです。この像は木造ですが、韓国にはこの像とそっくりの金銅製のものがあります。韓国国立中央博物館に所蔵されているもので、韓国の国宝第七十八号です。どちらも直接拝見しましたが、本当によく似たお姿でした。日本と韓国のつながりの深さを感じさせてくれるのに十分でした。

 切り絵の作品を参考にさせていただいて描きましたので、モノクロの作品となっております。

 俳句の季語にはなりませんので、他の季語と取り合わせて一句を成さねばなりません。

・指先の影に秋立つ弥勒仏      中村 房子

・秋の雪弥勒菩薩へ行く途中     坪内 稔典

・青柳弥勒十年の小家哉       小林 一茶