ずーみんのはがき絵七十二候②

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はがき絵いろはうた四周目(その12)

2024-08-10 04:44:26 | おえかきの森

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも四周目です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんので、全部で四十四作品を紹介する予定です。

 四周目はお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介していきます。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介していきますのでお付き合いください。

 四周目の第十二回目は「あ」「さ」「き」の三つです。

 

 

 

『あ』・・・アホウドリ

 滑空するアホウドリを描いて「聖」という字を書き添えました。「愚」と「聖」に通じるものを感じるからです。

 また、アホウドリは漢字で「阿呆鳥」の他に、「信天翁」とも書くようです。天に信(まか)せて一日中同じ場所で魚が来るのを待っている翁(おきな)=老人のような白い鳥、というような意味です。

 英語でアルバトロス(albatross)、ゴルフで規定打数よりも一打少ないのをバーディー(birdie)、二打少ないのをイーグル(eagle)、三打少ないのをアルバトロス(albatross)といいます。規定打数よりも四打少なくホールアウトすることなどありえないと思うのですが、こちらはコンドル(condor)というそうです。パー6、パー7のホールは一般的でないため、パー5のホールでホールインワンの場合がコンドルになりますね。ちなみに規定打数よりも五打少ない場合の名称も存在していて、オーストリッチ(ostrich)だそうです。パー5のホールだと0打でホールアウトしなければならず、不可能に思えますが、パー6やパー7のホールもありますので、理論上は可能です。

 俳句で「信天翁」は季語になっていないようです。渡り鳥であり、日本付近にやってくるのは冬ですから、それなりに季節感を持つ鳥です。他の季語と取り合わせて一句を成しますが、季語のように使った作例も何句か見つけました。

・耳つくのそれらでもなし信天翁      正岡 子規

・日に一度入る日は沈み信天翁       三橋 敏夫

・あほうどりだけが見てきし夕焼こそ    山崎 照三

 

 

 

 

 

 

 

『さ』・・・サイチョウ

 サイチョウを描きました。オオサイチョウという種がよく知られていますが、ここに描いたのはアカコブサイチョウです。

 サイチョウは「彩鳥」だとばかり思っていましたが、「犀鳥」なのだそうです。そうとは知らず「彩」の字を書き添えてしまいました。

 いくつかの歳時記を調べましたが、「犀鳥」は載っていませんでした。

・ベランダにサイチョウの群れ集う朝      時任 幸之助(プノンペン日本人学校 中1)

 これはカンボジアの俳句なのですね。

 お絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」では「最澄」というお題で出題されました。比叡山延暦寺を拠点にして、日本の天台宗を開いた伝教大師ですね。この「最澄」というお題に対して、オオサイチョウの絵を描き、「さいちょう」という答えを引き出すことに成功しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

『き』・・・桔梗

 桔梗の花とつぼみを描きました。書き添えてあるのはハングルで、「꽃」です。「コッ」と読みます。「花」という意味です。韓国語で桔梗を「トラジ」といいます。韓国の田舎道を歩いていると、トラジが植えられていて、花を咲かせているのを見かけることがあります。韓国では花を愛でるよりも、根を食用にする「野菜」なのです。

 俳句では「桔梗」は初秋の季語です。キキョウ科の宿根草で秋の七草にも数えられていますが、実際には夏の暑いころから花を咲かせています。

・八ケ岳雲にうかべる野の桔梗       水原 秋櫻子

・雨はれて荒野の桔梗夕日照る       正岡 子規 

・おもかげをさだかにしたり白桔梗(西垣脩氏の忌)   細見 綾子

 



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