golden days

nonsense sentence contents and fictional experiments

150425

2015-04-25 | Weblog
言葉にしなければ始まらないと分かっていても
言葉に出来ないもどかしさを抱えながら
日々身の回りに蠢く濁流の中で
ふと佇む

それでも何とか言葉になりそうな一瞬を
天使の前髪を掴むがごとく

150314

2015-03-14 | Weblog
今この時点で何を言葉にできるかという即興的な感覚を使いながら世界にフォーカスするとそれはあくまでもあなたの世界であって自分の世界とも違うし人の数だけ世界はあるのだしだから共通言語を模索しながら日々のコミュニケーションを滞りなく円滑化していくことの方が所謂哲学を思考するよりも大事なことのように思えるのと同時にそういった抽象的な思考が人類にもたらした奇跡のようなコトに想いを馳せるのもまた一興であると思わざるを得ない日々

150310

2015-03-10 | Weblog
音の粒が広がり
それを受け止めることで
つながりがうまれる
音は粒子として空間を満たす

粒がこの空間を満たし
弾け飛んでぶつかり合い
美しい不協和音を生み
身体が動きたい方へと導く

意思とは切り離されて関係ない
身体に寄り添うように
その声を粒子として聞く

150209

2015-02-09 | Weblog
猫との真摯な対話で
知覚が広がる
鳴き声の真似
音の意味すること
心地よい音
嫌な音
鈍感と敏感
鋭利な刃の持つ
切れ味の良い世界
まだまだ拡張出来る感覚

150206

2015-02-06 | Weblog
是を至福と言わずして他に何を至福と言うべきか
常に相対的なる幸福という概念が至福に変わる時
人生において生きるという実感のかぎりをつくし
非日常であるが故の甘美と陶酔とを全身に浴びる

150128

2015-01-28 | Weblog
緩やかな倫理観に裏打ちされた
善意という自己陶酔
それが良いか悪いかではなく
その側面がこの社会の隅々まで
そして身体の奥深くまで
あまねく浸透している
あらゆる宗教観は倫理を育み
確かに国という村社会の
目に見えない規範をつくってきた
それが時代と共に破壊されつつあり
すでに毒素を排出するための
最後の免疫システムさえも
機能しなくなっている

150121

2015-01-21 | Weblog
人の流れ
何がどう動くか
人の気まぐれの
たくさん集まったものが
流れを決めるかもしれないが
本当の流れというものがあるならば
それに近いところに常にいたい
という気持ちは変わらない

流れゆくものに
身をゆだねるか
あらがうか

150120

2015-01-20 | Weblog
立場は違えど
君は君の世界の中で
全てを分かったふりをして
そう僕も分かったふりをして
つまらない日常を歌う

だけど今は
つまるよりもつまらないを選び
そして夜は更けていく

150119

2015-01-19 | Weblog
ふっとした時空間の隙間に
そっと身を委ねたいときもある
その快楽からすぐに遠ざかり
渦巻くような日常の奔流へと
容易に押し戻されることが
わかっていたとしても

150108

2015-01-08 | Weblog
調和と破壊
深く破れた線が
白くたなびきながら
私の首へとまとわりつく
切り裂いて葬り去ろうとして
その刃の鈍さに意気消沈しながら
この世界が思ってもみなかった方向へ

150107

2015-01-07 | Weblog
文章として一つのマッス(塊)を作る
言葉としての表面的な意味を越えて
その言葉を受け取る側の想像力を
最大限に広げるような言葉

その言葉の羅列を文章として見た時に
一瞬にして壮大なる絵巻を喚起するような
そんな文章に出会えた時には
生きている素晴らしさというものが
血中濃度や浸透圧を無視しても
体内に滑り込んでくる

150106

2015-01-06 | Weblog
会話のキレ
当意即妙な対話
そしてそれがもたらす笑い
久しぶりに会った友人でも
日常一緒に過ごしている家族でも
それができる関係が素晴らしい