golden days

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技術と経営

2005-01-10 | Weblog
前の記事にも少し書いたが、約2年前に住宅を1件設計し、工務店を通さない「分離発注(施主発注)方式」でつくるというプロジェクトをまとめたことがあった。その時に協力して頂いた各職人のうち、大工、板金、外装、給排水、内装は、親子で現場に来て作業をしてくれていた。よく2代目社長は経営者としての能力は先代に劣り会社を潰す(ボンボンは使えねぇ)と言われるが、こと職人の世界は親の仕事を継ぐことで技術を体で覚えて継承しているため、仕事の中身に関してはほぼ間違いがないといっていい。

技術継承と会社経営は畑が違うかもしれないが、個人的零細企業としての職人でも両方のセンスを必要とされる。親子でやっている職人が強いのは、親の耕した経営の畑を継承できるところであろう。技術をちゃんと継承すると自然に経営がついてくるのが理想であろうが、経営もおろそかにすると技術も徐々に廃れていく。そこがなかなか難しいバランスでもある。

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