140302

何故文章を書くのか、言葉を綴るのかという命題に対しては、「（死に対する）生に、生きていることに、今生きているこの世界に彩りを与えるため」という答えを今宵、用意した。

ジャック・ロンドンが「1日1千語」のノルマを自分に課し、執筆活動をしていたという柴田元幸氏の「あとがき」を読んで、上記命題に対する自分なりの意味づけと、根本的な「言葉」に対するスタンス、身の回りの物事をどのように見るのか、見ているのか、見ていたのか、（人は）見ているのだろうか、と考察する、もしくは世界を把握するためのトレーニングとして、執筆するのだということが、おぼろげながら分かってきたのだ。

彩りに満ちたこの世界を、どのように言語化するのか、文章にしたためるのか。まさに絵画と同じであり、音楽と同じであり、その両方の要素を重ね持っていながら、イマジネーションを読み手に委ねることにもなる、この「言語（ことば）」の深さ。