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核汚染日本の再生-日本への雑感/被曝治療その後

※JAL123便墜落事故の真相に関する記事は、こちらのカテゴリーをご参照ください。なお、現在起きている原発事故は、123便の撃墜事件と同様に、事故に見せかけた核テロ事件であるというのが私の個人的見解です。

 * * *

311の原発事故から、早くも4ヶ月以上が経過しました。日本の状況は知人とメールや電話で連絡をとっている他は、ブログや掲示板など、主にネット情報から入手しています。色々な情報を眺めて改めて思うのは、日本の核汚染について

 (A)危険なので、首都圏居住者を含め避難すべきだ
 (B)放射能の問題は存在しない、たいしたことがない
 (C)わからない(AでもBでもないという意味で)

と、かなりはっきりと現状の捉え方が別れてきているように見えることです。これまで、フィリピンで10人以上の日本人避難者の被曝治療を行ってきた経験からすれば、当然(A)を支持するのですが、(C)のように思考が未だ状況を判断するに至ってないケースは仕方がないとして、(B)のような論調・受け取り方にはただ驚くばかりです。

ここで示すまでもなく、空間・土壌放射線測定値、食品の汚染状況などは、ネットでいくらでもデータを調べ出すことができます。ホットスポットと呼ばれる千葉県柏市内で、チェルノブイリの強制避難区域と同レベルの放射線値が測定されたことも、関心の高い方なら既にご存知のことでしょう。そんな所に住み続けることがどれだけ異常なことなのか、私には信じられないのですが、果たして何10万人もの住人が今でも住み続けていらっしゃるのが現実です。

このような状況を、長時間、文字や音声で追いかけ続けていると、私自身でさえ「もしかしたら、大丈夫なのかな?」と錯覚させられることすらあります。被曝患者の血中放射性物質をこの目であれだけはっきりと観測したにも拘わらずです。テレビや新聞で(B)のような論調が流れ続け、自分の周囲がそれに懐疑心を抱かないような状況なら、人は簡単に(B) の思考に誘導されてしまうことでしょう。4ヶ月近く、自身の判断を信頼し、危険地帯からの脱出を決意、あるいはそこに留まって放射能の危険性を訴え続けてこられた方には、ある種の敬意を覚えます。


■被曝治療から見えた事実

ここで、簡単に被曝治療のご報告を。フィリピンでの治療経験を通して言えることは、次のようなケースでは、放射性物質の体外排出がより少ない治療回数で実現できたことです。

 (1)汚染地帯から早期に避難する
 (2)外出・食事など放射能対策に留意する
 (3)311以前から健康管理ができている(普段から健康に留意)

(1)、(2)は被曝量を減らす努力であり、誰でもご納得いただけると思いますが、(3)については少し説明を加えます。「放射化した日本人」シリーズお知らせしたように、内部被曝による免疫システムへのダメージは、血中のマクロファージがほとんど活動を停止させてしまうほど強烈なものです。末期癌でもここまでひどい免疫不全は珍しいでしょう。311以前からタバコの吸い過ぎ、外食中心の食生活をしてこられた方は、すでに、その時点で免疫力の低下を起こしている可能性があります。これに、被曝による免疫不全が重なると、病気の進行が急速に早まります。

小学生の時からタバコを吸っていたというNAさんの場合、被曝による免疫不全の影響で、肺癌の発生サインが治療初期から明確に現れました。日本の診断基準で言うならステージ4のレベルまで進行していたことになります。このような場合、被曝治療には
 ・放射性物質の体外排除
 ・免疫不全で発生した疾病の除去
という2段階の過程が必要となり、短く済む人の2倍から3倍も治療期間が掛かってしまうことが実際に発生しています。幸いなことに、放射線原因による癌の場合は、被曝治療を継続することで完治できることがわかっています。また、放射線が癌を生み出すという意味では、日本からの避難者全員(私を含めて)に、程度の差こそあれ、免疫不全と癌発生という同じパターンが見られました。現在、治療継続中の方もいますが、その他は全て癌の進行を止めることに成功しています。

この節で私が読者の皆様に伝えたいこと、それは

 ・とにかく、原発から少しでも遠い所に逃げる
 ・逃げる前、逃げた後も、外出と食事に注意、内部被曝を避ける
 ・偏食、タバコの吸いすぎなど健康の阻害要因を取り除く

です。311以前の健康管理について、今更何を言っても始まらないですが、できれば今からでもご自身の生活習慣を見直してください。もしも、以前から持病、健康に不安があるなら、尚のこと早く避難されることをお勧めします。これらの警告は、将来、被曝治療を皆様に提供できるようになった時、少しでも身体への負担が少なく健康を回復されることを願ってのものです。


 * * *


放射能を心配する人を「放射能、恐い恐い病」と呼ぶ行為が私には理解できません。「放射能を恐い」と思う心のいったいどこが間違っているのでしょうか?知人からのレポートによると、地下水脈の汚染は今や東京都の地下まで到達し、安全なペットボトル飲料も少なくなってきていると言います。この秋に汚染穀類が出回るようになれば、「食べ物はあるが、食べられる物がない」という、これまで日本国民が経験したことのない新しい食料難がやってきます。私は、皆さんに一人でも多くこの困難から生き延びてもらいたい、逃げられる人は早く逃げてほしいと望んでいます。


 やがて、双頭の鷲は日に向かい飛び立った。
 ああ、その姿は焼き尽くされん一対の龍、
 はたまた、天の十字架か。
 月は日に輝き、
 地は日にその恵みを得る。
 我等が父が求めし貴子の国を目指して。
 (聖書からの引用に代えて)


南の島フィリピンより
管理者 日月土
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