路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説②】:能登地震2カ月 復興の「芽」伸ばしたい

2024-03-05 07:52:40 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【社説②】:能登地震2カ月 復興の「芽」伸ばしたい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:能登地震2カ月 復興の「芽」伸ばしたい

 能登半島地震から2カ月。懸命のインフラ復旧作業が続く。避難生活を強いられ、生活や生業の再建を見通せない人もまだ多い。一方で「地域のために」と営業を再開する商店などが増えてきた。頼もしい被災者の行動を復興の「芽」として伸ばしていきたい。

 地震の死者は241人。全壊家屋は判明分で石川、富山、新潟3県で約8千棟に達し、熊本地震に匹敵する。避難者は依然1万人以上で帰還時期のメドはたたない。
 
 こうした中、被害の大きかった石川県輪島市や珠洲市でも街中のコンビニ、パン屋、ピザ店や民宿が次々と営業を再開。仮店舗で食品作りに工夫を凝らしたり、クラウドファンディングで再建資金を募ったり、前向きな姿勢が被災地を勇気づける。
 
 穴水町の農家民宿は経営者が自力で修繕し「能登再生」の看板を掲げた=写真。全国から派遣されている自治体職員らに宿泊場所を提供している。
 
 七尾市の商店街は屋外ブースを並べた「復興マルシェ」を開催。東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町が発災翌月に開いたテント市場を参考にしたという。仮設商店街を設けた地域もある。復興を見据えて地域の結束を高める場としても有意義といえよう。
 
 大火災で焼け野原となった輪島朝市の組合員らは避難先の金沢市で出張朝市を開くことを決めた。いずれは輪島市で復活させるため「朝市の灯をともし続ける」という強い決意が、場所を提供する金沢港関係者らを動かした。
 
 能登杜氏(とうじ)で知られる奥能登の酒蔵も11蔵すべてが被災した。無事だった酒米やもろみを使って他地域の酒蔵が醸造を買って出たり、全国の酒蔵による共同醸造プロジェクトが立ち上がったり、酒造りに支援の輪が広がっている。
 
 能登の物産展も全国各地で開かれている。被災地に行かずとも応援消費できるこうした取り組みをもっと盛り上げたい。
 
 一方、漁港や農地の復旧など、第1次産業の再建は長い道のりとなりそうだ。担い手には高齢者も多い。行政、地域が一体で、希望の持てる将来像を模索したい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年03月01日  07:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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