独白

全くの独白

笊法の好きな人は笊的対策に走る。

2020-12-29 00:40:29 | 日記

吾人の様な庶民は、何につけても専門的知識を持って居らず、得られる情報も限られて居り、選択も判断も実行もし難い。新型コロナの様な未知の事物に就いては尚更である。そこで公の事物に関しては役人や政治家に委ねて居る訳である。併しあまりの迷走にはどうしても、何か呟かずには居られない。

以前菅さんは「旅行に行こう」キャンペーンに就いてこんな事を言って居た。「人の移動が感染拡大に寄与しているとは断言できない。証拠が無い」証拠等無くとも想像してみれば解る。「だるまさんが転んだ」の様に国中の人を一斉に止めてみるとする。みんなマスクはして居るので、ひと月も経てば、発症する者はし、死ぬものは死に、回復する者はし、流行は収まって居る事であろう。これで駄目なら打つ手としてはワクチンと薬の登場を待つのみである。移動こそが感染の基なのである。

菅さんも想像してみたのか、グラフの右上がりのあまりの急勾配に胆を潰したのか、今は「自粛」キャンペーンに切り替えて居る。スウェーデンも当初の自然感染による集団免疫方式のような遣り方を已めたようで、それも参考にしたかも知れない。確かに最近の感染者の増え方は胆も潰れる程異様で不気味である。どの国でも最初から、公の勧めや指示に因り、国民は行動を変えて来た様で、グラフには波があったが、最近は上がりっ放しである。

不審であったが、24日の新聞を見て、愕然とすると共に目から鱗が落ちた。「24日以降は英国からの新規入国は拒否、帰国・再入国者には14日間の待機を義務付ける」つまり23日迄は「10月以降、14日間の自宅待機や公共交通機関の不使用など防疫措置の確約を条件に、すべての国・地域からの新規入国を許可していた。」又「11月以降は、滞在期間が7日以内の日本人ら短期出張者について、すべての国・地域で帰国後14日間の自宅待機を免除していた」しかも、その「確約」の不履行を把握して居たらしい。公がか、民間業者がか知らないが、空港と幾つかのホテルを結ぶ直行のバスを走らせ始めたのは、つい最近の事である。併しそのホテルから一歩も出ない筈も無い。

乗務員に就いても、運航への支障を斟酌して、例外として居る。激増しない方が不思議である。これだけ乗客が減って居るのである。余った乗務員をうまく使って2週間の自宅待機等の防疫措置を励行して戴きたいものである。

スウェーデンは、単に胆を潰してか、冷静な科学的知見に基づいてか知らないが、意識的に方針を変えたのである。に対して我が国は、国内に向けては感染の徹底阻止とその為の、あらゆる事物に於ける徹底自粛を唱え乍ら、水際ではおたふく風邪扱いをして、集団免疫方式を採って居た様なものである。この迷走ぶりや、如何に。

原因は、我が国の指導者達の、笊への執着にあるのかも知れない、政治資金規正法などもそうであるように、嗚呼。

 

追伸

 これを綴った後に、集団免疫方式を採りつつ弱い自粛をすべしとの説の在るのを知り読んでみると、一見国策同様矛盾しているようでそうでは無い、集団免疫方式の変異型とでも呼ぶべき納得せられる有意の一見識であった。 

 


白石の判決公判

2020-12-15 22:58:56 | 日記

新兵が一人前になる時の様に、殺人は繰り返して居るうちに慣れて行くのであろうか。

仄聞する限り、彼の場合は、端から抵抗感が無かったようである。

切り裂きジャック迄溯らずとも、そういう人間ともいえぬ人間は、散見する。

ジャックは知らないが、白石の頭はまともなようである。

まともな頭であのような事が出来る人間と云うものは、本当に恐ろしい。

あの悪逆は、幾ら非難されても足りはしない。

しかし人間は多面的存在である。

彼にもまともな頭の持ち主らしい処はある。

今迄の言動から推すに、弁護士が控訴しても、当人は取り下げる事であろう。

僅かな取り柄はそういう潔さと云ってはほめ過ぎに為る。悪党らしい往生際の良さである。

あの点だけを抽出して、爪の垢を煎じて飲ませたい顔が浮かぶ。

西洋ではトランプ、東洋では河井某である。

もう一人居た、秋元某である。

こんな数で米国に勝っても喜べない。

新型コロナの数では負けている。

此方は喜べる、皮肉なものである。


日航が、無関係の業界へと、従業員を派遣

2020-10-30 22:22:27 | 日記

日航のグループが、一日当たり500人ほどを出向させたり派遣したりしているらしい。

先は10以上あり、官公庁から宅配のヤマト迄と幅広いとの事である。

それなら介護事業を自社で遣ったりもするが良かろう。

少なくとも国際線は当分休眠状態であろう。

一方介護業界では今後益々、人手不足が深刻になるのは、素人の目にも明らかである。

待ち望まれる仕事をしてこそ、企業というものは存続も繁栄も、し得ることであろう。


トリチウムを海へ

2020-10-29 23:12:08 | 日記

国はトリチウムを含む処理水を海洋に放出する事を、ほぼ決めたらしい。漁師諸君は厭がって居る。故意でなくとも厭がらせれば結果としては厭がらせである。国策として調教を図って、結局使いこなせなかった化け物の暴れた跡の始末の仕方を、長日月を費やして検討し続けた挙句に、もう「先送りは出来ない」と云うのである。とんだ鉄面皮である。漁師にとっては、大迷惑に次ぐ大迷惑である。「どこまで困らせれば気が済むんだ、知った事か」と云いたくもなろう。

工事や審査の為に、実行は2年先になるという事である。どうせそれだけ掛かるなら、放出ではなく、タンカーに積み込む為の設備を作って、遥かな沖で捨てて来れば良かろう。国内でも国外でも実績があるらしいし、大阪などでは、知事も市長も、大阪湾で受け入れるという、思い切った発言をしている。併しそれでは、大阪の漁師諸君が、黙っては居まい。

だからといって沖合や公海で捨てようとすれば、自国では遣って居乍ら反対する国もあろう。政府の活躍すべき時である。2年の間に、ごねてでも買収してでも、説得するが良かろう。今の我が国は、行儀が良過ぎる。

尖閣や大和堆で、中国や北朝鮮の漁船に放水するのも好かろう。我が国の漁師へのせめての罪滅ぼしにもなる。あの国々は、神経質に国の内外を見ているから、放水してくる船に載って居るのがトリチウム水である事を知って居て、盗人猛々しく文句を言って来るに違いない。不知を切り通せば良いのである。それでも「あの辺りの魚は、トリチウムまみれだ」との風評が流布すれば、却って好都合である。外国の漁船は現金である。掌を返して見切りをつけて、寄り付かなくなる事であろう。すっかり元の木阿弥に為り下がってしまったソ連的ロシアや、中国、北朝鮮、韓国にも、学ぶべき処が、此の辺りに就いてはある。それは、したたかさである。

同盟国の領袖の動静を探り、盗聴迄する米国にも学ぶべきである。又米国は遣って居て、欧州諸国は遣って居ないというのは、夢物語であろう。私も個人的には、法や規則や作法は遵守したい。併し世界にそんなものは無い。あってもそれに則って統べる者が居ない。即ち実態として世界に法は無い。

只、法があれば罪人であるべき無頼漢が、大手を振って跋扈して居るばかりである。国外に限らず国内でも、物事は所詮は力尽でしか動かないものかも知れない。力を持った悪党と、戦争に依らずして戦い勝利しようとする時、綺麗事だけでは済まない。法の番人の象徴的な道具、天秤がものを云う。掛けてみて清々しい潔さよりも、泥臭い卑しさが重ければ、それを採るしか無いのかも知れない。


公僕や政治家の在りよう

2020-10-14 16:18:09 | 日記

学術会議騒ぎが、いつ迄経っても収束しない。無理も無い。長引くべき構図なのであるから。

野党が迂闊にも隣の土俵に上がってしまったのをこれ幸にか知らずにか、政権側も同じ土俵に乗って、予選から改めて試合をし直している。黒川任命問題を、公務員の定年延長問題へと、裾野を広げてしまった様にである。

野党のシンタリティの下意識に、そうした方が、首尾よく打ちのめし得た暁に、政権側の受ける衝撃が、より大きかろうとの儚い戦術的打算があるからかも知れない。

而して政権側は兎も角、野党が意識下に於いてもこれを打破しようとしないのは、土俵の位置が、纔かにしか動いて居らず、動いた事に気付いて居ないからであろうか。

ところが政権側は更に土俵を、掛け離れた処に移しに掛かっている。6人の任命問題が、違法、違憲、学問の自由問題へと、更には学術会議の象牙の塔的な在りよう問題へと、移り変わりつつある。

野党が偶然本来の土俵に上がろうとしても勝れた軍師の多い政権側がそうはさせない。煙幕を張って周囲の土俵へと誘導する。

そこでは105人のリストを見たか否かとか、排除したのは菅さん本人か内閣府の誰かなのかとかいった(ちなみに菅さんは、「こういう事」「こんな事」「あんな事」などを、「こういった事」「こうした事」「ああした事」等という癖があり、早くも巷で流行りつつある様だ)事が争われている。

併し元の土俵で争われるべきは、「何故排除されたのが105人の中のこの6人であって他の6人では無かったのか」なのである。極めて単純素朴で具体的なこれだけの質問に、何故素直に答えようとはしないのか。

矢張り民を、知らしめざるべき者と見て、愚弄する遺伝情報が、政権側のシンタリティの底に、残存しているからなのであろうか。

そういえば加藤さんも12日の記者会見で言って居る。「105から99に絞った経緯に就いては、人事の話なので詳細は控える」確かに一従業員に対する通念は、そんな処かも知れない。

併し国民を、従業員とは見ざるべきである。国民は出資者であり、株主である。それに対して「詳細は控える」で済むのであろうか。

其れこそが象牙の塔の住人の態度である。