独白

全くの独白

絵空事

2016-11-23 14:26:29 | 日記
十代の頃は洋画が好きで授業をサボって映画館に行ったりしていた。だが年とともに行かなくなり今では家で見る事さえ無くなってしまった。ひとつには作り手の殆どが子や孫のような年に相対的に成ってしまい、そういう若い人達の作品を見て泣いたり笑ったりするのは、若い人達の掌で転がされる胡桃か何かのようで癪に障るからである。況してVRやアニメなどに対しては「初音ミク?君の名は?ふ~ん」という態度である。尤も本を読んだりTVを見たりはするので、そういうときに泣いたり笑ったりさせられており、結局若い人の掌上の胡桃状態を免れては居ないのである。第一嘗て見て感激した映画を今又見れば同様に泣いたり笑ったりするに相違無いが、その時私は紛れも無く子か孫のような者の掌上の胡桃に過ぎない。当時の作り手達はそのような若い人達であったのだから。つまり私の瑣末な意地に意味等無い。そもそも何がどうであれ面白いものは面白く可愛いものは可愛く、美しいものは美しいのである。斯様に反省する事になったきっかけは偶々見て以来虜に成ってしまったNHKの「みんなの歌」の「フルーツ五姉妹」である。歌っているのはももクロで歌詞も歌い方も独特で面白い。更にアニメが可愛いのである。殊にイチゴの眉の吊り上がった表情は出色である。