独白

全くの独白

肥田よ、さらば

2018-08-22 16:22:35 | 日記

 本来あのような施設では、万が一にも逃げられないように、二重三重の策が採られているものと思っていた。
接見室があんな無防備な造りに成って居るとは意外であった。
物の遣り取り等の防止位しか念頭に無かったのであろう。
詰まりあのような部屋からの逃亡は恐らく未だ曾て無かったのであろう。
だからこそ想定されていなかったのである。
併し起きてしまったからには、今後は鉄格子の様な物の設置が進められる事に成ろう。
評論家に依れば役所と云うものは、前例があれば動くものらしいから。
そうなった暁には切っ掛けと為った者として、斯界では彼の名が歴史に残る事に成ろう。 

 肥田君、君の事はめでたく永遠に語り継がれる事に成ったよ。
之を是として、是非出頭し給え。
尤も、君の事だからフェリーにでも潜り込んで、もう四国か北海道辺りへ、行ってしまって居るかも知れないな。