石ころ

荒野の備え ④(民数記4章)

 

主はモーセとアロンに、レビ人のケハテ族の数を調べさせて、宿営が出発する時の最も重要な至聖所の幕や、証の箱を運ぶ役目を命じられた。

 

宿営が出発するときは、アロンとその子らが入って行って、仕切りの垂れ幕を取り降ろし、あかしの箱をそれでおおい、
その上にじゅごんの皮の覆いを掛け、またその上に真っ青の布を広げ、担ぎ棒を通す。
また、臨在の机の上に青色の布を広げ、その上に皿、ひしゃく、水差し、注ぎのささげ物のための瓶を載せ、またその上に常供のパンを置く。
これらのものの上に緋色の撚り糸の布を広げ、じゅごんの皮の覆いでこれをおおい、担ぎ棒を通す。(5~8)

 

主がこれらのことを命じられたのは、聖なる神を恐れることを学ばせる視聴覚教育である。人は目で見て経験することにより、畏敬の念を覚えるからである。聖であり霊である神を真に知ることは、聖霊に拠らなければ困難なのである。

 

すべての宗教行事にはそれぞれの儀式がある。それは、見える所によって畏怖を感じさせ、信じる対象の価値を高める演出である。実体のない宗教は荘厳な建物を建て、きらびやかな衣装を纏って、欺きや虚しさを覆い隠すことが出来る。そうして、それらを生み出した人間や死者にひれ伏すのである。それはサタンの用いる手法でもある。

 

肉の目に清らかを装うことは容易である。それは良く知っている世界のことであり、また、威厳を作り出すことも簡単であり、それらは世に在るものだからである。
ただ、それらがどれほど荘厳なものであっても、たまには命を賭ける人があろうとも、それらの発した所に真理がなければ、ただのエンターテインメントであり、一瞬の高揚を味わって過ぎ去るものである。永遠にあっては滅びしか残らない。

 

事は成就した。わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである。わたしは渇く者に、いのちの水の泉からただで飲ませる。(黙21:6)

 

天地を創造された神のことばに拠ってのみ、真実な命の守りとなり、みことばへの従順による実を得ることが出来るのである。そう、それは滅びることのないいのちとなる。

 

主はモーセとアロンにこう告げられた。
「あなたがたは、ケハテ人諸氏族の部族をレビ人のうちから絶えさせてはならない。(17~18)

 

祭司は生かすいのちの言葉を預かっているのである。神に造られた者を絶えさせぬように、預かったみことばを宣べ伝えて、主に仕える者とする使命を負っている

 

あなたがたは彼らに次のようにして、彼らが最も聖なるものに近づくときに、死なずに生きているようにせよ。アロンとその子らが入って行き、彼らにそれぞれの奉仕と、運ぶ物を指定しなければならない。
彼らが入って行って、一目でも聖なるものを見て死ぬことのないようにするためである。」(19~20)

 

神のことばを注意深く聴き、繰り返して覚えることはキリスト者のいのちも守る。私たちの運ぶものはみことばである。何を運んでいるのかをよくよく弁えることによって、光栄をたまわり其処には平安がある。

 

目で見ることが出来るのは一部であり肉的な部分である。それは人の感情に訴えて何よりも大きく意識されるが、大切なことは、目には見ることが出来ない霊のことばに在る。見た目だけを真似ても肉にはいのちはない。

 

信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、その結果、見えるものが、目に見えるものからできたのではないことを悟ります。(へブル11:3)

 

霊の目が開かれ霊の耳が開かれて、聖霊の導きを受けてみことばに聴き従わなければ、神を知らないままに死ぬのだ。
目に見えることによって神を恐れても、それは一時的であって人はすぐに忘れてしまう。主を知ることを切に求めずに、どうして見えない霊である神に従って行くことができるであろう。

 

救いは悪しき者から遠く離れています。彼らがあなたのおきてを求めないからです。(詩119:155)

 

何語であろうが、霊の渇きがなければ聖書はただの活字であり、聖霊の導きに拠らなければ、日々に新しく聴くことばを待つことは出来ない。
そう、聖霊の導きを強いても求めることは、生きて働くいのちのことばを味わっているゆえであり、キリストの奴隷の愛の応答である。


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