石ころ

見える罠(ヨシュア記9章)

 

 ギブオンの住民たちは、ヨシュアがエリコとアイに対して行ったことを聞くと、
彼らもまた策略をめぐらし、変装をした。古びた袋と、古びて破れて継ぎ当てをしたぶどう酒の皮袋をろばに負わせ、
彼らはギルガルの陣営のヨシュアのところに来て、彼とイスラエルの人々に言った。「私たちは遠い国から参りました。ですから今、私たちと盟約を結んでください。」(3~4.6)

 

ギブオンの策略は聖絶から生きのびるための唯一の策であり、イスラエルの神を恐れてのことであった。

 

イスラエルの子らはそのヒビ人たちに言った。「おそらく、あなたがたは、私たちのただ中に住んでいるのだろう。どうして私たちがあなたがたと盟約を結べるだろうか。」(7)

 

イスラエルの子らはヒビ人の策略に気づかないわけではなかった。そのことは充分に考えられることであったから。

 

彼らはヨシュアに言った。「私たちは、あなたのしもべです。」ヨシュアは彼らに言った。「あなたがたは何者か。どこから来たのか。」
彼らは彼に言った。「しもべどもは、あなたの神、主の名のゆえにとても遠い国から参りました。主のうわさ、および主がエジプトで行われたすべてのこと、
主がヨルダンの川向こうのアモリ人の二人の王、ヘシュボンの王シホン、およびアシュタロテにいたバシャンの王オグになさった、すべてのことを聞いたからです。(8~10)

 

ヨシュアが彼らの言葉に耳を貸したのは、彼らの謙りと主の御わざを正確に語っていたからである。つまり彼らが主を恐れることを知っていたからである。


しかし、彼らはヨシュアの質問の何者であるか、何処から来たのかに対して何も具体的に答えていない。

 

これが私たちのパンです。私たちがあなたがたのところに来ようと出た日、それぞれ自分の家で食糧として準備したときには、まだ温かかったのですが、今はご覧のとおり、干からびて、ぼろぼろになってしまいました。
これがぶどう酒の皮袋です。私たちがこれらを満たしたときには新しかったのですが、ご覧のとおり破れてしまいました。これが私たちの上着と私たちの履き物です。とても長い旅のため古びてしまいました。」
そこで人々は彼らの食糧の一部を受け取った。しかし、主の指示を求めなかった。(12~14)

 

彼らが何者であるかや、地名も告げずに、ただ遠方からという漠然とした言葉を受け入れさせたものは、目による情報であった。
ヨシュアたちは彼らの企みを察していながら、目に見えるものによって誤魔化されてしまったのである。

 

人は見た目に非常に弱い。それは知性や信条を簡単にひっくり返す力を持っている。しかし、見えたもののどれほどが真実であろう。
人の目はそれほど完全には造られず、造り主なる神により頼んで生きる者とされ、永遠まで変わることのない真実を見抜くのは聖霊によることである。

 

 キリストは「見ないで信じる人たちは幸いです」とおっしゃった。信仰は見ずに信じるものである。みことばの成就をすべて見てから信仰に至るということはない。
なぜなら、信仰が無い者にみことばの望みが与えられることはなく、仮にみことばが成就しても、その事実を主に結びつける聖霊が居られないからである。

 

すると、彼は見えるようになって、「人が見えます。木のようですが、歩いているのが見えます」と言った。
それから、イエスは再び両手を彼の両目に当てられた。彼がじっと見ていると、目がすっかり治り、すべてのものがはっきりと見えるようになった。(マルコ8:24~25)

 

肉の目ではなく、霊の目がはっきり見えるようになると、みことばの約束の成就が見えるようになり、問題の先にある明日の望みが見え、永遠の望みが見えるようになる。だから、霊の目がはっきり見えるようになることを願いつつ、主に信頼して待たなければならない。

 

滅びることのないいのちを得るためには、人の生と死を握っておられるすべての命の造り主を知ることが唯一である。
天地創造の神の情報を得るために、人生のすべての時間が置かれてあり、尽きることの無いいのちを得るための大切な時なのである。今日生きているということは、神の愛によっていのちへの時が保たれているのである。


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