石ころ

戦争


戦争は二度と繰り返さないでと心から思う。私は京都にいたので直接空襲を知らない。私自身の戦争の記憶は、蜘蛛の巣だらけの防空壕に入れられたかすかな記憶くらい。
しかし、父は徴用先の震災で亡くなり、家は取り壊されて、母も心臓をぼろぼろにして少女の私を置いて亡くなった。

母のお葬式に「もう年だから」なんて涙もなく言う私に、親戚の人は「何を言うのまだ37や」とあきれたけれど、私は、母はもう耐えきれないほど苦しんだと、自分のことなど何も考えずにホッとしていた。

戦争は私から、親の愛も、家庭も、家、財産も、将来の望みもすべてを奪った。
今、ニュースを聞いていて、きな臭いと感じるとき、どうか知恵が与えられてこの国に平和が守られるようにと願う。あんな悲しみ、苦しみ、淋しさは私一人で良い。しかし、世界中ではなんと多くの人が泣いていることだろう。

憎しみ、いらだちをかき立てる言葉はおぞましい。
忍耐強くなだめ、取りなす言葉がだんだん失われているように感じる。


平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。聖書

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