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石ころ

馬の厄日



教会から帰って何気に新聞のチラシを見ていたとき、目に飛び込んできたのが無料乗馬レッスンの案内だった。

以前、馬を伴ってその乗馬クラブの案内を配っておられるのを見かけたことがあった。私はすごく馬に触りたかったのだけれど、息子と一緒だったし知らぬ顔をして通り過ぎたことがあった。でも、その時のチラシは長い間家に置いておいていた。「面白そう・・、馬に乗れるなんて素敵だなぁ。」とず~っと興味津々だったのだ。

だから今日はチャンスだと電話を取った。自分の年齢と体重とお金持ちではないことを伝えて、様子を見ようと思って・・
電話に出られた方は、ちょっと笑いながら「大丈夫ですよ。体験してみて下さい。空いている日を調べましょう。」とすぐに受け付けてくださった。
空いている日は翌日、すかさず「ok」した。だって時は梅雨だし、お天気はすぐに変わるだろうから・・。折角のチャンスを逃がしたくなかったから。

すべてはなんと言うこともなくスムーズに進んで、ちょっと獣の匂いの漂うクラブにやって来た。出迎えてくださったのは、電話で始めにお話ししたインストラクターの方だったので、初めから自然体で居ることができた。

「緊張しておられますか。」「それがね、昨日からコワイほど、緊張感がないのです。」「それだったら大丈夫です。」
長いブーツを履いて、ベストを付けて、帽子を被って、鏡を見るとなんだかそれらしく勇ましく見えてウフフ・・

準備を整えて馬とご対面、「ワオ、大きいなぁ・・」踏み台を準備して下さって、いざ馬に乗ることから教わる。
鐙に左足をかけて、鞍のこの部分を持って体を馬に添わせて右足を回して乗り込む。このときが一番私の躊躇した瞬間。
それは、以前柵を乗り越えることに失敗をしたことがあって、上手く足を上げられるかしら・・という恐れ。

でも、やってみたらすんなりと乗り込むことが出来た。けれどいざ乗ってみると、聞いてはいたけれど「高ッ」って・・、揺れるんだ・・って、生き物に乗っている実感に遅ればせながら少し慌てた。

言われるままに深呼吸をしてして、「緊張をするとよけいに揺れますから・・」ということで、徐々にリラックスすることに慣れてくると、揺れることも高さも嬉しくなってきた。
手綱を締めると止まってくれる。少し方向も変えられるようになり、お腹を蹴って少し速く歩くことも出来たワ~イ

後ろを見て左右のおしりを撫で撫で・・たてがみを撫で撫で・・腕をぐるぐる。
「では、お尻を上げてリズムを取って見ましょうか」と言われた。とにかく楽しくて、インストラクターの指示が実はワクワク・・。

お尻を上げたり下ろしたり・・でも、彼女いわく「上がっていません」そうかな?次は走りながらお尻を上げたり下ろしたり、自分ではできたつもりでも、「ぜんぜんリズムが合っていません」だろうなぁ・・「お尻が馬にぶつかっていましたね」と、これは自分で納得。
「初めてで、此処まで出来たのはとてもいいですよ。もう他の人と行進することができますよ。」って言って下さった。

最後は馬から下りること。手の持って行き方、右足を回して、体を馬に保たせて左足も鐙から外して滑り下りる。あらら・・高ッ、でもちゃんと着地出来て喜び全開!
出迎えて下さってから帰るまで、ずっとインストラクターの方が側にいてくださったので、少しの不安も無く、ただただ馬に乗る?乗っけて頂く?ということを本当に子供のように喜び楽しむことが出来た。

家を出るとき主人は「今日は馬の厄日やなぁ」なんて冷やかしていたけれど、どんなに楽しかったかと話すと「それは、良かった。良かった。」って、「また行って来たらええやん」って言ってくれた。

そう。私はきっと行くよ~。「誰でも初めは体験からです。正会員になろうなって思ってくる人はいません。」「きっと、やみつきになるよ。」そんなコワイ言葉も聞いたけれど・・。

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