山間のかなたにわずかに茜色が残って居た。
空には低く鋭い月が浮かび、宵の明星が光を放っている。あら、金星ってこんなにきれいだったかな・・。
ヘットライトの帯が川面にも映って・・
かなたの鉄橋をシルエットのような電車が渡って行った。
日暮れは早く、急き立てられるように感じるけれど・・別に焦る必要はないと気付く。
どうせ、主人と二人だけなのだから。
「それにしても、日が落ちるのが速いね・・」私がつぶやくと
「ああ、今は一番速いなあ。まだ5時頃や」と主人が答えた。
「なんか、山奥から帰ってきたら、ほっとするね。」
「住めば都や。」
「私は此処に一番長く居るから・・此処が好きや。此処はええわ。」
「コンビニもあるしね。」
と、コンビニの前を走りつつ大笑い。
おばあさんの夢を見て、気になったので様子を見に行って来たのだった。でも、実際は夢を見たから気になったのではなく、気になって仕方がなかったので夢を見たのだろう・・。
主人はちょっとしたことがあって怒っていたので、誘ったときはあれこれと言っていたけれど、勿論気になっていたに決まっている。
彼女は体はとても元気だったけれど頑固さが出て来て、どうにも面と向かうと腹が立ってくる事が多い。
終いには笑ってしまって・・「まあ、元気なら良いよ」ということで帰ってきた。弱っているとき、人は誰でも可愛い所もあるのだけれど・・お手上げだ。
イエス様の前で、きっと私もこんな風なのだろう・・。
イエス様の忍耐をちょっぴり味わった。
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