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石ころ

心の中は雨のち晴れ

 朝からとても落ち込んでいた。掃除をしながらも、「イエスさま・・あなたが居てくださいますのに・・なんだかとても淋しいのです。」そんな言葉を繰り返していた。賛美をしてもちっとも気が晴れない。心の底までシトシトと雨が降り続いているよう・・。

 ところが、フッと連休の間に出来なかった用事を急いでしなければならないことに気づいた。地域の集金をそのままにしていたこと。あれこれの支払い。その書類の中に、自動車税の振り込み用紙が無いことに気づいた。寂しさなんて流石に吹っ飛んだ。仕舞ったはずの引き出しの中を、何度も、すべて丁寧に探しても見あたらない。

そう言えば、先日もろもろの書類を整理した記憶がある。あのとき古い書類と一緒に捨ててしまったのかも知れないことに、散々部屋中を引っかき回した後で気づいた。

幸いにも、ゴミは明日捨てるということでまだ無事に部屋の中にある。早速ゴミ入れにをひっくり返して、束にして捨ててある書類を1つずつ拾い上げて確かめると、あった!見覚えのある封筒がそのまんま書類の間に挟まっていた。なんてことをしたのだろう。自分のうかつさにあきれつつもホッとする。
「主よ。思い出させてくださって感謝します。」明日だったら手遅れだった。

部屋を片づけて、今後そのたぐいの書類を入れる箱を準備した。年を取るとますます混乱するばかりだから。
何しろ最近は、自分でプリントした印刷物から、生協の印刷物、あちらこちらから送られてくる書類もあって、ちょっと油断すると山のように溜まる。大切なものから、どうでも良いものまでを素早く処理する能力がないと混乱した状態になってしまう。


 朝から眼科に行った主人が、2時頃になってやっと帰ってきた。「もの凄く混んでいた。」とぐったりしている。病院は丈夫でないと通えない。それでも「先生が眼底検査の結果が順調だといってくれた。」と嬉しそう。

 そんな主人に運転してもらって、あちこちと用事を済ませてスーパーに寄る。ドアーの前でぶつかりそうになった人はAさんだった。先日みことばのプリントと、聖書を一緒に読みましょうとおさそいの手紙を送った人。明るい彼女の笑顔に出会って、私も思わず嬉しくなって笑い合った。

彼女は「明日行っても良い?」と聞いてきた。「もちろん!」と時間を約束をして別れた。「ああ、イエスさま。感謝します。あなたはご存知だったのですね。」私がどんなに自分をごまかして、大したことじゃないなんて自分を言いくるめようとしても、心の中を隙間風が吹き抜けていたのは、何度か聖書を一緒に読んできたのに・・と彼女の信仰が進まないことで気落ちしていたからだった。

帰りの車の中では、ひとりではしゃいでいた。とても嬉しい。今日のこの絶妙のタイミング!これは主が導いてくださったことだと、どんなに鈍くてもわかる。そこで私の心も雨のち晴れ・・このお天気野郎!

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