私たちはバシャンへの道を上って行った。するとバシャンの王オグとそのすべての兵は、エデレイで私たちを迎え撃つために出て来た。
そのとき、主は私に言われた。「彼を恐れてはならない。わたしは、彼とそのすべての兵とその地を、あなたの手に渡している。あなたは彼に対して、ヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホンにしたように行わなければならない。」(1~2)
主がそれらの地をイスラエルの民に与えると語られた時、その地はイスラエルのものとなった。地を創造されたのは主であるから。
イスラエルの兵はその事実を地に現わす働きをしなければならない。それは光栄な働きでありこれ以上なく安全な仕事である。勝利が主によって決まっているからである。
すべて勝利の実と、主と共に働く喜びを知るための戦いだからである。
そのとき、私たちは彼のすべての町を攻め取った。私たちが取らなかった町は一つもなかった。取った町は六十、アルゴブの全地域であり、バシャンのオグの王国であった。
これらはみな、高い城壁と門とかんぬきのある要害の町であった。このほか、城壁のない村も非常に多かった。(4~5)
与えられている所は、みことばに従って一つも残さずに取らなければならない。神のことばを割り引いて人の判断を混ぜてはならない。
目に見える守りの城壁も、要塞も、かんぬきにもひるむことなく、みことばに信頼して前進し退いてはならない。
従順によって、主が与えて下さった祝福を完成しなければならならい。信仰にはほどほどは無く、人の判断を混ぜ混むことは汚れとなり、良き計画が地に現れないからである。
この地を、そのとき私たちは占領した。アルノン川のほとりにあるアロエルの一部と、ギルアデの山地の半分と、その町々を私はルベン人とガド人に与えた。(12)
占領した地は神の民に分け与えられ、そこは従順によって神の栄光を現わす所となるのである。神が創造された地を、従順によって神の民が治め主の栄光を世に現わすのである。
私はそのとき、あなたがたに命じて言った。「あなたがたの神、主は、あなたがたが所有するように、この地をあなたがたに与えられた。勇士たちはみな武装して、同族、イスラエルの子らの先頭に立って渡って行かなければならない。(18)
兵士は神のご計画を地に現わす働きを完成しなければならない。与えられた地に戻るのはご計画がすべて成ったときである。
神の民は主の祝福のご計画が完成するために共に働き、それぞれに与えられた帰るべき所はあっても、終わりの日に神の民が完成される所は主に在る。
ただし、あなたがたの妻と子どもと家畜は、私が与えた町々にとどまっていてもよい。あなたがたには多くの家畜がいるのを、私はよく知っている。(19)
神は永遠のご計画を持って導かれるが、地で生きる日々の命の必要もご存じであり、世に生きる必要を満たし、家族ぐるみで祝福してすべてのことを心配していてくださる。それゆえ、明日のことを思い煩う必要はないのである。
主があなたがたの同族に、あなたがたと同じように安息を与え、彼らもまたヨルダン川の向こう側で、あなたがたの神、主が与えようとしておられる地を所有するようになったなら、そのとき、あなたがたは、それぞれ私が与えた自分の所有地に帰ることができる。」(20)
主のご計画がイスラエルのすべての民に完成したとき、兵はそれぞれの割り当て地に帰ることが出来る。
キリストに信頼する者には、終わりの無い祝福を備えていてくださる。それは天の永遠の住まいであり、主の御許に帰る喜びである。
それゆえ世に生きている今も、キリストが与える平安の地に住んでいて、穏やかに命の望みを持ち、勇敢にみことばを生きることが出来るのである。
わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。(ヨハネ14:27)