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石ころ

お出かけ

 洗濯機が壊れつつあった。あちらこちらと具合が悪くなって、まだきれいなのでとか、修理ができないか・・なんて、そんな後ろ髪を引かれる思いはしなくても良くなった。
きれいに掃除をして、9年間ご苦労様とリサイクルの引き取りとなった。

 いつも電化製品は息子任せで、私はどんなものが欲しいのかを伝えるだけ。今回も、今まで使い続けてきた二槽式洗濯機ではなく全自動にしたいと伝えて、後はよろしくと任せるつもりだったけれど、どっこいそうはいかなかった。初めて息子が抵抗をしてきた。

彼はなに気に「特急に乗って大阪に行くのと、各駅停車の電車を乗り継いで天理に行くのとではどちらが楽か?」と聞いてきた。うっかりと答えた「そりゃあ、大阪だろうね」この一言で、しんどいから何処にも行けないのだと、今まで断って来た言い訳が崩壊した。だって天理に在る教会に行くときは、しんどいなんて言ったことはないのだから。

「良い機会なのだから、一度は自分で行って見てみろ」と家電量販店に連れて行かれることになってしまった。確かに、あまりにも無責任だったと反省をして土曜日に付き合うことにした。
切符を買ってもらい、乗車位置を教えられ、窓側を示されて座り、店に着くまですべてが彼の支配下にあり、「これなら、楽だろう。」
確かにまるでドア・ツー・ドア。無駄な動きは一切なしだった。
ああ、世代は変わった。昔彼は絶対窓側だったのに・・そこに私が座らされたことで立場が逆転したと実感した。

 店はずらっと並んだ洗濯機、角を曲がってもなお洗濯機。これでは何が何だかわからない。ひとりだったらパニックだろう。あらかじめ息子が選んでいたものを指さされてほっとする。一応、店員さんに質問をしてみる。店員さんは「確かにこれは良い物です。ほらっこれが電気代、これが水量、これが最小で洗える量、どれも良いでしょう。」と近くの物と比べて説明してくださったので、改めて息子の選択に満足して決定した。

私は買い物ではあまり迷わない、性格がおおざっぱな0型。面倒くさい、だから女なのに買い物があまり好きじゃない。
テレビ売り場を見ようと誘われて行ってみた。でっかいテレビがどーんと並んでいて、確かにど迫力。でも、私はたとえお金持ちでもこんなのを家に置くのはごめんだと思う。エコに、いやエコポイントに逆らうようだけれど、疲れるだろう・・。

 疲れたというと椅子に座らされて「此処から動くな。」と言いおいて消えた。動くなと言われても、まったくじっとしているのも脳がないので、以前興味を持ったヘルシオを見つけて寄って行くと、女の子が相手になって下さった。

「どうして、水で調理が出来るの。」「湯気で手が焼けることがあるでしょう。」その一言で「ああ、なるほど!温度なんだ!」そんな私の感動に、説明をしながらしばらく相手になって下さった。楽しかったけれど、あまり邪魔をしてはいけないので再び椅子に戻る。

観察していると店の中はなかなか活気がある。エコポイント景気なのだろう。
お客の応対している店員さんは、椅子には座らずに身を低くして応対して居られる。働くことの厳しさを見る思いがした。

 帰りはデパートによって夕食のお寿司や主人のおみやげを買って帰る。夕方までに帰ったし、それほど疲れないだろうと思っていたけれど、雑踏に出かけることのない私は、日曜日は疲れがでて、出かける準備が出来なくなってしまった。やはり土曜日の外出は駄目だ。


写真は雨蛙。わかるかな?

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