石ころ

美林は今・・・


高い山での作業中に、突然の雷は本当に怖いそうです。ワイヤーから火花が出るのです。チェンソーを使って直径1メートル以上の大木を切り倒す作業です。今朝も「落雷からお守り下さい」と祈りました。

山仕事は今多くの問題を抱えています。山林労働者は高年齢化しています。危険で、仕事がきつい事もありますが、仕事が続かず、収入が安定しないことも若い人を育てられない原因だと思います。
昔は山を育てるために年間を通して仕事があったのですが、もう山に見切りをつけている山持ちさんが多い中で、今さら何十年も資金をつぎ込む人はほとんどありません。

それは、技術の継承がなされないということです。大木を切るには技術が必要です。だから、老人ばかりで仕事をすることになります。山仕事一筋の主人には、厚生年金もなく退職金もないので、年を取っても仕事があるのはありがたいのですが複雑な気持ちです。

かって山仕事は、資金をつぎ込む「山持ちさん」も働く「山行きさん」も誇りある仕事でした。植えた苗木を年々育てて、見事な美林になったときは「あれは俺が育てた山や」と顔を輝かせて話す夢のある仕事でしたから。今では、すべてその場限りのお金の価値で計って終わりです。

「くれぐれも無理をしないで、血圧も高いのだから」と毎日のように言いつつ私はブレーキをかけます。「疲れたら休むさ」と主人は今日も元気に出かけました。

「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。聖書

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