石ころ

マリヤへの備え (ヨハネ2章)




 ぶどう酒がなくなったとき、母がイエスに向かって「ぶどう酒がありません。」と言った。
すると、イエスは母に言われた。「あなたはわたしと何の関係があるのでしょう。女の方。わたしの時はまだ来ていません。」(ヨハネ2:3~4)

イエス様の初めての奇跡。このことが行われる前に母マリヤに対して「わたしと関係がない」と言われている。
私は以前から、もし我が子が無実の十字架刑によって殺されたなら、とても正気ではいられず、きっと狂ってしまうだろうと思っていた。
マリヤはどのようにしてその危機を乗り越えたのだろう・・と心の底に疑問をもっていた。

今日、その疑問が解けた。イエス様はその日のために、マリヤに心の準備をしておいてくださったのだ。
親子関係と神の御子としてのご自身の違いを、マリヤがちゃんと切り分けることができるために、十字架に向かう公生涯の始めに「これから起こる事柄はあなたとは関係がないのだよ」と、心に十字架の日の備えがされたのだ。

イエスは彼らに答えて言われた。「わたしの母とはだれのことですか。また、兄弟たちとはだれのことですか。」
そして、自分の回りにすわっている人たちを見回して言われた。「ご覧なさい。わたしの母、わたしの兄弟たちです。(マルコ3:33~34)


この箇所でも、マリヤとの親子関係を断ち切っておられる。
とても冷たいと思えた言葉は、十字架に向かわれる歩みに置いてマリヤが壊れないための避け所だった。

その後、イエスは母や兄弟たちや弟子たちといっしょに、カペナウムに下って行き、長い日数ではなかったが、そこに滞在された。(ヨハネ2:12)

この一節に、とても麗しいひとときであったろうとほっとする。それは肉と霊の家族が水入らずで過ごす交わりの時。マリヤは生涯この時を思い出しては慰めとしていたと思う・・。

「主の愛された弟子」と自称していたヨハネは、主のご愛に敏感だったのだ。だからイエス様は十字架の上でマリヤを託された。彼がイエス様の心を誰よりも知って居たからだろう。イエス様はずっとマリヤを心配してくださっていたのだ。

「イエスはすべての人を知っておられた」とある。人の弱さをご存じの主は、私たちが壊れないように守っていてくださる。
私の悲しみの時もそのように守っていてくださった。これからも召される日まで守っていてくださることを知って居る。いや、永久までも・・。

あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。(Ⅰペテロ5:7)

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