AORな日々をあなたに

好きな音楽の話題を中心にボチボチ書いていきます。

グレッグ・ギドリー/OVER THE LINE(82)

2008-10-12 00:19:35 | CD紹介

 解説書などによりますと、彼は1954年アメリカミズーリ州生まれ。カントリー系のシンガーだった母親に育てられ、6人姉妹兄弟そろって音楽好き。小さい頃から教会で歌い、最初はソングライターとしてこの業界に入ったそうです。

 やがて、徐々に実力が認められシンガーとしてデビューの話が舞い込み最初の作品が本作。売り出し中のギタリスト、ダン・ハフなど手堅いバックにも支えられて、質の高い名盤に仕上がっています

  1. Goin' Down(ラストタイム・ラヴ)
  2. (That's) How Long
  3. Show Me Your Love
  4. If Love Doesn't Find Us
  5. Gotta Have More Love
  6. Over the Line
  7. (I'm) Givin' It Up
  8. Are You Ready for Love
  9. Into My Love
  10. Darlin' It's You

  1は、全米17位まで上がるヒットとなった彼の代表曲であるにとどまらず、AOR史上でも屈指の名曲と思います。翳りあるメロディ、グルーヴ感、これぞ哀愁系AORのお手本

 2は少し軽めながら、なかなか良く出来たミディアムナンバーです。続く3・・・コレには参りました 1に負けないぐらいの名曲です。 これまた哀愁系ですが、ペイジスと見まごうばかりのコーラスの素晴らしさ! ダン・ハフのうねるようなギターソロの素晴らしさ!

 4も良質のバラード。5もマイナーハードな佳曲ですが、女性コーラス(彼の姉か妹?)に少し違和感?もともとは彼がクライマックス・ブルース・バンドに書いた曲でそちらは全米47位まで上昇したそうです。

 6はタイトル曲ですが、なかなかタイトなブルース調のメロディで、デヴィット・サンボーンのサックスソロが素晴らしい 

 7はバラード調の哀愁ナンバー、サビのメロディが印象的。8も同じ路線ですが、グッと孤独感が迫る名曲だと思います。ここでもデヴィット・サンボーンのサックスソロがフィーチャーされています。すごくいい味~

  9は姉サンドラとのデュエットで、素直なラヴ・バラード。この曲も彼がイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーに書いた曲で全米75位まで上昇ました。

 今回入手したのは、05年にリマスタリングされた紙ジャケ盤。音質が素晴らしくよかったのも確かですが、全曲を通じて捨て曲が全くなし、作曲能力の高さにまず脱帽です。姉妹を中心にしたコーラスも良かったし演奏も言うことナシです。

 典型的なAORアルバムというとウィルソン・ブラザーズの「ANOTHER NIGHT」を上げる人が多いですが、コチラも負けず劣らず「典型的」なAORアルバムと言えるでしょう!

  この後の彼はあまり恵まれた運命をたどらなかったようです。契約問題などでまともなディールができず、2003年自宅のガレージで火災による不慮の死を迎えてしまいます。何とも悲しいですね

 



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4 コメント

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Unknown (kaze)
2008-10-12 01:31:12
こんばんは、はじめまして。
kazeともうします。
私のblogのアクセス解析から、貴殿のblogにたどり着きました。
私のblogは渓流釣りがメインですが、音楽特にAORは大好きです。
私のHNはjapaneseAORはここから始まったと個人的には思っている、伊勢正三氏の「風」、そしてblogタイトルはair supplyのデビューアルバムのM8を拝借しています。
 
これから更新楽しみにさせて頂きます。
 
コメントありがとうございます! (ohiro)
2008-10-12 22:08:24
kazeさん、はじめまして!
ようこそ、マイブログにおいで下さいました!
ブログを拝見しました! お魚と川の写真がすごく綺麗ですね!私は釣りは全くやらないのですが、お魚の色や形には引かれるものがあり、水族館に行くのは好きなんです・・・
音楽の趣味も似ているみたいだし、これからもよろしくお願いします。
大好きな一枚です! (かわちゃん)
2008-11-18 20:48:03
こんにちは。
このアルバムの好きなところは、やはり哀愁漂うメロディですね。特に、1、3、7が好きですね。あと4は哀愁漂うメロディではないかもしれませんが、美しいメロディが良いですね。それと、10も好きですね。なんかスティーリーダンのエイジャのJOSIEみたいな感じがして!
かわちゃんさん、コメントありがとうございます! (ohiro)
2008-11-29 21:24:20
ほんとに聴けば聴くほど味のあるアルバムですよね!これほどの才能がありながらその後なかなかディ-ルに恵まれなかったなんて、もったいない感じがします。
永く聴き続ける1枚になりそうです。

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