虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

絶望という名のロボット「絶望ロボット」とは・・

2024年05月19日 | 期待の技術

ロボット界の奇才が創る、人工知能搭載の未来のロボットに迫る!


当ブログでも何度かパワーの科学者としてご紹介しているロボット研究者の古田貴之さん。
たまたま見た情報番組に最新のロボットを持って出演されてました。
そのロボットは4本足で動く、動物のような昆虫のような未知の生物のようなロボットでした。

詳しくは動画を見ていただくとわかると思いますが、仮想空間で急速に進化したAIが、仮想空間から出てきて→現実のロボットに搭載された!
って言う・・。
その名も「絶望ロボット」って言うのですよ。どんどん勝手に進化して勝手に動くから、制御する人が無力感で絶望するロボット?だって?

但し、AIの研究者とかその手の情報を生業としている人たちは、たいてい意識レベルがAIの数値に上書きされてしまうのか、マイナスの人ばかりでした。
コロナ禍で、高いパワーの人たちが、フォースの谷に落ちていくのを何度も見たので、古田さんも下がっちゃったのかもしれないなあと・・ちょっと不安だったんだけど

ところがぎっちょん(死語)

古田さんの意識のエネルギーが未だパワーと言うよりさらに高いパワーに上がっていたから、もううれしくってうれしくって、ご紹介しました。

上の動画は、今日見た番組とは違いますが、絶望ロボットともに、彼のやってきた仕事が一目でわかってよかったです。

今日見た番組はこちら。古田さんのところだけしか見てないけど
  ↓



すごく個性的な方ですが、技術を戦争に使わないという強い意志を持つ、とはっきり言っているところが彼の高いパワーの秘密なのかもしれません。
技術はすべてのものの幸せのために、命のために・・ね。

※尚、意識レベルは当方が個人的に、勝手に公人とそれに類する人たちに限って調べているもので、断定するものではありません。


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新聞広告大賞「すべての科学者に告ぐ」 - 虹色オリハルコン

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九州大学が開発「マックトリガー」は世界初、からだ自身が“がん治療”する仕組み

2023年04月22日 | 期待の技術

これすごい。可能性ある。
自己免疫機能が働くきっかけを作り、自分の免疫でがん細胞をやっつけてくれるように仕向ける。
しかも、自分の免疫だから、抗がん剤のようにきつい副作用も伴わないという。


世界初!からだ自身が“がん治療” 九州大学が開発



世界初!からだ自身が“がん治療” 九州大学が開発|KBCニュース





九州大学大学院新居輝樹助教授、紹介された研究室の学生、谷戸謙太さん、二人とも623P。
これは、未来につながる研究だと期待できるものですね。


健康オタク的には、自然治癒力を高める手法は、病院に行く代わりに長年、私どもが続けてきた手法なので、共鳴するところがあります。
だからこそ、思ったのは、良くなる途中、熱が出たり痛みを伴ったりする可能性はあるかもしれないということ。
その時は不快ではありますが、大きな病と向き合うとき、その場所が癒えて行く過程で、起こる好転反応ですから、好転反応が出たらおめでとうございます、なのです。
抗がん剤の副作用とは全く違うものです。


あと、「完成までに、臨床実験を重ねる必要があって10年以上かかる可能性がある」と言うことですが、mRNAワクチンも、もう少し慎重に臨床を重ねていたら、今みたいな犠牲者を出さなくてもよかったのにと、とても悔やまれます。

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新しい減農薬・ミントの香りで害虫に強くなる

2018年10月16日 | 期待の技術

10月15日の東京新聞のこの記事が面白かったので、ご紹介します。









植物間コミュニケーションというのは、なんとなくだけど同種の間のコミュニケーションだと思っていたので、違う種類の植物にも影響を与えることもあることにびっくりでした。
ミントは特に香りが強いから、他の作物にも遺伝子レベルで、影響を与えてしまうって、すごいなと。
また、ミントは直植えすると増えて増えて収拾がつかないと聞いたこともあります。
でも、そばに植えなくても、鉢植えなど、苗のときにそばに置いて香りを嗅がせるだけでも十分に虫よけ効果に期待ができるとは・・!
自然の中にすでに存在しているのに、まだまだわかっていないこと、学ぶべきことはたくさんあるんだなと思いました。

ちなみに、上記記事の研究の意識エネルギーは523P。愛のパワーがありますから、どんどん広がってほしいです。

 

余談ですが、香りといえば、香りの害と書いて、香害が問題になってます。
巷にあふれる洗剤その他の化学物質の香料で、すれ違っただけで具合が悪くなってしまう人たちがいます。ひどいときは気を失うこともあるのだとか。
香りは、単なる楽しみだけではなく、良くも悪くも本当に体にも影響を与えてしまうっていうことまで推し量ることができますね。
 危険な香り

 

もう一つ、余談ですが、新技術といえば、昨今は、人工知能、AIに特化した技術が次々と生まれています。
残念ですがエネルギーレベルを調べると、ものによりますが、あまり軸足をそちらに置くと、生命力が削がれ自滅しそうな数値です。(特に幼児は危険です、取り返しのつかない冷酷な大人になることは簡単に想像できることでしょう)
便利で合理的なのかもしれませんが、人類にとって、この方向に進化することは、本当は、あまり良くないのではないかと危惧しています。
なぜなら、人間は、植物や昆虫や動物と同じく「生命」なのであって、機械ではないからです。
ただし、例外としてですが、先日発表されたトヨタとソフトバンクの連携による新発想の車は、悪くなかったです。トヨタの社長・豊田章男氏(523P)のパワーが高かったためかもしれません。
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水を浄化する魔法の粉「バクチャー」

2017年12月20日 | 期待の技術



19日のテレ朝モーニングショーで紹介された魔法の粉「バクチャー」が、とても素敵な発見、発明、技術だったので、思わず新記事にしますね(笑)

土や石、植物のミネラルなどを原料にした魔法の粉「バクチャー」これを汚れた水に入れるだけで、ドブドロの臭くて汚い水が、悪臭が去りきれいになってくる。フッシギー。
ヒントは川の上流だそうです。「川は上流ほどきれいなのはどうしてか?」という素朴な疑問からこの研究は始まったのだという。
低コストで池の水の浄化など、環境問題にも貢献できる。
こういう良心的な発見と技術が、多くの人たちに認められて広まって、世界中の水がきれいになっていくなら、とても素敵なことだと思いました。

なぜ、きれいになるか今のところまだよくわからない。学者さんたちは、そんなことはありえない話だ、と当初は相手にもされなかった。←こういうことは、とてもよくあることなのだけど、論文書かないとだめな世界って歯がゆいですね。必要な事もあるのはわかるけど。

だから、だったら実績を作ろうと、水が汚れやすくコストと手間ひまのかかるウナギの養殖を、バクチャーを使ってはじめたのだという。
水の中にバクチャーを入れるだけのシンプルな養殖は、今までの養殖の仕方(=地下水を汲み上げ水を入れ替えるなど)と違い、コストも手間も省ける。
バクチャーで育ったうなぎは、豊かな味わいで天然物とも間違えられるという。
(余談ですが、絶滅危惧種であるウナギを健康に育てられる技術でもあるのだから、一歩進めて、ウナギを食べるのではなく増やす方向に持っていけないかなあと思いました。)

粉を作った杉山倫義(すぎやま・ともよし)さんさんは、現在67歳。
各地の山をめぐり、5年をかけて川の微生物や土、自然の素材だけを利用して作った粉。バックトゥザネイチャー(自然に戻れ)から、バクチャーと命名したそうです。
科学的な原理はまだわからないけれど、バクチャーを入れることで、汚れて腐ったような水が、きれいな水になってしまうのです。






緑色に濁った池にバクチャーをホースで投入(兵庫県三木市)



2ヶ月後






水が透明になっています (゜o゜)



ちょっと木村秋則さんの奇跡のリンゴの作り方と似ているかもって思いました。木村さんのリンゴも山の土と同じように、たくさんの微生物が活性化しており、ふわふわの状態で、木の根っこは20メートルも張っているという。だからこそ、不可能と言われる無農薬のリンゴを作ることができた。
そしてノーベル医学生理学賞を受賞した大村智さん。微生物から抗生物質「イベルメクチン」を作り熱帯の数億人を失明の危機から救うことができました。
また、腸内フローラの移植により、難病が治ってしまうという研究実験もありましたが、同じく健康な人の持つ腸内細菌の力によるものです。
これらの共通点は微生物。時代の明るい芽は、人工的に合成されたものではなく地球由来の自然のミネラルや菌・微生物にあり?


以下、テレ朝HPより


◇杉山さんが会長を務める会社
RBCコンサルタント(株)
住所/岡山県津山市高野山西478-3
TEL/0868-26-5205
「バクチャーパウダー(60g 2t用)」
5400円(税込み)

水質汚染の救世主として世界が注目している粉があります。その名は「バクチャー」。緑色に濁った池の水も、これを撒くだけで透明にしてしまいます。バクチャーは「バック・トゥ・ザ・ネイチャーからとった造語」と語るのは、開発者の杉山倫義(すぎやま・ともよし)さん(67)です。今回の聞きトリは、岡山県津山市にある杉山さんの会社を訪ね、開発の舞台裏を伺いました。

まずは羽鳥慎一キャスターの目の前でバクチャーの効果を検証です。用意したのは産業排水。「どぶの臭いがする」、機器の計測でも999(つまりは計測不能)を示すほどの臭いを放つ水です。そこにバクチャーを入れ、待つこと10分。再計測して出た数値は、大幅にダウンした26。もちろん、悪臭を感じることはありません。


●微生物を活性化させ、水を浄化

バクチャーは水の浄化も行っています。バクチャーを入れた水槽と入れていない水槽を5日間放置して比べると、その差は歴然。バクチャー入りの水は高い透明度を誇っていました。



水をきれいにするには、「食物連鎖を活発にすること」と語る杉山さん。池などの水の中では、汚れの原因となる生物のフンや死骸をバクテリアなどが分解して、そのバクテリアを他の微生物が捕食しあっていくことで生態系のバランスはとれています。バクチャーが行うのは、これら微生物を活性化させること。そのため、「汚れのもとの有機物を、微生物がどんどん食べ」て、きれいになっていくのです。




バクチャーはさまざまな種類の砕いた石や土、植物からとったミネラル分が主な原料。配合の分量は企業秘密ですが、原料を水で混ぜて乾燥させて粉にしています。


●バクチャーでうなぎも養殖


◇ご協力いただいた鰻屋さん
日本料理 ちよ田
住所/岡山県津山市本町2-19
TEL/0868-24-2678

杉山さんはバクチャーを使ってうなぎの養殖も行っています。バクチャーを使うメリットは、「水を替えるなどの手間が省ける」こと。うなぎはたくさんの餌を食べるため、水槽の水が汚れやすいそうですが、バクチャーを使えば汚れにくく、一般的な養殖場のように地下水をくみ上げる設備も必要ありません。

津山市内のある日本料理店では、「匂いもなく、身はぷりぷり」とバクチャーで養殖したうなぎを好んで使っています。養殖であることを伝えて提供していますが、天然だと言い張るお客様もいたほど、味わいにも定評があります。


●川の上流はどうしてきれいなのか?

東京の専門学校で測量を学んだ杉山さんは、1974年、地元の岡山県津山市に土木会社を立ち上げます。橋を架ける工事に携わり、多くの汚れた池を見るたびに、抱く思いがありました。「川はどうして上流にいくと、きれいなのか」。

そして、「その状態を作れれば、水はきれいになるのでは?」。環境問題にはまったくの素人だった杉山さんの挑戦が始まりました。

数々の参考書を読み漁った結果、バクテリアなどの微生物に川の水をきれいにする役割があることを知ります。そこで各地の山を巡り、集めた石や土、植物で微生物によい環境を作ることを開始。研究から5年が経った頃、「汚れた水がきれいになっとったんです」。

その効果を認めてもらおうと研究機関に足を運びますが、「それはありえない」とまったく信じてもらえなかったそう。ならば実績で示していくしかないと、自らの会社を大改造。それがうなぎ養殖の始まりでした。今ではおよそ10万匹を養殖、「つやま青うなぎ」という津山市のブランド品にもなっています。

息子の孔太さんとともに、アワビの陸上養殖にも取り組み、人工の海水にバクチャーを入れ、難しいといわれるアワビの養殖にも成功しています。


●努力、感謝、お返しの繰り返し

ベトナムはじめアメリカ・中国・タイなど世界10か国でも実績をあげている杉山さんに、最後に尋ねました。「人生で成功するために必要なことは?」。返ってきたのは、「努力、感謝、そしてお返し」というシンプルな言葉でした。食物連鎖と同じく、このサイクルを繰り返していくことがその先に繋がると話します。

低コストで池の水質汚染を改善したいという杉山さん。今後は農業でも活用したいと考えています。

---------------------------


私たち人類を含めて、すべての生物はこの地球の自然の中で進化と共生をして命をつなげてきました。
自然を破壊し搾取することが経済活動と思われていた時代が長かったですが、それは自分たちの首を絞めることだと気づく時。自然と共生しそれを学び続けることこそが、この地球に生きる私達の命をつなげてゆける道なのだと思います。
まさしくバックトゥザネイチャーという。

バクチャー623P(平和)。
500以上のパワーにささやかな追い風が吹き、200未満のフォースには逆風が吹きだしています。これはあらゆるところで感じます。
杉山さんの努力が実を結び、この技術が世界に広がっていきますように。



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電気不要の自動ドア

2016年11月09日 | 期待の技術
アメリカの大統領選を含めて、意識のアセンションの表れではないかと思う混乱が世界中に起こっているみたいです。
人々の心の中に沈んでいたネガティブな意識が表にでてきて、ちゃぶ台返しのように沸騰している感じ、とでも言えばいいのか。

いずれにしても、崩壊の時代なのかもしれない。壊れるものは壊れ、残るものは残る。
何が残り、何が壊れるのか。





電気が発明され、なんでも電化され、便利な世の中になったけれど、「行き過ぎて遠回り、むしろダメ」みたいな気持ちになる時が、ままあります。
(医療だって、首のこり、骨盤のズレなど、基本的な体のめぐりを良くすることを忘れ、薬だけで治そうとするから、よけいにこじれてくるみたいな・・・)
原発は、その最たるものだと思います。

てこ、重力、引力、風、海、地熱、母なる地球のエネルギーは無限、請求書も来ない。

以下のような技術は、これから残っていくのだろう。

   

電気不要の自動ドア 福島発3・11で需要急増
(東京新聞 2016年11月8日)

 電気が無くても足で踏むだけでドアがするりと動きだす-。東京電力福島第一原発事故を受け節電の取り組みが広がる中、福島県の企業が販売する電力不要の自動ドアへの関心が国内外でじわりと高まっている。
 「オートドアゼロ」と名付けられたこの製品。利用者がドアの前に埋め込まれた踏み台に足を掛けると、体の重みによる「てこの原理」を利用してドアが開く仕組みだ。エコ商品の製造・販売を手掛ける会社「有紀」(同県会津若松市)が二〇〇九年から販売している。
 注目が集まるきっかけとなったのは一一年の東日本大震災と原発事故。自動ドアが開かず混乱するケースが多発したほか、計画停電などにより省エネの機運が広がり、需要が急増した。
 これまでに販売したのは約百三十台。手や足が挟まれることのない安全な構造で維持管理も簡単なことから、公民館や飲食店、福祉施設を中心に設置されている。海外からも関心が寄せられ、中国や台湾、ポーランド、アラブ首長国連邦などから引き合いがあるという。
 通常の自動ドアと比べて設置価格はやや高めだが、電気代が不要で維持費の大幅削減が可能だ。有紀の担当者は「今後はマンションなど住宅にも広がればいい」と期待を寄せている。



★関連サイト
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 「非電化」という考え方
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初の国産ジェット旅客機、空へ

2015年11月11日 | 期待の技術




開発された皆様の長きにわたる努力やご苦労が 

報われた一瞬・・・だったのではないでしょうか。






ふわりと飛び立った様子、美しかったです






技術は、平和のために愛のために

それが日本の生きる道と思います


MRJ 522(愛)

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「人間は、微生物にはかなわない」by大村智氏

2015年10月10日 | 期待の技術
「微生物にかなわない」=創薬の力、大村さん語る―ノーベル賞
時事通信 10月9日(金)16時58分配信

 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大村智・北里大特別栄誉教授(80)は9日、時事通信社などのインタビューに応じ、熱帯で数億人を救った抗生物質「イベルメクチン」をつくり出した微生物の力について、「人間は微生物にはかなわない」と語った。
 受賞が決定した5日夜の記者会見で、「微生物の力を借りているだけ」と謙虚に語った大村さん。微生物は砂糖を一晩でアルコールに変えるなど、「考えられないようなことをしている」と強調した。
 大村さんは「今ある薬の過半数は微生物がつくった」と解説。微生物は感染症の薬をはじめ、脂質異常症の薬や抗がん剤などを生んできた。大村さんも、静岡県内の土壌に含まれていた放線菌がつくる物質の中から抗生物質を見つけ出した。
 微生物を探し、生み出す化学物質の効果を見極めて薬にする創薬は時間がかかる。現在は石油などから膨大な化合物を合成し、薬の候補となる物質をコンピューターで見つけ出す手法が主流になった。
 大村さんは主流の方法だけでは十分でないと指摘し、微生物の利用が「見直されるのが楽しみだ」
と締めくくった。 



意識レベルが高いと大丈夫。というのは、キネシオロジーテストをするようになって実感したことなのですが。
木村秋則さんのりんご畑の土は、900を超えていた。だからこそ、無農薬で栽培種のりんごができるようになったのだと、私どもは理解しています。

地球の意識レベルは、16万という、とてつもない数値でしたので、この地球の創造物を有効活用することで、私たちは持続可能な未来につなげていけるのじゃないかって思うのです。

大村さんは主流の方法だけでは十分でないと指摘し、
微生物の利用が「見直されるのが楽しみだ」と締めくくった。


微生物とは、顕微鏡でしか見えない生物。(そのまんまだけど)
地中のバクテリアや、菌も。
身近では、日本酒や納豆、味噌、醤油その他、微生物のおかげで、日本人は豊かな食生活がおくれますが、発酵食品には、薬効もありますよね。


除菌殺菌ばやりの昨今ですが、どこかに人に有用な微生物が隠れているかもしれません。
見た目がきれいでも、大事なことが台無しになりませんように。これからの時代、視点を変えて微生物の有効活用を。
腸内細菌(腸内フローラ)が人間の体のみならず心にも影響を与えることがわかりだした現在、大村先生ではありませんが、「見直されるのが楽しみ」です。


★関連記事
 土壌を改善するバクテリアの可能性
 腸内フローラはすごすぎる 
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岡山大でストロンチウム除去技術の開発

2015年07月27日 | 期待の技術
7月25日の東京新聞に小さく出ていた記事なんですが、気になって気になって(笑)メモのために。

ストロンチウム除去技術を開発 岡山大、汚染水処理に
(東京新聞:2015年7月25日)

 放射性物質のストロンチウムをリン酸カルシウムの一種で吸着、除去できる技術を岡山大の小野俊朗教授(放射線安全管理学)らのチームが開発し、24日発表した。
 固形化して保管や廃棄ができ、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の汚染水処理に役立てたいとしている。
 チームによると、ストロンチウムは体内に入ると骨に蓄積し、放射線を出し続けて、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがる。
 チームは骨に蓄積しやすい性質に注目し、人の骨の主成分と同じで歯科医療などに使われるリン酸カルシウムの一種「ハイドロキシアパタイト(HAP)」を詰めたチューブ状の容器を作製。ストロンチウムを含む汚染水をろ過したところ、90%以上が吸着、除去された。吸着した固形状のHAPを保管したり廃棄したりできるという。



ストロンチウムが骨にたまりやすい性質を逆手にとった、この実験とその成果。
増え続ける福島の汚染水問題に、一筋の光明が見えてきたような。感謝したいです。
続報に期待。 
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やった!太陽電池 エネルギー変換率44.4% 世界一

2013年06月26日 | 期待の技術
東京新聞には、こういう記事が1面トップで出ているから、うれしいな。
メモのために全文掲載。以下、6月23日東京新聞朝刊より

太陽電池エネルギー変換率44.4%世界一

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、川崎市幸区)とシャープは、世界最高のエネルギー変換効率の太陽電池を開発した。一般家庭や大規模太陽光発電所(メガソーラー)で使われている太陽電池の変換効率は10%台だが、44.4%を実現した。

  
     NEDOなどが開発した世界最高の変換効率の太陽電池
     =NEDO提供(東京新聞)

NEDOとシャープ開発

 太陽電池の技術開発は、日本や欧米の企業、研究機関がしのぎを削っている。開発した太陽電池は4㍉角。レンズで集めた太陽光を、何層にも重ねたインジウムやガリウムなどの化合物の層で吸収し、光のエネルギーを効率的に電気に変換するのが特徴だ。
 NEDOなどは昨年四月、同じ構造の太陽電池で43・5%まで効率を向上させ、米国ソーラージャンクション社の当時の世界最高値に追い付いた。その後、44%に高めた同社に対し、受光面の面積を広くすることで最高値を更新した。
 今後、NEDOなどば新開発の技術をメガソーラーで実用化し、発電コストを石油や天然ガスより安い一キロワット時当たり七円未満に抑えることを目指す。
 シャープは昨年、東京大生産技術研究所と共同で、新方式の「量子ドット太陽電池」で約19%の変換効率を実現。この方式では理論的に80%の高効率が可能と発表している。

----------------------------------

 

素人なので、数値まで理解していなかったけれど、エネルギー変換率が世界一の太陽電池が出来たとは、うれしい限り。
44.4%で世界一なら、まだまだ伸びる可能性がありますね。記事によると、さらに、新方式で理論的に80%の高効率が可能と発表しているということです。期待値も高まりますね。
がんばれ!シャープ&NEDO&東京大生産技術研究所!

やっぱり、成長戦略なら、原発よりもこちらの方向しかないでしょう。未来に禍根を残す原発は早急に安全に店終いをし、新しいお店を開かなければならない。
しかし、気になるのは、民主党政権で見えていた発送電分離が、安倍政権で棚上げ状態になっていること。
これにより再生可能エネルギーの普及にも、歯止めがかけられている。安倍政権は、国民の利益や安全より、原発維持を重視している、異常な政権。
この変化の胎動を止めようとしている。

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林業再生への切り札になる「都市の木造化」

2013年05月11日 | 期待の技術
 

少し前になりますが、先月、NHKの「クローズアップ現代・進む都市の木造化」という番組が放送されました。
日本の木の文化の復活とも思えるような、未来の都市の形が見えて来ました。

技術革新で木材の不燃化ができるようになったことにより、2010年から大型の建築物に関しても、木造で建てることが可能になりました。
そういえば、鳩山内閣の民主党政権下で、山田正彦農林副大臣(当時)が、国産材の利用で減税すると、コメントしていたのを思い出しました。

証拠写真(2010年当時のテレビニュースより)
  ↓





木材の不燃化の加工技術が生まれたことにより、木造による大型の建築物・・「木でできたビルディング」が可能になり、日本の林業が活性化する。
これこそ絵に描いたような「コンクリートから自然へ」(笑)。

当時は、私のそれらへの期待値もかなり高まって、わくわくしていましたが、その後どうなったかなあと、気になるところでした。
それが、この番組によって、着々と実現されている事を知り、本当に嬉しい限りです。(東京には、めったに出ないので、最近の街の様子はとんとわかりませんでしたから。)


進む都市の“木造化”
~林業再生への挑戦~




1000㎡を超えるオフィスビルやショッピングセンター、5階建て集合住宅…。日本で半世紀以上、建設されていなかった都市部の大型木造建築物が、今年、相次いで完成する。かつて戦争や自然災害で多くの木造家屋が焼失した経験から、国は1950年代に都市部の大型木造の建築を禁止。それが近年、耐火・耐震性能等が急速に高まったため、建築が進んでいるのだ。背景には木材がCO2を固定する環境先端素材として見直され、2010年に公共建築物の木造化を推進する法律が制定されるなどの林業振興政策の転換がある。歴史の空白が生んだ人材やノウハウの不足を乗り越え、地域資源を活かして新たな木の文化を復活させようとする現場の模索を伝える。

---------------------------


耐震や強度の問題もクリアして、大型の木造建築物が作られることによって、日本の林業の可能性も広がります。
木でできた建物は、心身にとっても、やわらかな癒しの効果もあって、とてもいいなあと思います。
太字に示したように、短い期間でしたが、民主党政権の時に蒔かれた種が、こんな所でも実を結んでいました。

★参考サイト
 菅首相が「成長戦略」披露 「林業で地方再生」が柱に浮上
 (2010/7/30 Jキャストニュース)

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空気で走る車

2011年09月24日 | 期待の技術

世界最速の空気エンジン車 豊田自動織機が開発

 (asahi.com/動画あり)

ガソリンのような古代燃料も限界があるし、原発という危険な代物で作られる電気の自動車なら、ごめんです。
無限の資源である空気が動力なんて、またまた、目から鱗、素晴らしいと思いました。
新しいエネルギーは、再生可能、クリーンであることが絶対条件ですものね。

この空気エンジン車、時速129、2キロを記録してギネス申請するそうです。

しかしながら、この車、豊田自動織機の「夢の車工房」の若手部員が就業後に作ったものだと、HPに書かれていました。
・・・これって、サークル活動の一環だったの?すごい!個人の情熱で作られたのですね。
ここまで来たら、ぜひ実用化してほしいものです。

いずれにせよ、あの原発事故以降、新しいクリーン・エコなエネルギーや技術を待ち望んでいる人々の気持ちが、社会にあるのがわかります。
スピードのギネス申請といいますが、この技術自体の加速度が増すといいなと思います。 


★参考サイト
豊田自動織機の若手技術者が空気エンジン車を開発し世界最速に挑戦

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そら飛ぶソーラー

2011年05月14日 | 期待の技術
13日、スイス西部パイエルヌから離陸するソーラー機
(ソーラー・インパルス提供、写真家ジャン・レビラール氏撮影・共同)


なんとシンプルにして美しい機体であるかと、見惚れてしまいました。
ソーラーカーどころか、太陽光だけで飛ぶソーラー飛行機が、約13時間の飛行に成功したとのうれしいニュース。
ソーラー発電に関しては、環境意識の高いヨーロッパに先を越されてしまったのが、ちょっとだけ悔しいけど。
そのうち日本でも、「今日はお天気が良くて、飛行機日和ですわね」なんて言われるようになっているかも。(*^m^*) ムフッ


 初の国際飛行に成功 スイスのソーラー機
【ジュネーブ共同】太陽光だけで飛ぶ飛行機を開発したスイスの団体「ソーラー・インパルス」は13日、初の国際飛行を成功させ、飛行機はベルギーのブリュッセル国際空港に着陸した。スイス西部のパイエルヌを同日朝に離陸し、飛行時間は約13時間だった。
 飛行中に電話インタビューに答えた操縦士、アンドレ・ボルシュベルグさん(58)は「順調に飛行できている。世界一周が次の目標。状況が許せば東日本大震災の被災地にも着陸したい」と抱負を語った。(2011/05/14 05:55 【共同通信】)



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原発村よりバイオ村

2011年05月10日 | 期待の技術
電力需要の9倍を生産、独のバイオ村(オルタナ) - goo ニュース

ドイツでは、自然エネルギー源の最終エネルギー消費量に占める割合が、2000年には3.8%であったのが、2010年には11%に伸びている。電力分野だけを見れば、この割合は6.4%から17%にも増えている。こういったダイナミックな増産を根元で支えているのが、地域に密着して自然エネルギー事業を実現する会社や組合たちだ。熱や電気を自給する「バイオエネルギー村」も広がりつつある。

■2030年までに48万人に供給目指す

南ドイツ、ボーデン湖地方で活動するソーラーコンプレックス株式会社も、そのようなエネルギーサービス会社である。2000年に20人の地域住民が、3.75万ユーロを出し合って設立した。目標は、2030年までに人口48万人の同地方の熱と電力を、自然エネルギーにより供給することだ。設備の計画、建設、運転までを一貫して手がけ、扱う技術は太陽光発電、水力、風力、バイオマス各種、地域暖房と幅広い。

年分配利回り5%の同社の株は、「エコロジー的に有意義で、長期的に価値を保てる投資」として、地域の住民や中小企業から人気を集めている。2010年には株主数は700に、株式資本は500万ユーロ(約6億円)に増えた。これまでの自然エネルギー事業への投資額は7000万ユーロ(約84億円)に上る。それらの設備は、一年で約6000世帯分の電力消費に相当する電気2200万kW時と、暖房・給湯用の熱2500万kW時を生産している。

「(2030年までのエネルギー自立は)技術的、経済的には可能です。一番大きな障害は人間の頭です」と、同社の経営者であるベニ・ミュラーさんは語る。

このソーラーコンプレックス社が力を入れているのが「バイオエネルギー村」の普及だ。バイオマスを中心とした自然エネルギー源により、熱と電気を自給する農村のことで、ドイツには56村ある。同社でもこれまでに5村を実現しており、毎年2村のペースで増やす計画だ。

その1つが人口430人、100世帯の暮らすマウエンハイム村。2006年にバイオエネルギー村になった。きっかけは村の二軒の農家が、副収入源としてバイオガス発電を始めようとしたことだ。



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化石燃料をエネルギーにすれば大量のCO2を出すし、地球資源として限りあるもの。だから、このまま継続してゆけば必ず限界がくる。
しかし、自然の生態系は、循環して元に戻る持続可能な存在。
バイオミミクリー」とは、自然をお手本として自然を真似するという最近の造語だけれど、エネルギーに関しても、自然の生態系をお手本にすることで、落ち葉が土にかえってまた新たな植物を育ててくれるように、循環するサイクルを作り、環境に不調和な存在を残さないという方法を選択すべきだと思うわけです。

原発神話もようやっと崩れてくれた今こそ、私たちは新しいエネルギーを選択する時が、来たのではないでしょうか。

福島県の原発周辺地域は、酪農が盛んだったり、また、相馬地区は馬とともに生きてきた地域であることもあって、家においてきてしまった牛や馬などを心配する方たちが大勢いらっしゃいましたけれど・・・



以前の記事でもご紹介した、ドイツの村では、農民が中心になって豚舎や牛舎から出る糞尿を発酵させ発生したメタンガスから発電を行っていました。
今までただ捨ててきた物が、エネルギーになるならどれだけありがたいことでしょう。家畜の糞尿も立派なエネルギーに変えられるのです。

山越え谷越え、長い送電線を伝って、送られてくる電気ですが、より地域密着型でコンパクト、自給自足的な電力になれば、コストもずっと抑えられます。
ドイツのこの会社は、人々の間で投資先として人気があるといいますから、経済の面でも今後もさらに伸びてゆくことでしょう。

しかし、上記記事のソーラーコンプレックス株式会社の経営者が「一番大きな障害は人間の頭です」と語っている部分が印象に残りました。
「原発がなければ電力が足りない」とか、「自然エネルギーは出力が少ないうえに、コストがかかる」とか、今まで決めつけてしまって思考停止状態になっていた日本も、ドイツよりも重症の石頭・・・だったかな?
発想をどんどん切り替えれば、変化は必ず起こせます。

ね、菅さんだって、ホントのこと言えば、内心はずっとそう思われていたでしょ!
菅直人公式サイトで「バイオマス」と一致するもの


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液体シリコン、塗って焼くだけ太陽電池

2011年02月09日 | 期待の技術
(資料:読売新聞)


塗って焼くだけ太陽電池、液体シリコンで成功(読売新聞) - goo ニュース
 液体のシリコンをガラスに塗って、ヒーターの上で焼くだけで太陽電池を作ることに北陸先端科学技術大学院大学の下田達也教授らが成功、7日発表した。
 低コストで、従来の太陽電池の製造では難しかった多層化なども簡単にできる製造法で、電池の性能も理論的には数倍向上するという。5年程度での実用化を目指したいとしている。
 現在の太陽電池は、高純度の固体シリコンを使ったり、真空内でガス化したシリコンを利用したりしていて、高価な装置や特別な製造条件が必要だった。下田教授らは液体のシリコンに着目。シリコンを主成分とした「ポリシラン」溶液をガラス基板に塗り、電気ヒーターで数十秒焼いてシリコンの皮膜を作った。これを3回繰り返すが、ポリシランにホウ素などの成分を混ぜることで性質の異なる三つのシリコン膜が形成されて、太陽電池ができた。性能は従来の電池の2割ほどだが、今後、膜の多層化を工夫することで、性能を高めることが可能という。


塗って焼くだけ、なんてトーストじゃないけど、ずいぶんと手軽に太陽電池を作ることに成功したみたいで、ちょっと嬉しいです。ちょっとしたアイデアなんですねえ。
従来の太陽電池は、コストがかかるというのがネックでしたが、この製造方法は、その点を克服し、今後、膜の多層化を工夫することで、さらに性能を高めることも可能になるとか。

大きなビルの窓なんかもこの方式で発電できるようになると、二次的なビルの役割もあるってもので、いいじゃないですか。
化石燃料に頼るのは、もう限界だと思うし、原発依存からも脱却しなければと思うし、こういう手軽な太陽電池で、個別に自家発電できるようになる…そんな未来が少し見えてきましたね。
5年後くらい先か・・・実用化されるのが楽しみです。

コメント (11)
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自然と経済の幸福な共存・バイオミミクリー

2010年10月06日 | 期待の技術
サイエンスライター ジャニン・ベニュス


プレミアム8<人物> 未来への提言「サイエンスライター ジャニン・ベニュス」を見た。
最近、何かとヘタレなので(笑)、暗いニュースやドキュメンタリーはなるたけ見たくない。そんな私が、新しい扉が開かれたような、久々にとても心躍るような気持ちになれた番組である。

日本語の古語である「まねぶ」という言葉が語源で、「まねる」と「まなぶ」という二つの言葉が派生したという。やっぱり、「真似る」ことと「学ぶ」ことは表裏一体なんだなあ・・・と、この番組を見ながらつくづくそう思った。

「バイオミミクリー」とは、ジャニン・ベニュス氏が考えた新しい造語であり、私たちには聞き慣れない言葉だけれど、日本語だと「生物模倣」と訳す。
つまり、バイオミミクリーとは、生物や自然のシステムを真似して、新しい技術に生かすという取り組み。



たとえば、ハスの葉の水をはじくシステムをまねた、布地の撥水加工。



電子顕微鏡で見たハスの葉の表面と、水をはじく仕組み


布地の表面に、ハスの葉と同じ加工をすることによって、化学薬品を使わずに撥水加工をすることに成功した。シンプルにして、エコである。



また、最先端の技術では、バックライトを使用しない液晶画面の開発がある。
青い光を反射し青く輝いて見えるモルフォ蝶の鱗粉(りんぷん)の溝をヒントにして、バックライトなしで使える新しい液晶画面を開発することができた。
バックライトがないから、消費電力も半分ですむうえ、太陽の下でも画面がよく見えるという利点がある。

その他にも、

● しぶきを上げずに水に潜るカワセミの姿から、時速300キロを誇る新幹線。
● サメの肌から、メダル続出の競泳用水着。
● 大群で泳いでもお互いが絶対にぶつからない魚群の動きから、ぶつからない車。

など、バイオミミクリーが基本になった、新しい技術は枚挙にいとまがない。

昆虫や植物など、自然の造形は、まさに、神の手によったとも言える、生きるための戦略的で示唆に富んだ機能を持っている。そこに気づき、学ぶこと、真似ることで、低コストで思いがけない新しい技術が生まれてくるのである。

べニュス氏は、バイオミミクリーには、3つの段階があるという。それは、

 1 形(構造)の模倣
 2 行動(製造過程)の模倣
 3 生態系(システム全体)の模倣


私がとりわけ心を奪われたのは、3段階目の生態系の模倣である。

トトロの家の記事に書いたように、私にとって、「発展・開発」は必ずしもよい言葉とも思えず、むしろ環境にとっては害悪とまで思っていた。
経済と環境の両立がどこまでできるのか、どこに着地点を持っていくのかわからない・・・わかっていることは、今までのようなやり方は限界がある、ということだけ。
落ち着く先は、どこなんだろうと常々疑問ではあったのだけれど、このべニュス氏の提唱した、生態系の模倣は、ものすごくブレークスルーしたというか、もう素晴らしいなと、個人的には、拍手喝さいだったのだ。(と、思わず太文字で決めてしまいたくなるのだった・笑)

番組では、タイルカーペットの全世界シェア6割を誇る「インターフェイスフロア社」という会社を紹介していた。この会社は、「自社製品による環境の負荷をゼロにする」という目標を掲げており、ゴミを出さないように自社製品は徹底的にリサイクルする、また在庫の無駄を抱えないように、フレキシブルな対応のできるデザインにする、などの工夫をしていた。



このデザインにしても、バイオミミクリーの考え方を使った。森一面に広がる落ち葉をヒントに、アイデアが生まれた。つまり、落ち葉は、どれ一つ同じように落ちてはいないのに、どこを見ても違和感なく、一つのデザインに見えるということ。
ゆえに、どこのパーツが損なわれたとしても、デザインの違和感なく在庫のパーツで補充がきき、在庫の無駄がなくなった。

経済にとって、自然は、破壊したり搾取する対象であった。しかし、バイオミミクリーの考え方を突き詰つめてゆくと、すべてのバランスがとれた自然の生態系を模倣それぞれが助け合いながら、お互いに利益を得る・不要なものは何一つない(ゴミを出さない)という、未来の経済の姿が見えてくる。それが非常に素晴らしいと思う。

また、べニュス氏は、バイオミミクリー研究所を設立、情報を世界に発信するとともに、さらに踏み込んで、名古屋で開かれるCOP10を前に

企業が、利益の一部をアイデアを利用した生物の生息環境を守るために還元する、国際的なルール作りや、現在アメリカで行われている自然を開発した企業は、同じ規模の広さ、自然を再生することの義務化、これを全世界のルールとすることを、提唱している。
これこそ、経済と環境をつなぐ橋渡し役である。

べニュス氏は、いつか、人間社会全体が、自然の生態系にどんどん近付いてゆき、街も、森のように空気や水を浄化する機能を持つことを夢見ているという。そこでは、人類が、将来もずっとこの地球上に生き残ってゆけるはずだ、と。
私もそんな未来に、ちょっこし希望が見えてきた。



★参考サイト
フォトレポート:自然をまねるバイオミミクリーを使った工業デザイン 

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「リンゴが教えてくれたこと」自然は何一つ無駄なものはない
・・・木村さんのりんご畑は、3段階目の自然の生態系の模倣そのものになっていますね
2100年、未来への旅
・・・循環型社会へ、未来へのたたき台のような本を紹介してます
コメント (2)
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