菅直人元総理が「世代交代」を理由に、次の選挙には出馬しない意向だという。
菅さんのことを初めて知ったのは、社民連(社会民主連合)の政見放送だった。
当時は、私は政治家という人種が大嫌いで、二枚舌、腹黒、言っていることとやっていることが全然違う。頭は悪いが悪知恵は働く。(今の自民党と変わらない)
そんなイメージしかなかったし、20代の頃は、選挙だってあんまり行かなかった。
80年代中頃だったか、その人の政見放送が、いわゆる「未来の子どもたちのために」とか「安心できる明るい社会」とか、表面的なワンパターンの政治家の決まり文句じゃない話だったから、あれ?と思った。
立花隆の「宇宙からの帰還」の話をしていた。宇宙から見た地球には国境線がなかったと宇宙飛行士の言葉。
今だったら、当たり前の話なのかもしれないけど、昔の田中角栄、中曽根康弘、小沢一郎・・を見てきたから、政治家ってドロドロな感じがしてねー。でも、この人は視点が違うと思った。
今までの政治家のイメージじゃない知的でクリーンな感じの人が出てきた、と思わず名前をメモした。
それが菅直人さんでしたね。
薬害エイズ訴訟で初めて患者さんに頭を下げたのは、当時の厚生大臣だった菅直人。それまでの大臣は知らぬ存ぜぬで逃げてきた。
「脱原発」を口にした最初の総理大臣。
そうそう、宗教団体のタブーな件にも切り込んでしまったので、某宗教団体の女性たちからは「仏敵(ぶってき)」と忌み嫌われてましたっけね。
(弘法大師空海と共にお遍路も最後まで歩きとおした、れっきとした仏教徒なのにねー)
最後は、政・官・財・報の原子力村の人々に四方八方から叩かれまくって、総理の座を降りたけど、でも私はそんな菅さんを最後まで支持し続けたことを、自分の誇りにしています。
未来永劫禍根を残す原発に対して、立憲民主党は脱原発の火を消してはならないと強く思います。これもリレー。
同じ新聞の社会面には「サンデーモーニング」の司会の関口さんが来年3月いっぱいで退任、4月からはフリーアナウンサーの膳場貴子さんが務めるという記事があった。
こちらも関口さんの「世代交代が大事」の一言が書かれていた。
対して、自民党は腹黒二枚舌の老害政治家がずっと牛耳ってきた。
自分自分自分が一番の彼らの中からは「世代交代」などという言葉はないのでしょう。
そんな政党が、日本をずっと支配してきた。
いつも書いてるけど・・・国民は、いいかげん目を覚ませ。マイナスフォースについて行ったら、必ず馬鹿を見るのですよ。