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W杯アジア2次予選:日本代表メンバー予想、モンゴル戦・タジキスタン戦

2020-08-23 09:33:51 | サッカー日本代表試合
2022年ワールドカップ カタール大会アジア2次予選F組日本代表の2戦目モンゴル戦と3戦目タジキスタン戦がそれぞれ10月10日と10月15日に開催される。

初戦のミャンマー戦では「ベストメンバー」で戦った日本代表。ベストメンバーでの試合(2-0勝利)に賛否両論はあるが、若手の招集がたった4名だったのは東京五輪世代の北中米遠征と重なったからだと思いたい。

その上、東京五輪世代のU―22日本代表は10月15日ブラジルでブラジルU-22代表と親善試合を行うようだ。またもや五輪世代の招集はごく限らる

大迫勇也選手は「重度の太腿の怪我を負った」ということで彼を召集するは当分無理。こんなことを言っては失礼になるが、日本代表を底上げする上で却って絶好の機会。大迫選手には3次予選で活躍してくれれば十分だ。

こうした視点を踏まえてモンゴル戦・タジキスタン戦の日本代表メンバーを予想したい。
なお、アジア2次予選の見どころ、日本人選手の評価などは下記の記事をどうぞ!

 
アジア2次予選をベストメンバーで臨むのはベストではない!

この戦いはまだ2次予選。しかも組み合わせに恵まれ対戦相手は極めて格下五輪世代起用に絶好のチャンス。私にはベストメンバーでこのW杯アジア2次予選を臨むのはベストのオプションとは思えない。
  • 日本代表のレベルアップ+底上げ
  • 東京五輪でのメダル獲得
  • 2022年W杯でベスト8
これらは誰でも望んでいるハズ。そのためには若手の成長と突き上げが必要
 

モンゴル戦・タジキスタン戦でターンオーバー制採用!?

モンゴル戦とタジキスタン戦では半数以上のスタメンが入れ替わると予想。ターンオーバー制を採用する可能性が十分考えられる。
その理由と理想とするシナリオはこうだ。
  • 当面の敵はタジキスタン(勝点6)
  • しかしタジキスタンへのアクセスは非常に悪い
  • 直行便はない
  • 往路だけで1日見た方が良い
  • 長旅で相当疲れる
  • そのためホームゲームとなるモンゴル戦には1.5軍を起用
  • 次にタジキスタン戦は「ベストメンバー」で臨む
  • 2連勝して勝点9でF組トップ
  • 次回から五輪世代を使える
 

モンゴル戦とタジキスタン戦招集メンバー展望 

五輪世代を10名召集してほしいがそれは無理だろう。森保監督は歴代監督と同様、ある程度代表メンバーを固定して戦うはずだ。大事な試合ではわずかなリスクとて取りたくないと考えている。ただ、歴代監督よりもスタメン選考は柔軟に考えている。

モンゴル戦は五輪世代主体で臨んでも十分勝点3をゲットできるが、そうはしないだろう。モンゴル戦・タジキスタン戦召集メンバーはパラグアイ戦・ミャンマー戦とほぼ同じと見てよい。
 

モンゴル戦・タジキスタン戦日本代表メンバー予想 

赤字が招集された選手。残念ながら永井謙祐と鎌田大地は外してしまったが、ほぼ予想通りベストメンバー招集という結果。

なお、鎌田大地の市場価値が9億€に倍増。今シーズンのフランクフルトでの成績は全14試合1001分出場1ゴール2アシスト。一方、浅野拓磨選手のパルチザンでの今シーズンは全11試合751分出場1ゴール1アシスト。

GK 3名
  • 川島 永嗣、権田 修一、シュミット・ダニエル
DF 7名
  • 長友 佑都、吉田 麻椰、畑中慎之介、植田 直通、冨安 健洋、酒井 宏樹、安西 幸輝 
MF 10名
  • 柴崎 岳、中島 翔哉、南野 拓実、伊東 純也、堂安 律、板倉 滉、久保 建英、遠藤 航、橋本 挙人、原口 元気
FW 3名
  • 鈴木優磨、永井 謙佑、鈴木 武蔵
鈴木優磨選手はこれまで召集されたことはあるがケガで辞退した。ただ、国際試合では非常に良い結果を残している。鹿島アントラーズ時代、ACLやFIFAクラブワールドカップなどで、計27試合1788分で9得点。なお、コパアメリカで2得点の三好康児選手の招集は無いだろう。


サッカー日本代表招集予想メンバーのプロフィール

9月のミャンマー戦のメンバープロフィールと同じ(代表試合時間除く)。大迫選手に代わって招集されると予想した鈴木優磨選手のみここに掲載。 
東京五輪代表が見えてくる アジア2次予選ミャンマー戦メンバー発表+結果
  • オーバーエージは1996年12月末以前生れの選手
  • A代表歴は実際にプレーしたデータ
  • 2019年9月現在
 
鈴木 優磨
  • 生年月日     1996.4.26
  • 身長/体重    182cm/75kg
  • 所属              シント・トロイデン(ベルギー)
  • A代表歴           なし
鎌田 大地
  • 生年月日     1996.8.5
  • 身長/体重    180cm
  • 所属               フランクフルト(ドイツ)
  • A代表歴            2試合95分
浅野 拓磨
  • 生年月日     1994.11.10生 24歳
  • 身長/体重    173cm
  • 所属               パルチザン(セルビア)
  • A代表歴           18試合660分3ゴール1アシスト
 
 
モンゴル戦の開催場所とテレビ放映
  • 埼玉スタジアム2002にて行われる。
  • 19時35分キックオフ
  • テレビ朝日系列、NHK BS1にて全国生中継
  

2019年度の日本代表日程
  • 9月10日   2020W杯アジア2次予選 ミャンマー戦 A (済)
  • 10月10日 2022W杯アジア2次予選 モンゴル戦 H
  • 10月15日 2022W杯アジア2次予選 タジキスタン戦 A
  • 11月14日 2022W杯アジア2次予選 キルギス戦 A
  • 11月19日 キリンチャレンジカップ2019 ベネズエラ戦 H 
  • 12月10日 E-1 サッカー選手権 中国戦
  • 12月14日 E-1 サッカー選手権 香港戦
  • 12月18日 E-1 サッカー選手権 韓国戦 
なお、E-1選手権は国際Aマッチデー期間の開催でないため欧州で活躍している選手を招集するのは困難である。Jリーグでプレーするベテラン選手はE-1選手権に召集されると推察する。
 

おわりに 

2020年W杯アジア2次予選第一ラウンド直後の7月には2020東京五輪が控えている。JFAは東京五輪での男女メダル獲得を目標に掲げているが、そのためにはアジア2次予選を東京五輪メンバー主体で戦えるのが理想

2次予選の組み合わせ抽選に恵まれたもののそれを活かす機会は訪れそうもない。若手主体でも十分勝てるのにもったいない話だ。この機会を活かさないという事は、これまでの監督と同様、ほぼ固定メンバーで戦うのか?そうなれば日本代表の底上げはおろか、若手の成長もあまり期待できない

ベテラン・中堅・五輪世代間の代表争いを促せば、必ずや、日本代表のレベルアップになるはず。せっかく日本A代表監督と日本五輪代表監督を兼任しているのだからそのメリットを最大限に活かすべきだ。

なるべく早い時期に五輪世代を10名ほど召集した陣容でアジア2次予選に臨んでもらいたい。これは東京五輪メダル獲得と2022年W杯ベスト8を目指す上で避けてはならないチャレンジ

12月のE-1選手権で若手を試して結果が良ければ2020年度3月下旬の2次予選に大量召集するというシナリオ?かもしれない(延期)。当面?ずっと?ほぼ固定された「ベスト」のメンバーで戦うのだろう。

固定メンバーで戦うのは、2022W杯出場に最もリスクの少ない選択、同時に、W杯でベスト8の目標を達成する上で最もリスクの高い(目標達成が難しくなる)選択。立場上仕方ないのでしょう!?

余談だが、モンゴル戦のオッズは、
  • 日本勝利   1.002倍
  • 引き分け   26.0倍
  • モンゴル勝利 41倍
リスクは1%でもとりたくない、のが現実的な予想だ。JFAのチャレンジを期待するしかない!

キリンチャレンジカップ2019:パラグアイ戦 日本代表メンバー予想

2020-08-14 20:34:01 | サッカー日本代表試合
2022年ワールドカップ カタール大会 アジア2次予選F組初戦が9月10日(ミャンマー戦)からスタートする。そして招集メンバーは今週中に発表されるかもしれない(30日午後2時発表予定)。

その壮行試合と言うべきか、日本代表は9月5日にFIFAワールドランキング39位のパラグアイ代表と対戦する。日本の最新ランキングは33位。しかし、2019年6月のコパアメリカ大会でパラグアイはアルゼンチンとカタールに引き分けて8強に入った。なお、準々決勝のブラジル戦ではPK負け。一方、日本は予選敗退。よってこの壮行試合?ではかなりの接戦が予想される。

パラグアイとの国際親善試合に招集される五輪世代は、アジア2次予選初戦のミャンマー戦メンバーであると同時に、東京五輪代表メンバーになる可能性が極めて高い。そうした意味でオーバーエイジ選手も含めてどの選手が招集されるのか非常に興味深い。 

8月20日、森保一監督は「パラグアイ戦とミャンマー戦のメンバーについて若手の比重を高めた編成」を示唆した。パラグアイ戦は、あくまで親善試合。勝つことも大事だが、ミャンマー戦で勝利するためいろいろなシナリオをテストして欲しい。
それではパラグアイ戦の代表メンバーを予想しましょう。
  
 
パラグアイ戦日本代表メンバー予想の選定基準

おそらくW杯ミャンマー戦のメンバーを想定した上でコパアメリカ大会のメンバー選定を行ったと思われる。そこで次のような選定基準でもって代表メンバーを予想した。
  • コパアメリカ大会招集メンバーから消去法でメンバー選考
  • 不足分はトリニダード・トバゴ戦とエルサルバドル戦メンバーから選出
なお、パラグアイ戦メンバー発表会見では、9月2日(月)から9月11日(水)まで北中米に遠征するU-22日本代表メンバーも発表される。試合期間が重なるので若手のパラグアイ戦代表メンバーに影響が出そうだ。
 

パラグアイ戦代表メンバー予想

  • コパアメリカ戦出場メンバーの出場時間を数字で表示
  • 予想欄の〇印がパラグアイ戦の召集メンバー予想
コパアメリカ大会の
  • 第1戦:チリ
  • 第2戦:ウルグアイ
  • 第3戦:エクアドル
 
選手名
1戦目
2戦目
3戦目
予想
GK
川島 永嗣
 
90
90
 
小島 亨介
 
 
 
 
オビ・パウエル
 
 
 
 
大迫 敬介
90
 
 
 
D.シュミット
 
 
 
DF
立田 悠悟
 
4
 
 
冨安 健洋
90
90
90
 
岩田 智輝
 
86
90
 
畑中慎之介
 
 
 
 
室屋 成
 
 
 
 
昌子 源
 
 
 
 
菅   大輝
 
 
 
 
杉岡 大暉
90
90
90
 
植田 直通
90
90
90
 
板倉 滉
 
90
87
 
中山 雄太
90
 
 
MF
原  輝綺
90
 
 
 
久保 建英
90
8
90
 
安部 裕葵
25
66
19
 
柴崎 岳
90
90
90
 
三好 康児
25
82
71
 
堂安 律
 
 
 
 
伊東純也
 
 
 
 
松本 泰志
 
 
 
 
南野拓実
 
 
 
 
中島 翔哉
65
90
90
 
渡辺 皓太
 
 
 
 FW
岡崎 慎司
 12
90
65
 
前田 大然
65
 
3
 
上田 綺世
78
24
25
 
鈴木 武蔵
 
 
 
 
大迫 勇也
 
 
 


 
選手プロフィール

  • オーバーエージは1996年12月末以前生れの選手
  • A代表歴は実際にプレーしたデータ
  • 2019年8月現在

シュミット・ダニエル
  • 生年月日           1992.02.03
  • 身長/体重    197cm/88kg
  • 所属       シント・トロイデン(ベルギー)
  • A代表歴            5試合450分
 
大迫 敬介 
  • 生年月日         1999.07.28
  • 身長/体重     186cm/86kg
  • 所属     サンフレッチェ広島
  • A代表歴          1試合90分
 
オビ・パウエル・オビンナ 
  • 生年月日     1997.12.8
  • 身長/体重    193cm/83kg
  • 所属                流通経済大学
  • A代表歴            なし
 
冨安 健洋
  • 生年月日          1998.11.05
  • 身長/体重     187cm/84kg
  • 所属              ボローニャFC(イタリア)
  • A代表歴          15試合1260分1ゴール
 
畠中 槙之輔 
  • 生年月日          1995.08.25
  • 身長/体重      184cm/80kg
  • 所属               横浜F・マリノス
  • A代表歴           3試合239分
                                    
岩田 智輝 
  • 生年月日          1997.04.07
  • 身長/体重      178cm/73kg
  • 所属              大分トリニータ
  • A代表歴          2試合177分
 
杉岡 大暉 
  • 生年月日          1998.09.08
  • 身長/体重      182cm/75kg
  • 所属              湘南ベルマーレ
  • A代表歴           3試合270分
 
植田 直通
  • 生年月日          1994.10.24
  • 身長/体重      186cm/77kg
  • 所属                  サークル・ブルッヘ(ベルギー)
  • A代表歴            7試合630分
 
板倉 滉 
  • 生年月日          1997.01.27
  • 身長/体重      186cm/75kg
  • 所属                  FCフローニンゲン(オランダ)
  • A代表               2試合178分
 
室屋 成
  • 生年月日       1994.04.05
  • 身長/体重 176cm/69kg
  • 所属            FC東京
  • A代表歴        9試合608分1アシスト
 
昌子 源 
  • 生年月日       1992.12.11 
  • 身長/体重   182cm/76kg 
  • 所属              トゥールーズFC(フランス)
  • A代表歴          18試合1536分1ゴール
 
久保 建英 
  • 生年月日          2001.06.04
  • 身長/体重      173cm/67kg
  • 所属              レアル・マドリード・カスティージャ
  • A代表歴          4試合210分
 
安部 裕葵 
  • 生年月日          1999.01.28
  • 身長/体重      171cm/65kg
  • 所属      FCバルセロナB
  • A代表歴           3試合99分
  
柴崎 岳 
  • 生年月日          1992.05.28
  • 身長/体重      175cm/64kg
  • 所属               デポルティーボ・ラ・コルーニャ(スペイン)
  • A代表歴           39試合2600分3ゴール5アシスト
 
三好 康児 
  • 生年月日          1997.03.26
  • 身長/体重      167cm/64kg
  • 所属      ロイヤル・アントワープFC(ベルギー)
  • A代表歴          3試合189分2ゴール
 
堂安 律 
  • 生年月日          1998.06.16
  • 身長/体重      172cm/70kg
  • 所属      FCフローニンゲン(オランダ)
  • A代表歴          15試合1084分3ゴール2アシスト
 
伊東 純也 
  • 生年月日     1993.03.09  
  • 身長/体重    176cm/68kg 
  • 所属       KRCヘンク(ベルギー)
  • A代表歴           14試合531分2ゴール
 
南野 拓実 
  • 生年月日      1995.01.16  
  • 身長/体重  174cm/68kg 
  • 所属             ザルツブルク(オーストリア)
  • A代表歴         14試合1040分5ゴール3アシスト
 
中島 翔哉 
  • 生年月日        1994.08.23 
  • 身長/体重    167cm/62kg 
  • 所属                   FCポルト(ポルトガル)
  • A代表歴            13試合748分4ゴール3アシスト
 
前田 大然 
  • 生年月日          1997.10.20
  • 身長/体重      173cm/67kg
  • 所属               CSマリティモ(ポルトガル)
  • A代表歴           2試合68分
 
岡崎 慎司 
  • 生年月日          1986.04.16
  • 身長/体重      174cm/70kg
  • 所属                 マラガCF(スペイン)
  • A代表歴           119試合8042分50ゴール13アシスト
 
 上田 綺世 
  • 生年月日          1998.08.28
  • 身長/体重      180cm/72kg
  • 所属                 法政大
  • A代表歴           3試合126分
 
大迫 勇也 
  • 生年月日     1990.05.18
  • 身長/体重 182cm/71kg
  • 所属             ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)
  • A代表歴         43試合2581分14ゴール4アシスト
 

2019年度の日本代表日程

  • 9月10日   2020W杯アジア2次予選 ミャンマー戦 
  • 10月10日 2022W杯アジア2次予選 モンゴル戦
  • 10月15日 2022W杯アジア2次予選 タジキスタン戦
  • 11月14日 2022W杯アジア2次予選 キルギス戦
  • 11月19日 キリンチャレンジカップ2019 未定
  • 12月10日 E-1 サッカー選手権 中国戦
  • 12月14日 E-1 サッカー選手権 香港戦
  • 12月18日 E-1 サッカー選手権 韓国戦 
なお、E-1選手権は国際Aマッチデー期間の開催でないため欧州で活躍している選手を招集するのは困難である。その為、RCストラスブール所属の川島 永嗣選手やJリーグでプレーするベテラン選手はE-1選手権に召集されると推察。


おわりに 

2020年W杯アジア2次予選の直後には2020年には東京五輪が控えている。JFAは東京五輪で男女メダル獲得を目標に掲げているが、そのためにはアジア2次予選を東京五輪メンバー主体で戦えるのが理想。幸い2次予選の組み合わせ抽選に恵まれた。

グループF組の最新FIFAワールドランキングは、
  • 日本     33位
  • キルギス   95位
  • タジキスタン 119位
  • ミャンマー  135位
  • モンゴル   187位
このような国との対戦なら十分に若手主体で戦える。つまり、アジア2次予選は若手主体(2017年1月1日以降に生れた選手)15名+オーバーエイジ候補8名(1996年以前に生まれた選手)で勝利するのが理想(現実的には無理?)。

オーバーエージ候補はポジション別に2~4人が招集されるだろうが、今回はアジア2次予選の初戦という事で多めに選んだ。東京五輪に向けて日本A代表監督と日本五輪代表監督を兼任するメリットがメンバー選考において最大限に活かされそうだ。

次はそのメリットをアジア2次予選(2019年9月~2020年6月)全勝と東京五輪メダル獲得に活かしてもらいたい。
大いに期待しよう!

キリンチャレンジカップ2019ベネズエラ戦の日本代表メンバーはガラッと変わる!

2020-08-11 08:41:22 | サッカー日本代表試合
11月度2試合の日本代表メンバー招集がどうなるか、多くのサッカーファンが注目する点。
  • 1試合目はアジア2次予選でキルギス戦(11/14)
  • 2試合目は11月19日のキリンチャレンジカップ2019ベネズエラ戦
9月の2試合、キリンチャレンジカップ2019パラグアイ戦とアジア2次予選ミャンマー戦の招集メンバーは同じだったが、今回の2試合の収集メンバーはガラッと変わるだろう。

理由は、皆さんもご推察の通り、試合目的が異なるからだ。そこで背景や予想メンバーを紹介したい。


キルギス戦とベネズエラ戦の目的は全く異なる
  • キルギス戦の試合は2022年カタールW杯アジア2次予選勝利が必須。これまでの3試合と同様、ベストメンバーで臨むだろう
  • ベネズエラ戦は国際親善試合を使ってJリーグ勢で編成した新チームの試運転。勝敗は無関係。最大の目的はE-1サッカー選手権の準備
ただ、これにもう一つの目的を加えたい。それはOA候補と五輪世代の連携を図ること。勝敗を度外視すれば又とないチャンス。その可能性は低いが、最後の「おわりに」で説明したい。
  

EAFF E-1 サッカー選手権 2019とは
  • 東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催する、ナショナルチームによる国際大会
この大会は国際Aマッチデー期間外の開催となるため欧州勢の招集は無理。よって自ずからJリーグで活躍している選手が招集される。ところがアジア2次予選ではJリーグ勢招集は3~4人止まり。決まり事や戦術理解度はバラバラ連係プレーを一から築く必要がある。チーム完成度はゼロに等しい。新チーム試運転にはベネズエラ戦が必須。
 

ベネズエラ戦でE-1サッカー選手権の準備

E-1サッカー選手権は新チーム(Jリーグ勢)で戦わなければならないその試運転となるのがベネズエラ戦。ベネズエラはFIFAワールドカップランキングで26位。
日本より5ランク上でかなりきつい相手になるが、前回のパラグアイと同様、ベネズエラは移動の疲れなどで最悪のコンディッションで戦う。日本の勝ち目は十分にある。なお、過去の対戦成績は1勝3分(5得点2失点)
 

キルギス戦招集メンバー

ケガ人が出なければこれまでのアジア2次予選と同じメンバーであろう。ただ、2次予選グループ首位に立ったので気持ちの上でかなりの余裕がある。多少Jリーガー勢が増えるかも知れない。

なお、久保、堂安、板倉のキルギス戦とU-22コロンビア戦のダブル招集はないとのこと(非常に評価できる決断)。代わって、奥川雅也、佐々木翔、山中亮輔選手あたりが招集されそう。

招集選手はおおむね予想通りだった。

GK 3名
  • 川島 永嗣、権田 修一、シュミット・ダニエル
DF 7名
  • 長友 佑都、吉田 麻椰、畑中槙之輔、植田 直通、酒井 宏樹、安西 幸輝、室屋 成、佐々木翔
MF 10名
  • 柴崎 岳、中島 翔哉、南野 拓実、伊東 純也、遠藤 航、橋本 挙人、原口 元気、鎌田 大地、浅野 拓磨、山口 蛍
FW 3名
  • 永井 謙佑、鈴木 武蔵
大迫勇也はケガから復帰していてもクラブとの関係を考慮して召集しないだろう。
なお、選手プロフィールに関してはこちらをどうぞ!


予想を外した召集選手のプロフィール(2019年11月7日現在)
 
A代表歴以外は今シーズンの成績
佐々木翔 DF(LW)
  • 生年月日   1989.10.2
  • 身長/体重  176cm/
  • 所属     サンフレッチェ広島
  • 市場価値   1.2M€
  • A代表歴       6試合453分
  • J-1             28試合2469分1G
  • ACL     5試合382分2G1A
山口 蛍 MF(DM)
  • 生年月日   1990.10.6
  • 身長/体重  174cm/
  • 所属     ヴィッセル神戸
  • 市場価値   2.0M€
  • A代表歴       46試合3229分2G3A
  • J-1             30試合2700分3G1A
鈴木武蔵 FW(C)
  • 生年月日   1994.2.11
  • 身長/体重  185cm/
  • 所属      コンサドーレ札幌
  • 市場価値    1.1M€
  • A代表歴        3試合84分
  • J-1              29試合2516分10G5A


ベネズエラ戦召集メンバー

森保ジャパン体制に限ったことではないが、J-リーグ勢の招集が減る一方なので召集予想は結構難しい。加えて、五輪世代を招集するかどうか、さっぱり、検討がつかない。

11月17日に五輪世代の試合、U-22コロンビア代表戦が予定されているが、東京五輪メダル獲得に向けて8人の招集を期待値として予想に加えた(計24名)が予想はほぼ全滅。
言い訳は:
  • 五輪世代を期待していたが召集ゼロ
  • ACLで最も結果を残している浦和レッズからの招集ゼロ、どうして?
  • Jリーグ首位の鹿島アントラーズから召集ゼロ、どうして?
  • どうやらE-1サッカー選手権の準備ではなさそう、いつ準備するの?
  • ハッキリ言って欧州勢を残した目的が理解不能

※は初招集。

GK
  • 川島永嗣(ストラスブール)
  • 権田修一(ポルティモネンセ)
  • 中村航輔(柏)
DF
  • 畠中槙之輔(横浜F・マリノス)
  • 室屋 成(FC東京)
  • 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
  • 車屋紳太郎(川崎)
  • 三浦弦太(G大阪)
  • 進藤亮佑(札幌)※
  • 荒木隼人(広島)※
  • 植田 直道
MF
  • 橋本拳人(FC東京)
  • 原口元気
  • 柴崎 岳
  • 中島翔哉
  • 浅野拓磨
  • 山口 蛍(神戸)
  • 大島僚太(川崎)
  • 古橋亨梧(神戸)※
  • 井手口陽介(G大阪)
FW
  • オナイウ阿道(大分)※
  • 鈴木 武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
 

オーバーエイジ選手 プロフィール

記号等の説明
  • カッコ内は主なポジション
  • AFCはアジアチャンピオンズ・リーグ(ACL)
  • 日本代表歴以外の実績は2019年シーズンのみ
  • G:得点、A:アシスト
  • 成績は2019年10月23日現在
東口順昭 GK
  • 生年月日     1986.05.16
  • 身長/体重    184cm/
  • 所属     ガンバ大阪
  • 市場価値        1.4M€(1億7千万円)
  • A代表歴         8試合675分
  • J-1               29試合2610分
西川周作 GK
  • 生年月日  1986.06.18
  • 身長/体重    183cm/
  • 所属     浦和レッズ
  • 市場価値   1.6M€
  • A代表歴       31試合2549分
  • J-1               29試合2610分
  • AFC      12試合1080分
畠中槙之輔 DF
  • 生年月日  1995.08.25
  • 身長/体重    184cm/
  • 所属     横浜F・マリノス
  • 市場価値        0.6M€
  • A代表歴         3試合239分 
  • J-1              29試合2610分 
槙野智章 DF
  • 生年月日  1987.05.11
  • 身長/体重    182cm/
  • 所属     浦和レッズ
  • 市場価値         2.0M€
  • A代表歴          38試合2625分4G2A
  • J-1             28試合2520分
  • AFC       12試合1035分2G 
室屋 成 DF(R)
  • 生年月日  1994.04.05
  • 身長/体重    176cm/
  • 所属     FC東京
  • 市場価値     1.1M€
  • A代表歴      9試合608分1A
  • J-1              26試合2337分2A 
佐々木翔 DF
  • 生年月日  1989.10.02
  • 身長/体重    176cm/
  • 所属     サンフレッチェ広島
  • 市場価値        1.2M€
  • A代表歴          5試合363分 LB
  • J-1               26試合2289分1G
  • AFC                5試合382分2G1A CB 
青山敏弘 MF 教育係
  • 生年月日  1986.02.22
  • 身長/体重    174cm/
  • 所属     サンフレッチェ広島
  • 市場価値     1.3M€
  • A代表歴      12試合6913分1G3A ボランチ
  • J-1                9試合514分 
橋本拳人 MF
  • 生年月日  1993.08.16
  • 身長/体重    182cm/
  • 所属     FC東京
  • 市場価値  1.2M€
  • A代表歴      5試合450分 ボランチ
  • J-1      29試合2610分3G 
三竿健斗 MF
  • 生年月日  1996.04.16
  • 身長/体重    181cm/
  • 所属     鹿島アントラーズ
  • 市場価値  1.4M€
  • A代表歴      6試合215分1A ボランチ
  • J-1      25試合1732分
  • AFC       8試合641分
長澤和輝 MF
  • 生年月日  1991.12.16
  • 身長/体重    172cm/
  • 所属     浦和レッズ
  • 市場価値  1.0M€
  • A代表歴      1試合62分
  • J-1      26試合1794分3G1A
  • AFC      10試合749分1G2A 
阿部浩之 MF(L/R)
  • 生年月日  1989.07.05
  • 身長/体重    170cm/
  • 所属     川崎フロンターレ
  • 市場価値   2.0M€
  • A代表歴       3試合26分
  • J-1      18試合1284分7G
  • AFC       2試合39分 
西 大吾 MF(R)
  • 生年月日  1987.08.28
  • 身長/体重    176cm/
  • 所属     ヴィッセル神戸
  • 市場価値   1.5M€
  • A代表歴       2試合135分
  • J-1       27試合2323分8A 
森田英正 MF
  • 生年月日  1995.05.10
  • 身長/体重    177cm/
  • 所属     川崎フロンターレ
  • 市場価値  1.2M€
  • A代表歴      3試合159分
  • J-1     19試合1453分1A
  • AFC      4試合324分1A 
仲川輝人 FW/MF(R)
  • 生年月日  1992.07.27
  • 身長/体重    161cm/
  • 所属     横浜マリノス
  • 市場価値   1.2M€
  • A代表歴       なし
  • J-1       29試合2480分12G11A  
興梠慎三 FW
  • 生年月日  1986.07.31
  • 身長/体重    175cm/
  • 所属     浦和レッズ
  • 市場価値   2.0M€
  • A代表歴      16試合413分
  • J-1         27試合2262分12G1A
  • AFC         12試合1048分8G 
鈴木武蔵 FW
  • 生年月日  1994.02.11
  • 身長/体重    185cm/
  • 所属     北海道コンサドーレ札幌
  • 市場価値      1.1M€
  • A代表歴       3試合84分
  • J-1       28試合2426分9G5A

 
ベネズエラ戦試合結果に悲観することはない

1-4で完敗、最悪の結果。特に日本代表の前半の出来が悪かった。あまりにもマークが甘すぎ。バイタルエリアに侵入されてもDF陣はきれいなラインを整えているだけで誰かがプレスに行くだろうと立っているだけ。この結果を受けていろいろ批判がネットを賑わしているが悲観することはない。
できが悪かった原因は、
  • W杯2次予選を「ベストメンバー」だけで戦っているので底上げが出来ていない
  • これまでJリーグ選手主体のチームを組んでいないのでチーム力はゼロ
  • 海外試合経験の多いAFCを戦った浦和勢や鹿島勢が招集されていない
  • Jリーグ勢はW杯2次予選に招集される可能性は低いのでモチベーションは高くない。五輪代表OA候補はJリーグ勢も視野に入れている、と公表すれば一気に変わる
これらは全て解消できる問題だ。
 


日本代表試合日程と会場など
 
アジア2次予選 キルギス戦
  • 11月14日 A 会場:未定

キリンチャレンジカップ2019 ベネズエラ戦
  • 11月19日 H 会場:パナソニック スタジアム 吹田
  • テレビ放送:フジテレビ系列にて全国生中継(一部地域除く)

E-1サッカー選手権
  • 会場:韓国釜山アジアド主競技場ほか
  • 12月10日(火)中国 vs 日本 
  • 12月14日(土)日本 vs 香港
  • 12月18日(水)韓国 vs 日本
  

おわりに
 
ベネズエラ戦はE-1の準備だけの目的ではもったいない。私が推す第2の目的とは五輪世代とOA候補の連携を図ること。その第一歩として欲しい。それができれば、リオの失敗を活かせば金メダルへの扉が開ける! 

OA候補には欧州勢(中島、南野、大迫、柴崎、吉田など)を推す声が高いが、せいぜい1名くらいしか召集できないだろう。少なくても2名はJリーグから召集される、と見るのが過去の実績からしても現実的だ。
 
ただ、過去の五輪でベスト4になったチーム成績を分析すれば明白なことだが、J-リーグ勢からはボランチを含むディフェンス陣を選ぶのがベスト。
従って、JFAは「OA候補をディフェンス陣から選ぶ」という戦略を早めに立てる必要がある。 

早く選べば森保監督は早めに戦術を立て実践できる。そんな訳でベネズエラ戦メンバー招集は興味津々だ。アジア2次予選では今後も「ベストメンバー」でどんどん勝ち進むだろう。

それでも3次予選進出が決定するのは3月。6月の2次予選残り2試合でOA候補と五輪世代の融合を図っても準備不足ベネズエラ戦からOA候補と五輪世代の融合に着手して欲しい

そして可能な限りJリーグでプレーするOA候補+多くの五輪世代を招集してアジア2次予選を勝ち進むのがベストの戦略と見ている。もちろん賛否両論はあるだろうが、皆さんはどうのようにお考えでしょうか?

E-1選手権優勝できず残念だが東京五輪では金(JFAの決断次第)

2020-07-31 08:34:20 | サッカー日本代表試合
E-1サッカー選手権準優勝!選手の皆さん、監督・スタッフのみなさん、お疲れ様でした!

マスコミは試合内容を捉えて完敗と評している。しかし、日本代表初招集の五輪世代を多く起用して戦ったこの準優勝は千金に値するほどの価値がある。そしてこのE-1選手権の準優勝で東京五輪金メダル獲得への大胆な戦略が少しだけ現実味を帯びてきた。

これまで非現実的な提案だが、敢えて言い続けてきた「東京五輪に向けて大胆な戦略」を実行するかどうかの判断材料が揃った。そして決断はJFA・森保監督次第である。

兼任体制は継続と決まった。2020年7月には「五輪世代がA代表の先発に多数食い込み、W杯予選のメンバーでそのまま五輪本番に臨む構成にできるのが理想的だ」と発言。アジア2次予選後半戦での五輪世代の起用が多くみられそうだ。 

それでは「東京五輪に向けて大胆な戦略」の主張内容を振り返りながらその戦略をシェアしたいと思います。


E-1選手権は優勝よりもOA候補と五輪世代で目指せ

E-1サッカー選手権で優勝してもたかが50万ドルの賞金。それよりも東京五輪に向けた「オーバーエイジ(OA)候補と五輪世代 融合の第一歩を踏み出す方がより価値がある」と主張した。 

そしてその主張に沿ってメンバーを大胆に予想。ところが私の想定を超える五輪世代を招集したので腰を抜かすほど驚いた。さらに、これも想定外であったが、五輪世代をたくさん起用しての準優勝

国内組OA世代と五輪世代が初めて組んだ大会であることを考えると凄いこと。コロンビア戦完敗で萎んだ東京五輪世代への期待と関心が大きく膨らむだろう。
 

OA候補を絞り早期に五輪世代との融合を図れ!

次のステップはリオ五輪失敗の経験から学んだ教訓を早期に活かすこと。その教訓とは「オーバーエイジ候補と五輪世代の早期の融合」。

ある記者から「OA枠を利用するか」と質問されて「様子を見て判断する」と答えていたが、11月17日のU-22コロンビア戦の完敗を受けてOA起用の決断をしたと察する。

やはり団体競技にはリーダーシップのある選手が欠かせない。それを担うのがOA選手のもう一つの役目。

ある意味、E-1選手権が「OA候補と五輪世代融合」の第一歩ではあるが、国内組五輪世代のベストメンバーを招集したわけではない。森保監督の心情としては、これまで活躍してくれた五輪世代を自分の目で確かめたい(選手への配慮?)という気持ちが強かったのだろう。

その証拠に彼ら五輪世代はU-22コロンビア戦、E-1サッカー選手権、そして次のU-22ジャマイカ戦のいずれかにもれなく召集(例外はあるが)。もちろん、2020年1月9日から始まるU-23アジア選手権の選考目的だ。
 

OA選手と五輪世代の融合は最大の武器

OA選手と五輪世代の融合(チーム力)が日本五輪代表チームの最大の武器となる。その武器は研ぎ澄ますほどに強力になる。ところが東京五輪出場国にとっては極めて入手困難な武器。お金では買えない武器。時間でしか買えない武器。それがチーム力という武器だ。

東京五輪出場国はどこでもチーム力強化を図る、と思うでしょう。ところが五輪の開催時期がシーズン中であったり、欧州のようにシーズン開始直前であったりしている。だから五輪開幕前にOA選手を入れた試合を組むことは不可能に近い融合の時間が取れないのが現実だ。

事実、日本もリオ五輪前にチーム力強化を目的とした試合はできなかった(ブラジルに入ってから2試合組めたに過ぎない)。それにどの国も五輪のためにトップレベルのOA選手を招集するのは困難(所属クラブが認めない)。
ということで連係プレーなどのチーム力強化を図れば日本が金メダル最有力候補となるのは間違いない
 

融合は最短でいつからできる?

ずばり、3月のアジア2次予選から「五輪世代+オーバーエイジ候補」チームの編成は可能だ。それにはJFAの後ろ盾と森保監督の決断が前提となる。

ただ、オーバーエイジ(OA)戦略から始めるべきだ。OA戦略に関してはJFAが立てていると思うが、わたしの主張は「OA候補選びは戦略ファースト」だ。

マスコミなどでは「中島、大迫、南野」など、招集可能性の低い選手をOA候補としてあげているが、人気投票の度合いが強すぎる。しかも五輪という特殊な舞台での勝利の鉄則( 過去の五輪データによると守備力がカギ、即ち事実としてグループリーグで失点1以下ならベスト4確率は80%を考えた上での提案とは思えない。

どのようなOA選手がリオ五輪とロンドン五輪で選ばれたか、日本・ドイツ・ブラジルを例にとれば、いずれの国もほとんどが国内組

これまでの2次予選を見る限り、招集に問題ない国内組OA候補が見えてこない。アジア2次予選を「ベストメンバー」で臨んでいるため国内組(海外組と同等のレベルの選手は沢山いると思う)は数人しか召集されていないからだ。
  

五輪世代とOA候補でもアジア2次予選1位通過は可能

最も心配する点だが、99%可能。「何が起こるか分からない、簡単ではない」と騒ぐのは視聴率を落とさないためのマスコミの扇動だ。アジア2次予選の対戦相手はE-1選手権で五輪世代の5得点で圧倒した香港と同等レベルのチーム。

最新のFIFAランキングを見てみよう。日本の28位に対して
  • 香港 139位
  • ミャンマー 136位 
  • タジキスタン 121位
  • モンゴル 190位
  • キルギス 96位
しかも4試合の内、モンゴル戦以外はホームでの試合。万が一、3月の2次予選2試合でアジア2次予選F組1位通過が危なくなったら6月の2試合を「ベストメンバー」で戦えば済むことだ。

監督の立場を思うと非常に難しい決断かも知れないが、チャレンジするのは選手だけでないはず。JFAも監督もチャレンジしてはどうか? アジア2次予選残り4試合を「五輪世代+オーバーエイジ候補」で臨んでほしい。私にできることはJFAの英断を願うことだけだ!
 

2020年度U-23試合日程を見てガッカリ!(12月23日追記)

(コロナの影響で全て中止か延期されました)
  • 1/2(木)-1/7(火) トレーニングキャンプ タイ
  • 1/9(木) ~1/26(日)  AFC U-23選手権タイ2020 
  • 3/27(金) 国際親善試合(アジア2次予選は26日Home)
  • 3/30(月) 国際親善試合(アジア2次予選は31日Away)
  • 5/17(日)-5/19(火) トレーニングキャンプ Jヴィレッジ
  • 6/1(月)-6/15(月)  海外遠征 フランス(アジア2次予選は6月4日と9日共にHome)
  • 7/6(月)-7/17(金)  トレーニングキャンプ 兵庫
  • 7/17(金) キリンチャレンジカップ 2020 
  • 7/22(水)-8/8(土) 第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
JFAから2020年度U-23の日程が20日発表された。これを見て
  • アジア2次予選を五輪世代+オーバーエイジ候補、で臨まない
  • 森保監督がU-23の試合を指揮できる時間はかなり限られる
  • OA候補と五輪世代を融合したチームの試合が極めて不透明。1試合できるかどうかさえ疑問(7月17日のキリンチャレンジカップが有力)。OA枠を利用しないのかな?
これで東京五輪金メダルへの扉をこじ開けるのはかなり厳しくなった。
 

まとめ 

おそらく100人中99人は最も大事な2022FIFAワールドカップカタール大会出場を掛けたアジア2次予選を「五輪世代+オーバーエイジ候補」で臨むことは受け入れないでしょう。仮に森保監督が解雇されるのを覚悟でチャレンジしようと思ってもJFA首脳陣が許すとは思えない。

E-1選手権メンバー発表会見の席では「プライドを掛けた公式戦・・・日本代表の底上げ・選手のレベルアップ・・・」を強調していた。しかし、優勝の言葉は一言もなかった。ところがE-1選手権でおそらく想定定以上の成績をのこした。韓国戦後半は互角以上の試合。

これなら香港と同等のレベルの相手と戦うのだからアジア2次予選を「五輪世代+オーバーエイジ候補」で臨んでも間違いなく1位通過できる。もちろん欧州組五輪世代を含めて真の融合で戦う前提だ。

JFAのもう一つの目標である「東京五輪で金メダル」はそう簡単なことではない。「五輪世代+オーバーエイジ候補」のチーム力アップの時間は非常に限られている。加えて本番では相当のプレッシャーの中で戦うため、親善試合をいくら積み上げても五輪の舞台で実力を出し切るのは難しい。

しかし、絶対負けられないアジア2次予選ならメンタル面がかなり鍛えられる。それが東京五輪に向けての最大の収穫(経験値)。そして東京五輪金メダルという重い扉を開ける強靭な(精神)力となるでしょう。

E-1選手権準優勝、よく頑張りました!
JFAさん、アジア2次予選に臨む方針転換を期待しているぞ!
 

アジア2次予選で東京五輪サッカー日本代表が分かる(+ミャンマー戦結果報告)

2020-07-19 04:43:31 | サッカー日本代表試合
FIFAワールドカップ2022カタール大会アジア2次予選F組初戦が9月10日(ミャンマー戦)からスタートする。JFAは本日、2019年8月30日、日本代表メンバーを発表した。

この発表に先立ち予想記事を書いたが的中は23名中12名。初めての予想にしても不合格ですね!

なお、このメンバーで9月5日にFIFAワールドランキング39位のパラグアイ代表と対戦する。勝てばうれしいがパラグアイ戦はほぼ互角の試合展開が予想される。W杯アジア2次予選直前の試合なのでケガ人が出ないことを祈るばかりである。

召集された選手の皆さん、「おめでとう」。皆さんは、2020年6月まで続くW杯アジア2次予選のコアーメンバーになる可能性が高い。さらに2020年7月の東京五輪サッカー日本代表の有力候補。

ただ、今回は五輪世代(1997年以降生れた選手、いわゆるU-22)の収集はたったの4名。これから先はもっと多くの選手の招集されることを期待する。

それでは9月5日のパラグアイ戦及び9月10日W杯アジア2次予選初戦に招集された選手の皆さんを紹介。また、パラグアイ戦も含めて試合結果を報告しますのでよろしくお願いします。 


パラグアイ戦・ミャンマー戦 サッカー日本代表メンバー

GK 3名

川島 永嗣、権田 修一、シュミット・ダニエル

DF 7名

長友 佑都、吉田 麻椰、畑中慎之介、植田 直通、冨安 健洋、
酒井 宏樹、安西 幸輝 

MF 10名

柴崎 岳、中島 翔哉、南野 拓実、伊東 純也、堂安 律、
板倉 滉、久保 建英、遠藤 航、橋本 挙人、原口 元気

FW 3名

大迫 勇也、永井 謙佑、鈴木 武蔵
 

サッカー日本代表招集メンバー予想 vs 実績

予想欄の〇印が予想メンバー 
12名しか的中できなかったが予想が外れた若手で北中米遠征に4名が招集されているのがせめてもの救いだ。
 
 
選手名
予想
実際
GK
川島 永嗣
〇 
 
小島 亨介
 
 
オビ・パウエル
 
 
権田 修一
 
 
大迫 敬介
 
 
シュミット・D
DF
長友 佑都
 
 
吉田 麻椰
 
 
立田 悠悟
 
 
冨安 健洋
 
酒井 宏樹
 
 
岩田 智輝
 
 
安西 幸輝
 
 
畑中慎之介
 
室屋 成
 
 
昌子 源
 
 
菅   大輝
 
 
杉岡 大暉
 
 
植田 直通
 
中山 雄太
 
MF
遠藤 航
 
 
板倉 滉
 
原口 元気
 
 
橋本 挙人
 
 
原  輝綺
 
 
久保 建英
 
安部 裕葵
 
 
柴崎 岳
 
三好 康児
 
 
堂安 律
 
伊東 純也
 
松本 泰志
 
 
南野 拓実
 
中島 翔哉
 
渡辺 皓太
 
 FW
岡崎 慎司
 
 
前田 大然
 
 
上田 綺世
 
 
永井 謙佑
 
 
鈴木 武蔵
 
大迫 勇也
 
 
サッカー日本代表招集メンバーのプロフィール
  • オーバーエイジは1996年12月末以前生れの選手
  • A代表歴は実際にプレーしたデータ
  • 2019年8月現在
川島 永嗣
  • 生年月日        1983.3.20
  • 身長/体重 185cm/82kg
  • 所属     RCストラスブール(フランス)
  • A代表歴          90試合8188分  
権田 修一
  • 生年月日        1989.3.3
  • 身長/体重 187cm/83kg
  • 所属       ポルティモネンセSC(ポルトガル)
  • A代表歴         11試合99分 
シュミット・ダニエル 
  • 生年月日           1992.02.03
  • 身長/体重    197cm/88kg
  • 所属       シント・トロイデン(ベルギー)
  • A代表歴            5試合450分 
 
長友佑都
  • 生年月日      1986.9.12
  • 身長/体重  170cm/
  • 所属        ガラタサライSK(トルコ)
  • A代表歴       117試合10179分3ゴール26アシスト  
吉田 麻椰
  • 生年月日       1988.8.24
  • 身長/体重   189cm/85kg
  • 所属      サウサンプトンFC(イングランド)
  • A代表歴     95試合8173分10ゴール 
酒井 宏樹
  • 生年月日    1990.4.12
  • 身長/体重   184cm 75kg
  • 所属     オリンピック・マルセイユ(フランス)
  • A代表歴     56試合4070分1ゴール9アシスト 
安西 幸輝
  • 生年月日     1995.5.31
  • 身長/体重    172cm/64kg
  • 所属       ポルティモネンセSC(ポルトガル)
  • A代表歴      2試合75分 
冨安 健洋 
  • 生年月日         1998.11.05
  • 身長/体重     187cm/84kg
  • 所属              ボローニャFC(イタリア)
  • A代表歴          15試合1260分1ゴール  
畠中 槙之輔  
  • 生年月日          1995.08.25
  • 身長/体重      184cm/80kg
  • 所属               横浜F・マリノス
  • A代表歴           3試合239分 
植田 直通 
  • 生年月日          1994.10.24
  • 身長/体重      186cm/77kg
  • 所属                  サークル・ブルッヘ(ベルギー)
  • A代表歴            7試合630分  
板倉 滉  
  • 生年月日          1997.01.27
  • 身長/体重      186cm/75kg
  • 所属                  FCフローニンゲン(オランダ)
  • A代表               2試合178分 
 
 
久保 建英  
  • 生年月日          2001.06.04
  • 身長/体重      173cm/67kg
  • 所属              レアル・マドリード・カスティージャ
  • A代表歴          4試合210分  
柴崎 岳  
  • 生年月日          1992.05.28
  • 身長/体重      175cm/64kg
  • 所属               デポルティーボ・ラ・コルーニャ(スペイン)
  • A代表歴           39試合2600分3ゴール5アシスト  
堂安 律  
  • 生年月日          1998.06.16
  • 身長/体重      172cm/70kg
  • 所属       PSV(オランダ)
  • A代表歴           15試合1084分3ゴール2アシスト 
 伊東 純也  
  • 生年月日     1993.03.09  
  • 身長/体重    176cm/68kg 
  • 所属       KRCヘンク(ベルギー)
  • A代表歴           14試合531分2ゴール 
南野 拓実  
  • 生年月日      1995.01.16  
  • 身長/体重  174cm/68kg 
  • 所属             ザルツブルク(オーストリア)
  • A代表歴         14試合1040分5ゴール3アシスト  
中島 翔哉  
  • 生年月日        1994.08.23 
  • 身長/体重    167cm/62kg 
  • 所属                   FCポルト(ポルトガル)
  • A代表歴            13試合748分4ゴール3アシスト  
遠藤 航
  • 生年月日    1993.2.9
  • 身長/体重   178cm/75kg
  • 所属      VfBシュトゥットガルト(ドイツ)
  • A代表歴     20試合1216分2アシスト 
橋本 挙人
  • 生年月日    1993.8.16
  • 身長/体重   181cm/74kg
  • 所属      FC東京(日本)
  • A代表歴     2試合180分 
原口 元気
  • 生年月日    1991.5.9
  • 身長/体重   179cm/72kg
  • 所属      ハノーファー96(ドイツ)
  • A代表歴     49試合2916分10ゴール5アシスト 
永井 謙佑
  • 生年月日    1989.3.5
  • 身長/体重   178cm/81kg
  • 所属      FC東京(日本)
  • A代表歴     7試合386分2ゴール 
大迫 勇也  
  • 生年月日     1990.05.18
  • 身長/体重 182cm/71kg
  • 所属             ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)
  • A代表歴         43試合2581分14ゴール4アシスト  
鈴木 武蔵
  • 生年月日     1994.2.11
  • 身長/体重 185cm/74kg
  • 所属      北海道コンサドーレ札幌(日本)
  • A代表歴         2試合71分
 

サッカー日本代表メンバー選考方針が見えない

何を基準にしたベストなメンバーだろう?現時点の選手の状態?
方針というべきか、選考基準は状況に応じて変わってもいいだろう。いくつものパターンを考えたようだが、「若手を多く」というシナリオは破棄された。

それは仕方ないとしても、何故くつものパターンを考える必要があるの?選手選考における方針が無いからいくつものパターンが必要なのでは?
近未来を言うと、
  • 2022年W杯アジア2次予選の1位通過は確実ベストメンバー不要
  • 東京五輪の目標はメダル獲得若手のレベルアップ必須
こうした状況を踏まえれば現時点での選手選考方針をはっきりしなければならない。どういう方針で2次予選や東京五輪強化を進めるのか?それがほとんど見てとれない選手選考と感じた。

私が主張したいベストメンバーは上記の2点をクリアーする選考、それが当面の選手選考における揺るぎない方針となるべきだ。

今回の選考結果がU-22の北中米遠征と重なった所以であれば問題ないが、2020年W杯を見据えると来年6月までの基本編成は、若手(12名)+ベテラン(6名)+中堅(5名)

ベテランにはアジア最終予選の途中くらいまで日本代表を牽引してもらいたい。一方、若手にはアジア2次予選での成長をバネに東京五輪でのメダル獲得、そして最終予選ではベテランを追い抜いてほしい。中堅は所属チーム優先で2次予選終了までは交替で参加すればいい。 
 

試合結果 9月5日 パラグアイ戦

スコアと得点者 

 
日本
パラグアイ
システム
4-2-3-1
 4-2-3-1
スコア
   2
   0
得点者
大迫、南野
 
シュート
 19
 5
枠なシュート
 9
 3
 

日本代表先発メンバー 
  • GK 権田
  • GKから見て左から
  • DFに 長友、吉田、冨安、酒井 
  • 中盤の底に 柴崎、橋本 
  • 2列目は 中島、南野、堂安 
  • ワントップが大迫 

先発メンバーについて

現時点でのベストメンバーということだろう。マスコミがほぼ予想した通り。GKに試合に出ていない権田が選ばれたのは今後も召集しやすいからか? アジア2次予選直前の単なる調整試合なのに、まるでW杯本戦で戦う豪華メンバーだ。 

試合経過

前半:日本がゲームを支配する展開のが続く。
  • ワンタッチプレー
  • 流れるようなパスワーク
  • ポジションチェンジ
などでスピーディーな攻撃を展開。そんな中、23分長友のクロスを大迫が左足で合わせて先制点。30分中島からのパスを受けたフリーの酒井が折り返しのクロス。南野が合わせて2点目。権田のファインセーブもあり無失点で終えるほぼ完ぺきな内容の前半。
長旅の疲れがあるのか蒸し暑さのせいかパラグアイの動きが鈍いので後半も追加点がとれそうな予感。

後半:頭から久保がピッチに立ち異次元のプレーを披露。5本のシュートやチャンスメークで再三見せ場を作るが、最年少代表ゴールを意識してかゴールに結びつけることができない。パラグアイは前半より厳しくディフェンスする一方、日本は無失点を意識して流動的な動きを控える。チャンスはあったが追加点に至らず。パラグアイは後半もチャンスらしいチャンスを作れず日本の完全勝利。願わくは久保のゴールを見たかった。なお、冨安は後半サイドにポジションを変えたが、見事なプレーを披露。
このような試合をミャンマー戦(アウェー)で出来れば、5-0 あるいはそれ以上の結果を期待できそうだ!
 

試合結果 9月10日 ミャンマー戦(2次予選初戦)
 
スコアと得点者 

 
日本
ミャンマー
システム
4-2-3-1
 4-4-1-1
スコア
 2
  
得点者
 中島、南野
 
シュート
 30
 2
枠内シュート
 12
 1


日本代表先発メンバー 
  • GK 権田
  • GKから見て左から
  • DFに 長友、吉田、冨安、酒井 
  • 中盤の底に 柴崎、橋本 
  • 2列目は 中島、南野、堂安 
  • ワントップが大迫 

試合経過

前半: 16分中島のミドルシュートがサイドネットを揺らして先制点。26分には堂安からのクロスを南野がヘディングで決めて2点目。終了間際の吉田から権田への横パスはまずかった。それまではグランドのコンディションを考えて危険な時は無理せずにタッチラインの外に蹴りだしていた。2点しか獲れなかったのは残念だが、きちんと守備しながら相手のシュートを0本に抑えたので良しとしよう。

後半: 得点を期待したが、再三のシュートも得点に至らず。不運、それとも雑、それともミュンマーが良く守ったから?24本+で2得点は頂けない。終盤久保がW杯予選最年少デビューを果たしたが、代表初ゴールはお預け。勝利したが決定力不足は明らか。初戦+アウェー戦+最悪のグランドコンディションではあったが攻撃面では大いに反省すべき。
 

サッカー日本代表日程

2022W杯アジア2次予選は2019年9月5日~2020年6月9日、最終予選は2020年9月3日~2021年10月12日。 
なお、2019年12月10日~18日のE-1選手権は国際Aマッチデー期間の開催でないため欧州で活躍している選手を招集するのは困難である。その為、Jリーグでプレーするベテラン選手はE-1選手権に召集されるとの推察。


アジア3次予選(最終予選)進出条件

アジア2次予選は40チームが8グループに分かれて戦うが、
  • 各グループ1位の8チーム
  • グループ2位の8チームのうち成績上位4チーム
計12チームが3次予選 (最終予選) へ進出。  
 


おわりに 

2020年W杯アジア2次予選ラウンド1の直後には2020年には東京五輪が控えているが、幸いも2次予選の組み合わせ抽選に恵まれた。そのためアジア2次予選は東京五輪メンバー主体で戦えるでしょう。しかし、今回の招集は現時点でのベストメンバーだそうだ。初戦だからかも知れない。

F組対戦チームの最新FIFAワールドランキングは、日本の33位に対して、
  • キルギス    95位
  • タジキスタン 119位
  • ミャンマー  135位
  • モンゴル   187位
これなら10月以降は先若手主体で十分に戦える。ベストメンバーを組むのは3最終予選でいい。それが東京五輪と2022年ワールドカップに向けての最良の道と思う。

つまり、アジア2次予選はJFAにとって若手の東京五輪サッカー日本代表候補選考の場。一方、若手選手にとってはアピールの場であり飛躍の場である。アピールできた選手の将来は2022年FIFAワールドカップ日本代表候補へとつながる。そしてベテランを脅かす存在になるだろう。

若きサムライは未来を拓くため、そして、3年後W杯のピッチに立つために必死でアジアW杯2次予選と東京五輪を戦うはず。若手を多用してもアジア2次予選全勝はもちろんのこと、東京五輪でより良い結果が期待できると思うがいかがでしょうか?