じゅうのblog

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『蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係』 大倉崇裕

2024年05月01日 22時18分52秒 | ■読書
大倉崇裕の長篇ミステリ作品『蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係』を読みました。
『小鳥を愛した容疑者』、『生還 山岳捜査官・釜谷亮二』、『GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子』に続き、大倉崇裕の作品です。

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都内近郊の各地でスズメバチが人を襲う事故が続出! 
蜂を使った大犯罪とは? 連続するどんでん返し! 傑作長編!!

都内近郊でスズメバチが人を襲う事件が連続して発生。
警察幹部が新興宗教団体に狙撃され大騒動の中、警視庁いきもの係が捜査を開始!
新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。
中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。
平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。
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2014年(平成26年)に刊行された作品で、警視庁いきもの係に所属する窓際警部補・須藤友三(すどう ともぞう)と動物大好き新米巡査・薄圭子(うすき けいこ)のコンビが、動物の生態をもとに事件解決に奔走するミステリ……フジテレビ系でテレビドラマ化もされている警視庁いきもの係シリーズの第2作です。

新興宗教団体『ギヤマンの鐘』にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内とその近郊の各地でスズメバチが人を襲う事故が、連続して発生する……その中には高速道路を走行する自動車内で蜂が人を刺すという重大な事例もあった、、、

本庁の総務部総務課動植物管理係の須藤友三警部補と部下の薄圭子巡査は、蜂の事故の捜査を始めるが――!?

新興宗教団体・ギヤマンの鐘に関連する事件が警視庁を緊張させている中、都内とその近郊でスズメバチが人を襲う事故が連続して発生……その中には高速道路を走行する自動車内で蜂が人を刺すという重大な事例も含まれていた、、、

ギヤマンとスズメバチの事件の関係性が次第に明らかになる……ギヤマンの狙いは無差別テロなのか!? 本作品はシリーズ初の長編、堅物強面の須藤友三と、動物のエキスパート薄圭子を主人公にして、物語に出てくる動物たちの驚きの生態と、人間より動物を優先する薄が探偵役として動物がらみの事件を解決していく展開は相変わらずですが、長篇だけに物語に深みがあり、仕掛けも凝っていて愉しめましたね。

ミステリとしての要素も濃くなっていたし、動物(蜂)の習性を活かしたストーリーテリングが秀逸で、どんどん作品の中に惹き込まれていきました……アクションや推理等、薄の活躍が目立った作品でしたねー とても頼もしかったですね、、、

須藤と薄の微笑ましい掛け合いもパワーアップ! 面白かったなー 続篇も読みたいです。

以下、主な登場人物です。

須藤友三(すどう ともぞう)
 警視庁総務部総務課・動植物管理係の課長代理心得。
 階級は警部補。50歳。独身。
 元は捜査一課の刑事で、「鬼の須藤」と恐れられていた。
 銃で頭部を撃たれ、弾丸は摘出されたが捜査一課をお払い箱となり、総務課・動植物管理係に左遷される。

薄圭子(うすき けいこ)
 警視庁警察博物館所属の巡査。
 幼少期から動物に対しての異常な興味と天才的な記憶・考察力を発揮し、北海道の大学で獣医学を専攻していた。
 26歳のときに動植物管理係人材募集のための警察官採用特別試験に合格。

石松和夫(いしまつ かずお)
 捜査一課所属の警部補。鬼瓦のような顔をしている。
 須藤とは警察学校の同期であり、須藤が捜査一課にいた頃はライバル関係だった。
 福家警部補シリーズに登場する石松和夫と同一人物。

日塔(にっとう)
 捜査一課所属の警部補。
 巨体で、捜査へのアプローチも威圧的、暴力的な、古いタイプの刑事である。

田丸弘子(たまるひろこ)
 総務部総務課の事務職員。
 暇をもてあます須藤に「サルでもわかるパソコンシリーズ」などで勉強を勧める。
 お茶淹れは天下一品で、調べ物などのサポートも手際よい。
コメント
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