ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大須亭 @名古屋市中区・大須 (2)

2024年03月31日 | 名古屋(中区 老舗)

大須で呑んでいこうと店を思案。早い時間に開いている店をと「末廣屋」に行くも外で待っている人が居る? 居酒屋に並んでまで入る趣味はないので、移動して久しぶりに新天地通の「大須亭」へ。創業は昭和21年(1946)とのこと。口開けの時間に店に着いた。暖簾をくぐるとさすがにまだ先客は居ない。主人夫婦と若い衆でやっていらっしゃる。カウンター席に腰掛け、早速瓶ビールを注文。銘柄を選べるとのことでサッポロを所望。サッポロも黒ラベルとラガーが選べるというのでラガーをお願いした。グラスもちゃんと赤星のグラス。お通しはがんもや大根の煮物。焼物は「若鶏砂きも」「若鶏つくね」をお願いした。

グラスに注いだ冷たいビールをグイッとやり、お通しに箸をつける。焼き上がった「砂きも」は指定していないが塩2本。「つくね」は丸い粒が3つ。こちらも2本。醤油味で生姜が効いている。旨い。ビールの次は日本酒で。銘柄は「ねのひ」。”どん燗”(ぬる燗)にしてもらった。猪口はなぜか「大関」(笑)。黒板にその日のお勧めの品が書き連ねてある。「ボイルホタルイカ」を追加。生姜醤油でいただく。旨いがまだ小さい。旬はこれからなのでもっと大きくなるかな(訪問2月)。最後に「若鶏かわ」をタレで追加。少し甘いタレでクニュッとした歯応えがいい。この頃になるともう常連客が入って来て賑やかになった。次は「若鶏刺盛り」も頼んでみないと。(勘定は¥3,300程)

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名古屋味処 大須亭

愛知県名古屋市中区大須3-44-22

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす おおすてい 備長炭焼 焼鳥 焼き鳥 やきとり ヤキトリ 居酒屋 酒場 赤星 黒ラベル サッポロラガー )

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いば昇 @名古屋市中区・栄

2024年03月26日 | 名古屋(中区 老舗)

名古屋市の有名な鰻屋「いば昇」。でも一般的には錦三丁目の「いば昇」を指すことが大半で、メディアに出るのも大抵そっち(混同している人も多い)。今回訪れたのはプリンセス大通沿いにある「いば昇」(”いば”は変体仮名)。暖簾をくぐって戸を引くと店内はやや暗めの照明で、昭和そのままといった風情。テーブル席が6つ程あり、小上がり席もいくつもある。高齢の給仕女性(女将?)に案内されテーブル席に腰掛けた。栄のど真ん中に居ることを忘れるような、何の音もしない静かで落ち着いた店内で卓上の品書きを眺める。まずは「特選酒」と「うまき」をお願いした。燗をつけるか訊かれたが、気分でひや(常温)にする。

徳利に入った「特選酒」と猪口が用意された。徳利はやや小さめなので正一合は無さそう。にしても「特選酒」(特級酒⇔一級酒、二級酒)って、昔はよくそういう分け方をしていたなァと懐かしい気分に。ほんのり温かい「うまき」はちゃんと鰻の身の入ったのが2切れ(当たり前か)。大根おろしが付いていて、玉子焼きの味付けは甘め。「もう1本」と言うのを躊躇するくらい酒の値付けは高めなのに、この「うまき」の値付けは随分安い。あっという間に酒が無くなったので、ここで「鰻丼」を追加した。

しばらくして小振りで銘の入った蓋付きの丼で運ばれた「鰻丼」は、糸底の部分まで熱々。蓋を開けると鰻は4切れ。もちろん焼きはカリッとした地焼き。備長炭で焼いているのだそう。かなり濃いめのたれをくぐっていて、ご飯にも白いところがほとんど無いくらいたれの量は多め。これで甘かったらアレだが、きりっとしていていい感じ。旨い(でも個人的にはご飯の白いところはもう少し残っていた方が好み)。海老と三つ葉と柚子皮の浮いた吸物と、白菜、きゅうり、大根の漬物を挟みながら綺麗に平らげ、勘定してもらった。

錦三(きんさん)の「いば昇」はHPで創業が明治42年(1909)と謳っている。もちろん何らかの関係はあると思うが、あちらのHPにはきっぱりと「姉妹店はございません」との記述もある。以前、錦三の方は戦後の暖簾分けという記述を見たことがあったはずだし(未確認)、ネット上にはこちらが「いば昇本店」との表記が見られるが、店内にそう書かれたものは何も見当たらず。果たしてどういう経緯があったのか気になるな。(勘定は¥3,500程)

 

 

 

専門うなぎ いば昇

愛知県名古屋市中区栄3-8-121

 

( 名古屋 なごや さかえ いばしょう 以ば昇 いば昇本店 鰻 うなぎ 鰻丼 櫃まぶし ひつまぶし )

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寶壽司 @名古屋市中区・大須 (2)

2024年02月07日 | 名古屋(中区 老舗)

大須商店街近辺を散策。昼呑み出来る店も沢山あったが、あまりピンとこず。この日選んだのは大須観音通り東口の「寶壽司(宝寿司)」。創業は明治35年(1902)。いかにも昔からの寿司屋然とした佇まい。暖簾をくぐるとなかなか賑わっていた。入口近くのテーブル席に腰掛け、品書きを眺める。漬け場では老主人も健在。その隣の若いのは息子さんかな。お願いしたのは「ちらし寿司・赤だし付」。「お酒」もぬる燗でつけてもらうことに。落ち着いた店内で出来上がりを待つ。外から聞こえてくるのは向かいのトルコアイス売場の例の”渡さないパフォーマンス”の喧騒のみ(笑)。

銘の入った蓋付きの重箱で「ちらし寿司」が届けられた。蓋を開けるとおぼろ(でんぶ)がまぶされた酢飯の上に、まぐろ、白身、海老、穴子、たこ、玉子が敷き詰められ、いくつかのタネの上にはツメが塗ってある。色からするとかつての名古屋名物「切寿司」にも使っているあのツメだろう。紅生姜とわさび添え。なぜか時間のかかった酒も袴を履いた徳利でやっと来た。次はこれ、次はこれとタネをつつきながら酒をいただく。例のツメは所謂”煮ツメ”とはちょっと違って、色も濃くて酸味もあるし、なんとなく味噌っぽい風味もあるもの。玉子や海老にのせてあるのだが、酒のつまみとしても面白い。自分は昨今流行りの海鮮丼とかには全く興味が無く、ふだん”ちらし”は”ばらちらし”がある時しか頼まないが、このクラシックなちらしはなかなかイイ感じだった。勘定してもらうと申し訳ない位の安さ。次はカウンター席に腰掛けさせてもらおうかな。(勘定は¥1,200)

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↓ 白川公園の南、若宮通沿いにある「古民家cafe たとか」(建築詳細不明)。ビルとビルの間にひっそりと建つ。築70年というから戦後すぐ位の建築だろうか。2019年からカフェとして営業していたそうだが、現在は休業中みたい(未確認)。

 

 


 

 

 

大須 寶寿司

愛知県名古屋市中区大須2-17-7

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす 宝寿司 寶鮨 たからずし ちらしずし ちらし寿司 切り寿司 切寿司 きりずし 味噌にこみたから 古民家カフェ 近代建築 )

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丁子屋 @名古屋市中区・大須 (2)

2024年01月17日 | 名古屋(中区 老舗)

実際はどうあれコロナ禍が過ぎ、人混みが戻ってきた大須商店街。この日は昼から呑もうと地下鉄でやって来た。コロナ禍以前のように大陸系の観光客の姿が目立つ。少し路地に入ると以前と比べて昼飲み出来る店が増えているようで結構どこも賑わっていた。でもガチャガチャとした店は嫌だったので蕎麦屋に入って酒をいただくことに。久しぶりに暖簾をくぐったのは「丁子屋」。創業は昭和28年(1953)。ここでは時々”変わり蕎麦”をいただくことがある。外の喧騒とうって変わって静かな店内。テーブル席が3つ、囲炉裏席が1つ、小上がり席が2つある。先客は数名。若い男性の1人客が2人も居るのが意外。まず、”どん燗(ぬる燗)”の「酒 白鹿」と「焼きのり」をお願いした。

まず酒が徳利で出てきた。猪口に注いでクイッと。「焼きのり」がどんな風に出てくるか分からなかったが、ちゃんと蓋付きの焼き海苔箱(写真下)で出てきた。嬉しいなァ。名古屋市内の蕎麦屋でこうやってちゃんと出てきたのは初めてかも。蓋を開けると網の上に海苔が置いてある。下には火の着いた炭が置いてあり、海苔がパリパリのまま香り良くいただけるという寸法。ある東京の蕎麦屋(廃業済)では入れ物だけで炭が置いてない残念なこともあったなァ。1枚取って山葵と醤油をちょこんと付けて口に含み、後から酒をクイッと。あぁ、旨い。海苔の枚数も多く、ゆっくりと楽しめる。この箱、少々高いが前から欲しかった。けれど以前に買った「湯豆腐桶」と一緒で1年に数度使うだけというのは分かっているので躊躇している(←でも結局この後ポチった・苦笑)。

店には今どきらしく囲炉裏の席で写真が撮りたいので席を移らせて欲しいとわざわざ先客の皿を片付けさせる女性客も。混んでいなかったので店の人は快く受けていたが、よくそんな要求を口に出せるものだと(その図々しさに)感心する。

閑話休題。仕上げには「ざるそば」をお願いした。丸型のせいろに盛られた「ざるそば」には揉み海苔が振ってある。やや平打ちの蕎麦切り。つゆは濃いが甘くはないタイプ(いわゆる辛汁でもない)。さっと手繰ってサラッとした蕎麦湯もいただき、了。満足した。やはり落ち着いた雰囲気の店で昼間にいただく酒と焼き海苔、それに蕎麦は格別。またやろうっと。(勘定は¥2,700程)

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手打そば処 丁子屋

愛知県名古屋市中区大須3-29-6

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす ちょうじや 蕎麦 手打ち 手打 そば前 海苔箱 焼き海苔 ほうろ ほいろ 焙炉 ざる蕎麦 そば切り 古式手打そば )

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すゞ家 @名古屋市中区・大須 (2)

2024年01月02日 | 名古屋(中区 老舗)

コロナ禍を経て、また人がごった返すようになった大須へ。久しぶりに歩くが外国人旅行客の姿も多く以前のような賑わいが戻っている。洋食の「すゞ家」の開店時間に合わせて到着するも既に4組程の行列が出来ている。相変わらずだなァ。季節外れの陽気で外に立っていると暑いくらい(訪問11月)。店が開いて順番に中に入ったが、1人と告げると2階の席へ通された。2階に上がるのは初めてかも。最初はここで食べたことのない「エビフライ(時価)」にしてみようかなと思っていたが、店頭に「カキフライ始めました」の文字を見付けてから心は決まっていた。「カキフライ」と「ビール」をお願いする。

2階だけでも数人居る給仕の女性によって、まずは「ビール」(キリンラガー中瓶)が運ばれた。中瓶にはちょっと大きくて野暮ったいグラスなのが残念(もう少しいいのを使っても…)。次に小皿のソースと辛子が用意される。30分程も時間がかかってやっと「カキフライ」の登場(もうビールが無いヨ…)。中サイズの牡蠣が7つ程。ポテッとしたタルタルソースが付いている。付け合わせは千切りキャベツと、古い洋食屋らしいマヨネーズ感の少ないポテサラ。今シーズン初となるカキフライは薄衣にしっかりと旨味を閉じ込めていて、旨い。コレコレ。ソースをかけたり、カットレモンを絞ったりと組み合わせを変えて7つ楽しんだ。(勘定は¥2,400程)

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すゞ家

愛知県名古屋市中区大須3-11-17

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす すず家 すずや すゞ家赤門店 すずやあかもんてん 牡蠣フライ かきフライ 洋食 とんかつ )

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大甚本店 @名古屋市中区・伏見 (8)

2023年11月18日 | 名古屋(中区 老舗)

老母と歌舞伎観劇の後は恒例の「大甚本店」へ。恒例といっても母は脚が弱いので御園座のあるブロックから出られないだけなんだけれど(笑)。今回も昇れない2階とかに案内されないよう前もって電話を入れておいた。この呑み会には長姉と義兄も合流して計4名。まずは生ビールで乾杯し、各自が好きな惣菜を持ってきたり注文したり。ただ4時から開いているこの店、6時半に入った時にはもう刺身など売り切れている品も多い。

口頭で注文したのは刺身が「マグロ中トロ」「アオリイカ」「ミンククジラ」、焼物は「ホタテバター焼」、小鉢は「ほや酢」「きびなご酢味噌」、卓からは「きぬかつぎ」「イワシ煮」などを取って来た。他にも色々食べたと思うが思い出せない。自分はもちろん大徳利(賀茂鶴樽酒)を”どん燗”で。お燗番だった女将さん(不在)ほど適切な温度では出てこなかったが、相変わらずここの肴にはこれがピッタリ。都合3本頼んだかな。

久しぶりに義兄と相席したし、母も楽しそう。戦前生まれの母はあまり酒席とかで父とは同席しなかった世代。だからかこういう賑やかな所で呑むのが嬉しいんだと。長姉は最後の大きな算盤での勘定がお気に入り。当代主人がパチパチと算盤を弾いているのを感心しながらじっと凝視。すると主人が「ホントに勘定しとるか?って思っとるやろ(笑)。」(勘定は¥15,000程/4人)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7

 

大甚本店

愛知県名古屋市中区栄1-5-6

 

( 伏見 ふしみ 大甚 だいじん だいじんほんてん 老舗 居酒屋 酒場 賀茂鶴 賀茂鶴樽酒 樽酒 歌舞伎 御園座 )

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徳重屋 @名古屋市中区・東陽通 (2)

2023年08月12日 | 名古屋(中区 老舗)

麺類食堂ながら以前に立ち寄って居酒屋使いさせてもらった東陽通の「徳重屋」へ裏を返しに訪れた。この日も昼を過ぎて他の店は中休みで閉まっている時間帯。テーブル席に腰をかけたが、壁の品書きを見るためにもう一度立って冷蔵庫まで。日本酒も列挙してあるが、冷蔵庫内の日本酒のラインナップは品書きのままではないようなので、結局主人に言って選んでもらった。まずは「ばくれん・生酒」(亀の井酒造・山形)。ガラス・コップに注いだのを持って来てくれる。酒肴は「板わさ」と「クリームチーズいぶりがっこ」。

「ばくれん」は生酒だからかやや甘い口当たり。辛口のイメージがあったがこういう酒もあるんだ。「板わさ」は赤縁のカマボコがたぷり9切れ。ちゃんと飾り切りしてあって、わさびを葉っぱの形に盛り付けるところなんざ、ニクイ。「クリームチーズいぶりがっこ」は、いぶりがっこの上にクリームチーズのせかと思いきや刻んだものの混ぜ合わせ。へー、面白い。辛味が結構入っていて辛い。ここの若主人は本当に呑んべえのこと分かってるなァ。通し営業で(※)、色んな酒を集めて、酒肴も充実と、麺類食堂とは思えない使い勝手の良さ。(※最近通しでないこともあります。営業情報は主人のツイッターで。)

酒の追加は「富士錦・純米吟醸ヌーウォー」(富士錦酒造・静岡)。こんな限定酒まであるとは。ちょっと華やかな甘さのある生原酒。これもいい酒だ。酒肴は「玉子焼」を追加。丁寧に焼かれていて大根おろし付き。味付けは少し甘くしてあるが濃くはない。焼いた後、多分巻き簾で整えてあるんじゃないかな。年季の入った居酒屋であるようなこういうひと手間を加えるところがニクイ。いつも流れっぱなしの衛生放送の時代劇チャンネルを眺めながらゆっくりといただいた。まだ麺類に行き着かない(笑)。(勘定は¥2,900)

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和食 手打ちうどん 徳重屋

愛知県名古屋市中区栄5-24-4

 

( 名古屋 なごや 東陽通 とうようどおり 矢場町 とくしげや 食堂 麺類食堂 大衆食堂 居酒屋 酒場 日本酒  )

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かめ壽本店 @名古屋市中区・栄 (2)

2023年07月01日 | 名古屋(中区 老舗)

平日しか営業していないのでなかなか訪れる機会のない池田公園近くの麺類食堂「かめ壽」。戦前からやっているという歴史のある店で、中休みの無い通し営業なのも有難い。昼の時間を外した遅めの時間帯に暖簾をくぐった。そんな時間にも関わらず店内は盛況。店員が増えたのか主人以外にハキハキとした若いのが男女4名も居て活気がある。この日は仕事ではなかったので「お酒」を所望。どん燗(ぬる燗)でつけてもらった。つまみは「どて煮」を。

すぐに徳利と猪口で酒が出され「どて煮」も届いた。普通居酒屋でいただく「どて煮」はこんにゃくや大根でかさ増ししてあることが多いが、こちらのはたっぷりのホルモンに刻みネギ。赤味噌で味付けしてあり出汁の効いた濃いめの味わいだが、味噌のカドも取れていて、旨い。しっかりと肉厚の食感なのが嬉しい。あぁ、昼間の酒は旨いナー。酒を続けるか飯にするかで迷ったが、以前から店内に貼ってあるポスターに「どんな犯人も、自白する。」とある「かつ丼」で締めることに。

しばらくして運ばれた「かつ丼」はご飯にのせたかつの上から出汁でとじたトロトロの玉子をかける、東海地方の古い食堂で一番多いタイプのもの。大振りに切ったたくあんと味噌汁も付いている。ご飯を少なめで頼んだのだがしっかりとした量。かつは一面にのせてあり、その上から少し醤油色に染まった玉子がかかっていて食欲をそそる。玉ねぎでなく長ネギ。さっそく箸を付け口に運ぶ。旨い。最近はつゆの量が多くて丼の底に溜まるほどの店も多いが、こちらはそんなことも無く、味付けも量もいい塩梅。やってない犯罪も自白してしまいそうだ(笑)。ご飯の一粒残さず平らげると、2時をとっくに過ぎているのにまた待ちが出来始めたので席を立って勘定してもらった。(勘定は¥2,100)

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かめ壽本店

愛知県名古屋市中区栄5-4-1

 

( 名古屋 なごや 栄 さかえ 女子大小路 かめじゅ かめじゅほんてん 食堂 麺類食堂 大衆食堂 カツ丼 うどん 蕎麦 そば )

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徳重屋 @名古屋市中区・東陽通

2023年06月23日 | 名古屋(中区 老舗)

丸田町交差点近くのアンティーク・ショップを冷やかした後に東陽通の食堂「徳重屋」を訪れた。創業は昭和26年(1951)だそう。現在は3代目だとか。中2階の入口から暖簾をくぐる。店内はテーブル席と小上がり席。奥の調理場に居る若いのが当代のようだ。給仕は御母堂かな(先代主人も後から店に入って来た)。こちら所謂麺類食堂だが、色々な日本酒や酒肴を置いているらしいと知っての訪問。ただ卓上に品書きが無く、どんな酒を置いているのかは冷蔵庫上のボードで確認しなければならない。字が小さいので立って眺めると、なかなか通好みの酒が揃っているようだ。こういう店には珍しい「農口尚彦研究所・純米」をお願いする。女将さんでは分からないらしく、若主人が出て来て冷蔵庫の中の4合瓶を探してくれたが切らしているとのこと。そこで「上喜元」(山形)をお願いした。酒肴は「煮物小皿三点盛あわせ」を。

酒はガラスコップに約1合だろうか。女将が「先にこれ食べとって。」と枝豆を持って来てくれた。後から年季の入った盆で運ばれた煮物は、蕗と筍とつくねの煮物、ブリの南蛮漬け、椎茸と絹さやの玉子とじの3品。どれも日本酒にはピッタリだ。旨い。暇な時間帯だったからか、若主人がそば猪口に「天青」(熊澤酒造・神奈川)の雄町を試飲と称して少し分けてくれた。少し色付いていて甘味のある酒。もちろん礼儀として1合お願いする。テレビの時代劇を眺めながら美味しい酒をゆっくりいただいた。

もう昼は済ましていたのでそう入らないが、品書きで気になった「和牛すじ肉煮込」を単品で追加。これが小鉢か何かだろうと思っていたのに小土鍋にたっぷりの量で運ばれてきてビックリ(後からよく見たらちゃんと”ハーフ”っていうのがあった…)。終わった…(苦笑)。宮崎牛を使ったという煮込は大根、ネギ、こんにゃくも一緒にとろとろに煮込まれ、玉子の黄身も落としてある。すき焼きのような濃い味付けで旨い。しかもここでまた「明太子きゅうり」のサービス!。もう少し腹具合が良ければ延々と呑んでいられるのに。もう腹は張り裂けそうだったが、意地で全部平らげて勘定してもらった。中休み無し(※)で使い易いし、酒肴もまだ色々。締めの麺類まで行き着けるか分からないが、また居酒屋使いしてみようっと。(勘定は¥2,900程) ※時々変わるようです。営業状況は主人のツイッターで確認出来ます。

この後の記事はこちら (2



 

和食 手打ちうどん 徳重屋

愛知県名古屋市中区栄5-24-4

 

( 名古屋 なごや 東陽通 とうようどおり 矢場町 とくしげや 食堂 麺類食堂 大衆食堂 居酒屋 酒場 日本酒  )

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冨士屋本店 @名古屋市中区・栄

2023年06月14日 | 名古屋(中区 老舗)

ある日の昼食に選んだのは栄の入江町通にある和食の「冨士屋本店」。創業は昭和12年(1937)と85年以上もの歴史がある。「西店」には何度も足を運んで酒をいただいたことがあるが、本店はなかなか機会が作れず初めて。ふぐなどを扱っていて夜は接待がらみが多いようだが、昼は魚を使った定食がいただける。暖簾をくぐるとやや民芸調の店内はほぼ満席の盛況ぶり。ちょうど支払いに立った人が出たので片付けを待ってカウンター席の端に案内された。昼の品書きは「うな丼」を含めて8種類ほど。目当ての「鯖味噌定食」をお願いするも、残念ながら売り切れ…。仕方なく”焼魚定食”の中から「かれいみりん」をお願いした。この日はもう仕事は終わっていたので「酒一合」も追加。

酒は菊正宗の一合徳利で運ばれた。風味からいくと中は樽酒。焼き場では串に刺した魚が何種類も焼かれている。しばらくして「かれいみりん」が完成。いい香りが漂っている。魚の他は、豚肉と大根の煮物、冷奴、大根おろし、漬物、オレンジ、そしてご飯と味噌汁というラインナップ。メインの骨付きのカレイは濃い醤油味醂で味付けされていて、皮がパリッと焼けている。箸でも身離れが良く、旨い。未練たらしく残しておいた酒はもちろん、ご飯は多めだけれど、これならライス・マネジメントも難しくない(笑)。全て綺麗に平らげ、デザート代わりのオレンジもいただき勘定してもらった。次こそ「鯖味噌」を。いや、夜に呑みに来ようっと。(勘定は¥1,890)

 

和食・ふぐ料理 冨士屋本店

愛知県名古屋市中区栄3-10-8

 

( 名古屋 なごや 栄 さかえ 冨士屋 ふじやほんてん 富士屋本店 日本料理 和食 ふぐ 鰻 うなぎ 定食 ランチ )

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