UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力が目覚めた件 441P

2024-05-05 18:40:11 | 日記
『それよりも……いいのですか?』
『何が?』
 
 そんな事を野々野足軽はいった。するとアースが爆弾発言をする。
 
『貴方の血の繋がった生命体が家から脱出しようとしてますよ』
『それって……』
 
 厄介な言い方をしてるが、それが何を意味してるのか、野々野足軽はすぐにわかった。意識を野々野小頭の方に移す野々野足軽。すると視界の中で小頭を映してる部分が大きくなった。色々なところを同時に見れるが、それでもやっぱり野々野足軽というのは一人しかいないわけで、その脳のリソースだって一つだ。それをどう振り分けるか……が大事なわけで、やっぱり見える事とそれを把握出来ることはイコールではないということだ。
 きっと経験ある人もあるだろう。確かに食べた筈の昨日の夕飯とか「なんだったっけ?」という経験。確かにやったことであろうに、思い出すことが難しいと言うやつ。きっとそれと似たようことだ。
 
 言われて野々野足軽が小頭の部屋をみると、小頭は窓から脱出しようとしてた。実際2階なら覚悟を決めれば飛び降りれない高さでもない。まあ流石に飛び降りる……なんてしてないが。
 一応壁沿いに引っかかりを見つけて慎重に地面を目指してる。けど――
 
「あっ……」
 
 そんな事をいったと同時に、野々野小頭はとっかかりから足を踏み外した。そしてそのまま地面に……ドスン――と落ちた。
 
「いたた……くない?」
 
 けどなぜかそんなに痛くない。自分のおしりをさすりながら上を見る野々野小頭。
 
「そんなに距離なかったのかな?」
 
 そんな風に考えた。けどそんなわけはない。流石に全く痛くないなんておかしい。けど野々野小頭はラッキーとしかおもってない。
 
「あのバカ」
 
 思わずそんな風な言葉が口をついて出る。それは野々野足軽である。力で見てた野々野足軽はとっさに落ちた小頭をまもったのだ。だからこそ、ダメージは皆無だった。本当なら外になんて出したくなかった。
 
『見逃したな……』
 
 本当ならちょっと強引にでも部屋に閉じ込めておくつもりだった。だって野々野小頭が外に行こうとしてたのは気づいてたからだ。でも他の部分に気を取られてた。簡単に窓の鍵とかに力を使って開けられないようにしよう……とか野々野足軽は思ってたんだ。
 
 不自然だが……建付けが悪くなったかな? くらいで済ませられるかもしれない。そもそも鍵が開かないから、なにかの力が働いてる……と思う方が少ないだろう。だからそれで野々野小頭はこの家に閉じ込めて置くつもりだった。
 夕飯まで持たせれば、そのまま家の中にいるしかなくなる……と野々野足軽は思ってた。けどちょっとした油断がこの事態を招いてしまった。野々野足軽は見るところが多くなってしまったことに頭を抱えてる。
 そしてそんな事はつゆ知らず、野々野小頭は走り出した。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1080

2024-05-05 18:34:11 | 日記
 抵抗されそうになった。螺旋の縛りによって、この世界の歯車の一つにされてたメタリファー。その縛りを解いてく過程でどうやらやつは自身の自我を取り戻しつつあるようだ。
 メタリファーは時空間の間に巣食う怪物だ。だからこそ、その攻撃は時空間を利用する。ただその髪の毛みたいな部分を叩きつけてくる……なんてのは本来ならそっちのほうがおかしい。
 普通ならあれは一つ一つが時間を操作して、空間を砕き、めちゃくちゃにつなぎ合わせることだって出来る程の代物である。きっと螺旋による縛りがそれらをできなくしてたんだろう。
 縛りが解かれていく中、きっとメタリファーは私を……というかG-01を一番の脅威と感じた。だからこそ、その時空間を操る力をこっちにむけてきた。その瞳。瞳孔があって虹彩があって……とかいう目ではなく、ただ穴の中不気味に光ってる様なその目を向けてくる。
 
 その際にコクピットには「ビービー」という音が鳴り響いてた。そして当然なら陥る不思議な感覚。思考が遅延して、精神と肉体がずれていく……そんな感覚。けどそれはあらかじめ仕込んでたG-01の機能によって対策されてたらしい。
 元から時間や空間の干渉とかはどうやらこのコクピット内は防げるようにできてたのだ。
 
『時空差の感知』
 
 と出た時、勝手にコクピット内で何やらガチャガチャとなりだした。具体的にはなんかこのコクピット内の壁? が全面的に一度光った。頭に出てくるG-01から受け取る報告的にはどうやらコクピットの内壁を普段とは別のコーティングにしたらしい。
 それによって外からの時空間の干渉を妨害してる……みたいな? だから私の違和感は直ぐに収まった。けど外側……つまりはG-01事態はメタリファーからの時空間の干渉を受けてるわけだ。 
 実際、時空間の干渉を受けてどうなるのか? と言われたらよくわかんない。けど今状況は一瞬で理解した。どうやら……だ。なんか極端にG-01の動きが遅くなってる。時間を遅くされてる? いや違う。別の空間に挟まれてるみたいだ。どういうことか? というと、どうやらメタリファーは空間を分割? それか差し込む事ができるみたいだ。それによって違う空間が体に重なることで空間の差異がおこってる。すると空間ごとに事象が観測されるタイミングがずれていく……みたいな? そんな感じになるらしい。それによってその空間では今腕は五センチ前に出てるはず……だったのに、別の空間ではそれはまだですよ――ということになる。そのせいで、実際のところ肉体というか物体には影響はなくても、行動……という事象には影響が出まくる……みたいなことになってる。
 
(これはなるほど……)
 
 と思った。普通ならこれにはなかなか対応できないだろう。けど私とG-01ならできる。なぜならばこれには単純な解決方がG-01の中にあったからだ。空間の違い……それに悩まされるのなら、その都度、空間にあった事象に合わせればいい。感覚……いや無意識の知覚部分……それを普通なら知り得る事はできない。なにせ無意識だからだ。
 けど空間を観測も出来るG-01なら無意識の空間の変異……それをちゃんと把握してそれに合わせる事が……出来る!! というわけで、私は問題なくメタリファーの攻撃を進み、集めてた教会の奴らの魂……それらを押し付けてやった。