UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 447P

2024-05-13 20:17:44 | 日記
「え?」
 
 何が起きたかの野々野小頭はわかんなかった。なにせいきなりでっかい人間が突っ込んできたんだ。そして大の大人がまるでボールかのように飛んで行った。大の大人が飛ぶほどの勢いでぶつかられたJKは無事だろうか? とかどうでもいいことを考えてしまう。
 すると……だ。行き成り現れた大男が野々野小頭の方へとやってきた。抵抗なんてできない。そして野々野小頭はその見た目とは裏腹にとてもやさしく抱きかかえられた。
 
(もしかして……助けてくれてる?)
 
 そんな風におもった。本当なら悲鳴を上げた方がいいのかもしれないとかちょっと思う。でも……野々野小頭はとてもたくましい……まるで壁みたいな胸板に安心感を覚えてた。だから頭を自然とこの体に預けてた。
 さっきのまでの不安……怖さ……そんなのがこの体には吸収されて行ってるような……そんな気さえした。
 
「こっちです! リーダー、大丈夫ですか? あんな近くまで行って」
「大丈夫だ。自分には加護がついてるからな」
「またそれですか?」
「でも実際、リーダーは無事だ。リーダー、この光をちゃんと見てください……ほら、意識もしっかりしてる。力の影響は受けてないようですね」
 
 そんなやりとりが野々野小頭の耳に届いてきた。何やら眩しいと感じる野々野小頭。どうやらそれは小さなライトらしい。今時、なんだってスマホで代用できる時代に、わざわざ小さなライトを常備してるなんて珍しい。きっと今の会話的に野々野小頭を助けてくれたこの人の正気を確かめてたようだ。
 
「……えっと」
「ああ、すまない。怖かっただろう」
 
 そういって彼は膝をついて地面を近づけてくれる。プランプランとしてた足を延ばして地面を感じる。そして優しくその人は私を地面に卸してくれた。
 
「そりゃあそうだろう。なにせリーダーデカいから」
「ごめんねリーダー全然イケメンじゃなくて。せっかくのお姫様抱っこはイケメンが良かったよね」
「お前ら、そんな冗談言ってる場合か! 事態はどうなってる?」
 
 そんな言葉が野々野小頭の耳に入ってくる。こんな事態に住宅街のちっさな公園に集まってる彼ら。どういう集団なのかわからなくて野々野小頭はどう反応していいのかわからない。
 
「えっと、助けてくれてありがとうございます」
 
 とりあえずこれは言っておかないと……思って野々野小頭は頭を下げる。すると一人の男性……そんなに歳が変わらなそうな人がこういった。
 
「凄い、この子リーダーを怖がってないよ。下手したらリーダーの方が通報されてもおかしくないのに」
「おい!」
「はいはい、状況は結構やばいね。なにせ警察が……」
 
 いったい彼らが何なのか、それは分かってないが、彼らの言葉を聞いてるとわかってくることがあった。それは彼らもこの事態……それをどうにかしようとしてるってことだ。それなら……と野々野小頭は思う。勇気を出して、この場にいるこの人たちに声をかけるために口を開く。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1086

2024-05-13 20:12:43 | 日記
「どうしたらいいんですか?」
 
 ネナンちゃんがそうアイに聞いている。既にネナンちゃんにはバレてるし、私が直接喋っても別にいいけど……ここはアイに伝えてもらおう。
 
「そうですね。ネナンちゃんのその内の力……それはどうですか?」
 
 そんな事を二人が会話してる間にも戦闘はつづいてる。こっちに向かってくる無数の髪の毛。その先端からぽわぽわと淡い光がでてきた。
 
「これは……」
 
 まさかここまでやるとは。あのメタリファー。一体何をする気だ? もうこうなったら私の中ではメタリファーには明確な意思……というか知性があるの確定なんだけど……なにせだ。なにせ今のこれは明確な時空間の力である。それは教会の奴らではどうしようもない力のはず。ただ体を乗っ取ってただけでは使えない筈の力だ。
 事実、さっきまでの拳や髪の毛にはその力は乗ってなかった。メタリファーは上下さかさまになってた状態から、通常の状態へと戻ってた。つまりはちゃんと頭が上にある状態だ。それが普通なんだけど、なぜかいままで頭を下にしてたんだよね。そのおかげでジャル爺たちは戦えてた。 
 いや、まだ頑張ってもらおうか? 確かに時空間の力は厄介だ。下手に弱者を巻き込むのは心が痛む。けど……彼らも抑えてなんていられないだろう。流石に私たちが戦ってる場所が高いから今は参戦できてないだけで、まだまだなんとか戦いたいと思ってるはずだ。ネナンちゃんと私達だけに任せるなんて……悔しいだろう。
 
「G-01殿! 自分も!」
 
 勇者は私たちの所まできてメタリファーの髪の毛を切りさばいていく。助かる。この少しの隙に私は地上で私たちを見上げてるジャル爺さんたちを引きあげることにする。別に私の道楽とかではないよ。
 
 これもサンクチュアリの覚醒の為だ。どういうことかというと、ネナンちゃんは優しい子だ。だからこそ、私達のような頼りになる存在だけでは覚醒が遠のくかもしれない。そこそこピンチに陥ってくれる存在も必要だろう。
 人は大体ピンチの時に覚醒するものだし。勿論、彼らをいけにえになんてしない。私はそんな教会の奴らの様なマネはしないよ。ちゃんとフォローはする。私は一度砂におりる。そして手を差し出した。
 
「かたじけない!」
 
 そんな風にジャル爺がいった。きっと私が何をしてくれるのか、彼は理解した。ジャル爺が進んでG-01の手に乗ると、他の人達も乗ってきた。私は彼らを乗せて再び空へと飛びあがる。