撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

加悦SL広場(2020.3.20) 旧加悦鉄道 キハ101

2020年04月02日 22時48分39秒 | 中小私鉄
3/20に、京都府与謝郡与謝野町にある加悦SL広場で展示中の旧加悦鉄道オリジナルの気動車キハ101形を撮りました。
1枚目は、給水塔の横で展示中のキハ101です。
キハ101は、与謝野町文化財指定車両になります。
腕木式信号も頭の部分だけ写り、背後には旧国鉄キハ08-3の前面も見えていて、加悦SL広場の様子の一端が分かります。



2枚目は、給水塔の側から撮ったキハ101です。
動態保存での燃料の給油用と思われる(多分)軽油のタンクが手前に有りました。



3枚目は、キハ101の足回りです。
キハ101は日本に現存する唯一の片ボギー車両で、手前側は1軸の固定車軸、奥側は2軸のボギー台車です。



キハ101形は1形式1両だけの在籍で、1936(昭和11)年に加悦鉄道開業10周年を記念して新造されました。
前後に荷台を備えたバケットカーと呼ばれるスタイルで、半鋼製の片ボギー車です。
ガソリンカーとして新製されていますが、第2次世界大戦中は燃料不足から木炭を燃料にしたこともあるようです。
1968(昭和43)年にディーゼルエンジン化されたものの、1972(昭和47)年のキハ08形の導入後は休車状態だったようです。

1985(昭和60)年の廃線後も静態保存でしたが、2004年に加悦鐡道保存会の手により動態保存に復活しました。
閉園直前の3/28~29には、加悦鐡道保存会主催の「さようなら『加悦SL広場』再現列車運転会」で運転されて有終の美を飾りました。
せっかく稼働可能な状態にあるので、何とか引き取り先が見つかって動態保存が継続すれば良いのですが。