キビタキはどうしているだろうと、久しぶりに森へ出かけました。キビタキの雄はさえずることなく、何度もやって来ては沢山の虫を口にくわえて、食べずにどこかへ運んで行きます。抱卵をしている雌か、生れたヒナのために運んでいるのでしょう。
休日はサッカーや野球をする子ども達やバーベキューの家族連れで賑やかな河川公園ですが、平日はひっそりとしており、広い草はらにいろいろな野鳥がのびのびと採餌していました。
あちこちを飛び回るイソヒヨドリ
ムクドリは群れできています
ハクセキレイはせわしなく移動します
常は写真に人工物はできるだけ入らないようにしていますが、公園にある杭や用具にとまる鳥たちが面白く楽しく撮りました。
車を停めていると、後部のドアをノックする音が聞こえ振り向くとホオジロがガラスを突いています。中に私がいることもお構いなしに、ガラスに映る自分の姿を攻撃。中から撮らせてもらいました。4月21日付けのブログで紹介したのと同じホオジロ君です。
隈取りした歌舞伎役者が見得を切るポーズ?
縄張りを守ろうとする懸命の姿を目の当たりにしました
この場所にどちらが先にいたのか分かりませんが、アオサギとダイサギが立っていました。田植えの準備が始まろうとしている農耕地です
アオサギがダイサギに近寄り、追い立てようとしています
ダイサギは少し逃げましたがその場所からは離れず、二羽は少しの距離をとって同じ方向を向いていました
田んぼには水がはられ始め、田植えの準備が進んでいます。ケリのヒナがあちこちで見られるようになりました。ケリのヒナは孵化するとすぐに歩き、親鳥から給餌を受けずに自分で餌を採るようです。親鳥は遠くで見守っています。
ヒナの羽色は周りの草の色にとけ込んで、見つけるのが難しくピントもなかなか合いません
親鳥は危険を感じると、ヒナに警戒の鳴き声をしきりに発します。ヒナはピタリと動きを止め草の中に隠れます。私の存在を察知して鳴き始めましたので、数シャッターでその場を離れました。
小川の土手からダイサギが上がって来ました。首をまっすぐに伸ばすと何と長いこと。こんな恐竜がいた思いがしました。先日NHKテレビで、「鳥は現代に生きる恐竜」「恐竜の獣脚類が多様な形で進化して現代の鳥に」という番組を見て、ますます鳥に興味がわきました。
目の前をゆっくりと横断
草むらでトカゲを見つけて食べました
古寺の森はすっかり新緑におおわれていました。聞こえてくるのはウグイスとキビタキの美しいさえずり、そして本堂からのお念仏の声。木陰でしばらく待つとキビタキがやって来ました。
もみじ参道は青もみじのトンネルになっています
アカハラを待っている方に「相席」をさせていただいて待つこと40分。待った甲斐あって、やっと姿を現わしてくれました。一年ぶりの出会いです
ご一緒した方が言われたことは、「釣りと同じですね」 私は釣りをしたことはありませんが、野鳥の撮影も辛抱と粘りと諦めないことが大切なのでしょう。
桜の花は散りましたが、まだ蜜が残っているのでしょうかメジロのペアがやって来ます。これからは青虫がごちそうになりそうです。
枝にはまだ1枚2枚の花びらが付いているものから実ができてきたものまでが混じっています。美しく楽しませてくれた桜の花を最後まで見届けようとおもいます