これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2012 バレンタイン作戦

2012年02月12日 13時56分48秒 | エッセイ
 毎年、バレンタイン用のチョコレートを、デパートの特設会場で買う。国産に輸入品、オーソドックスな品から遊び心たっぷりの商品まで、豊富に取り揃えているからだ。中には、ハート型の煎餅などもある。甘いものが苦手な男性には、喜ばれるであろう。
 バレンタインデー間際になると、混雑が激しくなり、ゆっくり見られない上に品切れも増える。今年はゆとりを持って、1月中に行ってみた。
「いらっしゃいませぇ、ご試食いかがですか!?」
 場内は人もまばらで、人口密度が低い。売り子のお姉さんが、とびきりの笑顔を浮かべて、愛想よく声をかけてくる。だが、2月10日を過ぎると、和やかな様子が一変する。殺気だった客が、ショーケースに続々と押し寄せてくるものだから、お姉さんたちも怖い顔になり、女の戦場と化すのだ。
 大きな落差を実感し、来年も、絶対早めに来ようと決心した。
 バレンタインデーといっても、我が家の場合は家族チョコだから、自分が食べたいものを選ぶ。30分ほど品定めをし、買い物袋をいくつかさげて店を出た。
 家に着いたら、家族に会う前にチョコレートを隠す。いつも寝室の押し入れである。今回は当日まで2週間以上あるから、見つからないことを祈る。

 そして、いよいよ明後日がバレンタインデーとなった。
 私は、コソッと押し入れを開け、チョコレートたちを確認する。
 まずは、パティスリー ジャン・ミエのミルフィユ。



 中をお見せできないのが残念だ……。
 それから、ダスカリデスのショコラ&トリュフ。



 トリュフは、チョコレートの中で一番好きかもしれない。
 最後に、ジョトォのブーケトス。



 色とりどりの華やかさに惹かれる。
「うん?」
 ブーケトスに違和感を感じた。顔を近づけて、よく見ると、なんと壊れているではないか。



 ギャッ!!

 包装なしでよかった。ケースを開けてみると、ムース状の塊が3個はがれ落ちていた。押し入れの中で斜めになっていたのが悪かったのだろう。



 さて困った。口に入れるものだから、木工用ボンドを使うわけにはいかない。接着力があって、食べられるものは何か。

 そうだ、ご飯粒!

 しかし、ご飯は腐るし、チョコレートには合わない。甘くて、ベタベタしたものがよさそうだ。

 蜂蜜!

 これはヒットだった。ひと塗りして台に置くと、角度を微調整するのが難しいくらい、ベッタリと貼りついた。これで安心だ。今度は、斜めにならないように気をつけて、チョコレートたちを押し入れに戻した。



 あとは、14日を待つばかり……。

 職場で配る義理チョコは、近所の雑貨屋で買った。



 一応、ベルギー産である。キューピッドの愛らしさが気に入った。
 私のところにも、キューピッドさんが来てくれますようにと願い、自分の分もプラスする。
 ほほほっ♪



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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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