週刊ねこまみれ

ねこにまみれて暮らしたい。ねこ漬けの日々、日々、日々… 現在休止中です。

とりたちよ

2008-06-07 | おともだち





そよそよと紅花夕化粧が風に揺れています。

ずっと身近に咲いていたこの小さな花の名前を教えて下さったのはねじっこさん
他にもたくさんの山野草や木々の名前や鳥たちの名前を教わりました。
でもねじっこさんはみんなが名前を覚えられるようにと
季節の草花を紹介されているのではありません。
今頃はこんな花が咲いているのか、綺麗だなと、ただそう感じてもらえたら…
それがねじっこさんの素敵な「仕掛け」です。
私もまずは感じることから始めたい、そんな気持ちになれます。
いつも私はねじっこさんの丁寧な暮らし方に憧れています。

そんなねじっこさんのブログ3周年企画のクイズに参加して
素敵な贈り物を頂きました。

これは「鳥寄せ笛」です。
日本に536種類いるという野鳥のうちの、
身近な鳥50種類がこの音色に反応するのだそうです。
前方の穴を指で調節することによって
1オクターブの音階が出せます。(難しいですが…)

実は、クイズは2問とも不正解だった私…(^_^;)
でも以前ねじっこさんの記事でこの「鳥寄せ笛」が紹介された時に
ものすごい勢いで羨ましがったのを覚えていて下さって
同じような反応をした(笑)みなさんの分も
ねじっこさんが「取り寄せ」て贈って下さったのでした!


2週間ほど前になりますが
こすずめ達がお母さんすずめに見守られながら
飛行訓練の真っ最中でした。
我が家の庭には大きなケヤキの木があるので
飛行訓練にはぴったりです。

ところがそんな中、こすずめ達は何をどうしたのか
テラスの屋根に張ったドレープ状のカーテンの中に入り込んでしまったのです。
いつもと違う「チキチキチキチキ」というすずめの声に気付いて外に出て見ると
まだ幼い顔をしたこすずめが2羽、カーテンの端から顔を覗かせています。
でもどうやったらカーテンとガラス屋根の間から抜け出せるのか
わからないようでした。
「チキチキチキチキ」という声はベランダの桟で見守るお母さんすずめの声です。

私は早速鳥寄せ笛を取り出して下から応援です。
「ピピピピーピーーピー」
笛を吹くと、こすずめがまた顔を出しました。
誰かいる?不思議そうな顔です。
お母さんすずめはただ見守るだけで助けに来ようとはしません。
自分でなんとかしなさいと言っているみたい。
少しの間、カーテンのドレープと格闘したあと
こすずめ達はなんとか隙間を見つけ、元気に飛び立っていきました。
すぐにお母さんすずめも駆けつけました。

今考えると…
まだまだ練習中の私の下手くそな鳥寄せ笛での応援は
こすずめ達にはかなりの恐怖だったかも…。
ピーピー私に囃し立てられてこすずめ達は必死で抜け出したのかも…。
うわ~ゴメンね~(>_<)

その時の様子をビデオで撮影しました。
短い動画です。
↓↓↓
☆☆☆☆

パソコンに取り込む際に画質がすごく悪くなってしまいましたが
雰囲気だけは伝わるでしょうか?
一番大きな鳴き声が私です(笑)

そう簡単に鳥たちとお話出来てはいけない気がする…
とはねじっこさんのご意見。
彼らは私たちよりももっと一生懸命に生きているのだからと。
そうですよね。私、反省しました(T_T)

「そうよ、そうよ~!もっと練習してちょーだいねっ!」   は~い(^_^;)


ねじっこさん、本当にありがとうございました。
もっと練習して私も上手くなりたいです。



<今日の猫本3冊>

ここで久しぶりの猫本紹介です。
鳥寄せ笛にちなんで
猫とことりが出てくるお話を3冊選びました。


あかねこくん
エリック・バテュ さく・え
もき かずこ やく

あかねこくんが道ばたで拾ったたまご。
ぺろりとひとのみにするよりも
たまごをかえせばことりになるな。
どうせたべるならことりがいいや。
あかねこくんはたまごをたいせつにあたためはじめました。

ねことことりの友情のものがたり。
ひとりよりふたり。
ふたり一緒の幸せは何倍にもなるんですね。
やっぱりハッピーエンドは嬉しいなぁ。



ことりとねこのものがたり
なかえ よしを さく
上野紀子 え

ちいさなくろいのらねこは
ねこなのにたかい所がこわくて木や屋根に登ることが出来ません。
なのでいつも他のねこ達にばかにされ、なかまはずれにされていました。
そんなくろねこのたったひとりの友達はことりでした。

自分でも驚くような力が出るときってどんなときでしょうか?
それはきっと大切な誰かを思う時。
切ない結末だけれど、それだけではないやさしさがあります。



くまとやまねこ
湯本香樹実 ぶん
酒井駒子 え

くまが仲良しのことりをうしなうところから物語は始まります。
くまは悲しみの中、ことりをちいさなきれいな箱に入れ、
いつも持ち歩くようになりました。
そんなくまを誰も理解しようとしてくれません。
くまは自分の家のとびらに鍵をかけ、閉じこもってしまいました。

月日は流れ、ある日、窓をあけると
とてもいいお天気です。
そしてくまはやまねこに出会います。

やまねこの言葉に胸を打たれました。
本当の悲しみを知ったものはどんなにつよくてやさしいか。

(でも本当はそんな悲しみを知らずともつよくやさしくありたいと思うのだけれど…)
喜びや幸せを知っていたら、その裏返しの悲しみにも気がつけるはず。

大切な誰かをうしなった時に感じる時間の流れが
この1冊に詰まっている気がしました。

悲しみのふちから抜け出せない気持ち、よくわかります。
でも時が流れ
またいつかやまねこやくまと同じように
つよくやさしくなれたらいいなと思います。






今日もご覧頂いてありがとうございました♪
また次回、お会いしましょう!
さて、いつになるかなぁ~?