悠々自適

今があるのは、みんなのおかげ。日々感謝☆

悪性腫瘍三七歳で永眠した井村和清の詩

2008-06-16 | 日記

あたりまえ

あたりまえ こんなすばらしいことを

みんなはなぜよろこばないのでしょう

あたりまえであることを

お父さんがいる お母さんがいる

手が二本あって 足が二本ある

行きたいところへ 自分で歩いてゆける

手を伸ばせば なんでもとれる

音が聞こえて 声がでる

こんなしあわせはあるでしょうか

しかし だれも それをよろこばない

あたりまえだと笑ってすます

食事が食べられる 夜になるとちゃんと眠れ そしてまた朝がくる

空気を胸いっぱいに吸える 笑える 叫ぶこともできる 走り回れる

みんなあたりまえのこと

こんなすばらしいことを、みんな決してよろこばない

その ありがたさを 知っているのは それを失くした 人たちだけ

何故でしょう