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道草

一人でため息つきたい時もあるでしょ

首相の訪韓発言に思うことの備忘録

2018-02-04 23:58:18 | 雑感
1月24日の朝、いつも通り、何気に携帯でニュースを見ていたら、「安倍首相、平昌五輪の開会式に出席」の見出しが目に入ってビックリ。
「ぇえ〜っ?? えぇえええ〜っっ!!!」と、まだ誰もいない会社の更衣室で、1人大声出して騒ぎまくってしまった…。
だって、だって、こないだ、出席しないって言ってたやん、出席しないって! メチャクチャ嬉しかったのに、ありがたかったのに、何で? 何で急に心変わりしたの?!
…ってさ、1人悶々と悩んでた。まだ朝早くて、更衣室には誰もいなくて、でも、誰かいたとしても、この驚天動地の心境は共有出来んかったろうなぁ…。
皆、政治の話題には無関心な同僚ばかり、選挙がどうの、ミサイルが、有事がどうのと言ったって興味を示さない。だから、私はいつも1人疎外感。
だからこの、安倍首相平昌五輪出席の話も、誰に話題をふることなく仕事に入ったけれど、頭の中は、何で? 何で? の疑問に溢れて、なかなか仕事に集中出来るもんじゃなかった。
 普段から、安倍首相を信頼し、支持、応援している自分であっても、この、平昌五輪出席の判断だけは、どうあっても受け入れがたい…、この先、安倍首相を、どういう目で見ればいいのか…、野党や公明党、自民党内の重鎮までが平昌五輪出席を促していたから、さすがの首相も折れたのか、いや、そんなはずは、反対する議員も多いって、だったら何で…? 憲法改正への賛同を得るための布石? でも、だからって、慰安婦問題の不可逆的合意を、反古にするような韓国の文大統領を許すのか、それはないでしょ、絶対に! だって、受け入れることは出来ないと、はっきり韓国にNOを突きつけたじゃないか、弱腰外交を捨て、堂々と、当たり前のことを当たり前に公言してくれた安倍首相が頼もしかった、嬉しかった、国として未熟な韓国の醜態を国内外にさらして、これでいよいよ国交断絶も夢じゃないかも、なんて期待もしてた、なのに、何で今、韓国に折れるのか、出席するのか…、私も含めた、安倍首相を支持する国民の信頼を裏切ってまで、なぜ、なぜに…
…ってさ、今にして思えば、そんな上っ面な考えが頭の中に渦巻いて、仕事に支障が出ないよう注意しつつも、完全に仕事は上の空、早く昼休みにならないか、願ってた。
いくら自分で考えたって堂々巡り、答えが出ない。誰かの示唆が欲しかった。安倍首相を信じきれず、批判一辺倒に向かいそうな自分が怖かった。
今すぐにもまだ得ていない情報を探りたいのに、休憩時間にならないと、操作する機械も止められない、パソコンも、自前の携帯すら覗けない職場の環境が恨めしかった。
悶々とする中、やっとお昼の休憩時間がやってきて、昼食をかき込み、1人っきりになれる会社の屋上で、ようやく携帯を開けた。
まず最初に、事前から首相の平昌五輪出席に反対を発信していた、Sさんのブログを開いてみた。今回の首相の意向を、Sさんはどう判断するのか、もうこわごわ覗いて見たけれど、まだ記事の更新はなかった。
何かホッとしたような、でも焦れったいような気持ちで、コメント数を見ると、すでに50件を越えるコメントが寄せられていて、最新からざっと目を通して見るも、皆、首相への批判、批判、ブーイングの嵐…。
 …やっぱりそうだよな、誰だって、失望するよな…、やばいよ首相、どうするの、これじゃ、今まで支持してた人まで敵に回るよ、どうするの、それでいいのっ?!
と思いつつ、自分自身、安倍首相への信頼度がグラグラ揺れてて、是か否か、人はどうあれ、いったい己れはどっちなんだと、自分にも問いかけながら、でも、まだ迷いから抜け出せなかった。
鬱々とした気持ちで、次に、いつも時事や政情を判断する指針とし、最も信頼しているRさんのブログを開いた。
もし、このRさんまで、安倍首相を批判する側に回っていたなら、もう、日本も終わりだな…、本気でそう思いながら、祈るような気持ちで記事一覧を見た。
それまでの緊張が、フワッとほぐれた。さすが、さすがに、すでに、安倍首相の支持層が、動揺、混乱、憤怒する様を見透かしつつ、慌てず、騒がず、冷静な目で、安倍首相を「国士」と見極めた、最新記事がそこにあった。
記事の表題を見ただけで、読む前からRさんの趣旨が分かる気がして、一条の光が射すような思いだった。
やっぱり自分、安倍首相を信じたかったんだ、と、Rさんのブログ記事に救われて思った。
 信じたかった、でも不安だった。歴代首相の中でも際立つ、国士と謳われる安倍首相であっても、時には、間違った判断を下す場合も…、なんて、そんな私の疑りは、Rさんのブログを読んで払拭された。
物事について、Rさんはいつも、冷静に、俯瞰的に捉えて判断される。その姿勢は、やはり今回も変わらず、平昌五輪出席の安倍首相の決断について、その真意を揺るがない冷静さで分析されていた。
訪韓の是非など眼中になく、なぜ首相が出席を決断するに至ったか、首相の立場や人間性から推考を重ねておられた。
記事を転載する承諾は得ていないので、Rさんの主旨を、自分なりにざっくりとまとめてみた。

「決断の背景を当て推量で探っていても核心はつかめない、憂国の士たる安倍首相、当然、リスクは承知の上、諸般の事情を熟慮し、御身の進退、国家の命運を賭けた、ギリギリの決断であったろう、真意は首相のみぞ知る、であるとしても、首相の本分を『国士』として見る時、核心が見えてくるのではないか」

…不安に揺れて、ささくれだった気持ちを落ち着かせる為、何度も読んだ、読み返した。
首相の支持者からも非難ゴウゴウ混乱の中、何でRさんはここまで冷静に、首相の立場、心境を理解して慮れるのか、揺るぎない首相への信義は、どこからくるのか…。
Rさんと私の格の違いは当然としても、それにしても、自分は、日頃、安倍首相を信じ、支援すると言いながら、いざ首相が違和感のある言動を示せば、その真意を読み解こうともせず、不安、不信におののき、任された職場の仕事も手につかぬほどにうろたえて…、私の、安倍首相への信頼感は、そうまで薄っぺらなものだったか…、思い知らされて、もうボロボロ泣けてきた。首相に申し訳なくて、不甲斐ない自分が、惨めで、情けなくて、たまらなくなった。

本記事に加えて、産経のWeb記事も紹介されていた。
Rさんは、安倍首相の行動を理解する上で、その産経新聞論説委員、阿比留瑠比さんの記事を、核心とみて、紹介されていた。
何てことだか、私、産経新聞取ってるのに、まだこの日、朝刊を見ていなかった。Web版に出てるなら本紙にも載ってるはずなのに、慌てたわ〜。
これだからな、私。朝はいつも時間ギリギリに起きるから、出勤の支度でバタバタ、朝刊見る余裕などなく、郵便受けから引っ張りだしたまま置いてきていた。

帰宅したらジックリ読もう、と焦りながら、Rさんの記事と合わせて、阿比留さんのWeb記事も読ませてもらった。

〜リスクを取ることをいとわず、批判を覚悟して為すべきことを為そうとする「政権を担う者の責任」(安倍首相)だった〜

…そうか、そうだった。政治運営に直接介入しない、私のような一般国民と同じ目線で、政情を判断、行動していたら、国を託された首相としての責任は果たせない。そんな当たり前のこと、何で思い至らなかったのか、と改めて思う。
まだ、平昌五輪へ出席した訳でもない、「諸般の事情が許せば」と、前置きもあった、一般人には極秘的な、裏事情が含まれているかも知れず、その前段階で、首相に失望の目を向けるのは早急すぎる、と今でこそ思う。

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