毎朝けたたましい蝉しぐれに目を覚まされます。
もともと心地良い朝を迎えてはいませんから少々煩くても構いません。
春眠のように「もう少しだけ寝させてください」とおねだりするつもりもありません。
それでもたださえ暑苦しい夜に眠りを欲し眠った身体に障る喧騒ではあります。
ささやかな庭ながら毎日水遣りをしていると生きている命の営みが見えます。
庭の塀の足許でいったい何処から命を分け与えられたのかと思う小さな命に気づきます。
小さいながらみるみる花の数を増やし塀の半ばまで繁るその勢いに気圧されます。
名も知らぬ小さな虫にもありんこにも飛来するぶんぶんにもそれぞれ愛しく衝たれます。
ふと草木の中に在ることを誇示するようにへばりつく蝉の脱殻に気づきました。
写真ではいま一つながらその命の脱殻は降りそそぐ陽光に黄金色に輝いていました。
早朝の喧騒は地中に6年余潜みこの時ぞと殻を脱けだした短い命の謳歌でしょうか。
短い間に新しい命が生まれ地中に潜むと使命を果たした亡骸は蟻の餌食となります。
蝉の鳴き始める頃には見事な造形美を誇示した紫陽花は既に無慙な姿を晒しています。
雑草の逞しさは手入れされない可憐な花たちを容赦なく凌駕します。
生り物の木々が生り物の形を表し始める様は小さな庭の秋への怠りなき準備でしょう。
小さな庭の小さな諸行無常の数葉の断片をこのまことに小さなブログに記しました。
蝉の脱殻に思わず連想したのは「アカシアの雨がやむ時」の3番の歌詞でした。
『アカシアの雨がやむ時/青空さして鳩がとぶ/紫の翅の色/それはベンチの片隅で
冷たくなった私の脱殻/あの人をさがして/遥かに飛び立つ影よ』
【過去ログ目次一覧】
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
もともと心地良い朝を迎えてはいませんから少々煩くても構いません。
春眠のように「もう少しだけ寝させてください」とおねだりするつもりもありません。
それでもたださえ暑苦しい夜に眠りを欲し眠った身体に障る喧騒ではあります。
ささやかな庭ながら毎日水遣りをしていると生きている命の営みが見えます。
庭の塀の足許でいったい何処から命を分け与えられたのかと思う小さな命に気づきます。
小さいながらみるみる花の数を増やし塀の半ばまで繁るその勢いに気圧されます。
名も知らぬ小さな虫にもありんこにも飛来するぶんぶんにもそれぞれ愛しく衝たれます。
ふと草木の中に在ることを誇示するようにへばりつく蝉の脱殻に気づきました。
写真ではいま一つながらその命の脱殻は降りそそぐ陽光に黄金色に輝いていました。
早朝の喧騒は地中に6年余潜みこの時ぞと殻を脱けだした短い命の謳歌でしょうか。
短い間に新しい命が生まれ地中に潜むと使命を果たした亡骸は蟻の餌食となります。
蝉の鳴き始める頃には見事な造形美を誇示した紫陽花は既に無慙な姿を晒しています。
雑草の逞しさは手入れされない可憐な花たちを容赦なく凌駕します。
生り物の木々が生り物の形を表し始める様は小さな庭の秋への怠りなき準備でしょう。
小さな庭の小さな諸行無常の数葉の断片をこのまことに小さなブログに記しました。
蝉の脱殻に思わず連想したのは「アカシアの雨がやむ時」の3番の歌詞でした。
『アカシアの雨がやむ時/青空さして鳩がとぶ/紫の翅の色/それはベンチの片隅で
冷たくなった私の脱殻/あの人をさがして/遥かに飛び立つ影よ』
【過去ログ目次一覧】
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
けたたましい蝉の囀りは御座いません。
寝苦しい熱帯夜ともまだ、無縁ではありますが、おはようございます(笑)
デ某さんと、ひぐらしの鳴き声を聞きながら、冷酒で呑みたいと夢見る夏でございます。
味のある歌声にしばしゆっくりできました。
ありがとうございます。
集めてどうするでもなく、夏休みが終わると忘れてしまう。
確かに、あの造型にはひかれるものがあります。初めて見たときは、生きているかと思いました。
美しいだけに、脱け殻だと言うインパクトが強く、いとおしさを感じるのか。
しかし、息子は小学生の頃、だんごむしを集めてポケットに入れていましたから、収集癖は無意識にやっていたのでしょう。
あめ色の蝉の脱け殻に儚さを感じるのは、デ某さんが繊細な感性をお持ちだからでしょうね。
遊花人さん
コメントありがとうございました
お久しぶりですけど ご健在!はよく存じておりました(笑)
> けたたましい蝉の囀りは御座いません。
> 寝苦しい熱帯夜ともまだ、無縁ではあります
羨ましいです
関西の夏は到底!ここが日本とは思えません
関東以北のみなさんは人権が護られていていいですね。
> デ某さんと、ひぐらしの鳴き声を聞きながら、冷酒で呑みたいと夢見る夏でございます。
私はお酒はまるでダメ!の下~~戸ですので それは夢に終わります
抹茶に和菓子にて一日のたりのたり哉・・・で如何でしょうか?
> 味のある歌声にしばしゆっくりできました。
ちあきさん どうなさってますかねぇ
西田佐知子さんのハスキーな歌声も素敵ですが、
ちあきさんの情感豊かな歌声にしびれますね。
ご健勝をお祈りします。またお訪ねくださいね
リーのママさん
コメントいつもありがとうございます
コメントのタイトルを見ただけで なぜかママさんだとわかりました
> 意味もなく、蝉の脱け殻を集めるのは男の子の習性でしょうか?
なんか・・・意味があるのだと思います
生きものに対する或る種の畏敬の念かもしれません。
> 集めてどうするでもなく、夏休みが終わると忘れてしまう。
集めるというより、出遭いのインパクトの形見のように・・・
> あの造型にはひかれるものがあります。
> 生きているかと思いました。
> 脱け殻だと言うインパクトが強く、いとおしさを感じるのか。
言わば「デスマスク」に思えなくもありません
生きているそのままに造形がコピーされていて・・・。
> 息子は小学生の頃、だんごむしを集めてポケットに入れていましたから、
> 収集癖は無意識にやっていたのでしょう。
それって なんだか天才!を思わせるエピソードですね
いつか!大変身される予感が・・・
> あめ色の蝉の脱け殻に儚さを感じるのは・・・
遥か昔の幼い頃への ノスタルジア・・・かなぁ
もの憶えが悪くなる分だけ 旧い日々へと心が帰ります。
ジョギングに出ようとしたら凄まじい雨が降ってきました。
身体を蝕む!関西の猛暑も少しマシになればと・・・
お身体たいせつにお過ごしくださいね
初めて庭付きの家に引っ越してきてその次の夏、偶然庭で蝉の羽化を見たときは感激!
子供のころ昆虫には興味はなかったですが、蝉の羽化は神秘的でした。
しかし真っ白な節のある体を反り返らせて殻から抜けようとしている姿は闇の中で見るとはっきり言えばグロテスク。
それでも反り返ったあと出てきた殻に足をかけ残りのお尻の部分が出たころには、セミらしい形になって透明でうす緑を帯びた羽が段々と広がっていく様子は美しいです。
朝抜け殻を発見すると、こんなわかりやすいところで羽化していたのだ、昨夜庭に出て探したら観察できたのにと残念に思うのです。
しかし実際夜に庭に出て懐中電灯を照らして探しても葉の裏などにいて見つけにくいです。
今年は3回目の夜に殻から出て羽を乾かしている段階の蝉を見つけました。
その後はもう見つけられませんでした。
我が家ではそろそろ蝉の羽化も終わりのようです。
沙羅さん
コメントありがとうございました
> セミの鳴き声は暑苦しいけれど、命の神秘と儚さを身近に感じる存在です。
命の神秘と儚さ・・・生ある万物に共通する側面かと思います。
> 偶然庭で蝉の羽化を見たときは感激!
> 子供のころ昆虫には興味はなかったですが、蝉の羽化は神秘的でした。
私はその羽化の瞬間をみたことがありません。
リアルに描写されているそのシーンを想像しつつ
最後までじっと観察することが私には出来そうにないように思います。
> お尻の部分が出たころには、セミらしい形になって
> 透明でうす緑を帯びた羽が段々と広がっていく様子は美しいです。
沙羅さんの描写に心がふるえます。
そこにどのような意思が存在し、
どのような摂理にて斯く弁証法的に?生命が造形されて行くのでしょう。
> 朝抜け殻を発見すると・・・昨夜庭に出て探したら観察できたのにと残念に思うのです。
なぜか・・・私はそういう気持ちになれないのです。
理科的でない!と言えばそうかもしれませんが
小さい頃から昆虫採集にはしばしば出かけたのに
ちっとも成果!が上がらなかったことと関係するのでしょうか・・・。
> 3回目の夜に殻から出て羽を乾かしている段階の蝉を見つけました。
> 我が家ではそろそろ蝉の羽化も終わりのようです。
夕方 ジョギングをしていると
道端に あるいは公園の木々の下に 蝉の亡骸を幾つも見ます。
よく頑張ったんやなぁと思いつつ 沙羅さん仰る「命の儚さ」が胸に迫ります。
猛暑お見舞い申し上げます。
くれぐれもお身体たいせつになさってくださいまし。
我が家のセミ(息子1)も、騒がしく鳴いています。
昨日、無事に夏休みの宿題が終わりました。
これで、31日からの部活合宿に行けそうです。
息子2は、すでに終わっています。
↑↑↑
手がかからない。
息子達が小さいころは、セミの脱け殻をいっぱい集めていました。
うーん。不思議。
洋服にいっぱい脱け殻を引っかけてました。
懐かしい脱け殻です。
デ某さん、暑さに気をつけてくださいね。
sachiさん
コメントありがとうございました
腎がん友の方からコメントいただくと
このカテゴリーにしていて良かった!と思います。
> 我が家のセミ(息子1)も、騒がしく鳴いています。
まだ羽化の過程・・・でいらっしゃいましょうか?(笑)
激しい時期であり難しい年頃ですから、騒がしく鳴いているのが寧ろ自然かな・・・。
> 無事に夏休みの宿題が終わり・・・31日からの部活合宿に行けそうです。
> 息子2は、すでに終わっています。手がかからない。
お二人とも ど~してそんなに優秀なんでしょ
愚息は夏休みの終わる一週間前に「さぁ夏休みをするか」と宿題に向かっていました。
部活・・・青春ですよねぇ
> 息子達が小さいころは、セミの脱け殻をいっぱい集めていました。
> うーん。不思議。洋服にいっぱい脱け殻を引っかけてました。
> 懐かしい脱け殻です。
あの脱け殻を見ると・・・庭の蝉の喧騒も「わが子が鳴いている」ようで愛しくなります
子どもにはなんとも不思議で神秘的な造形ですから、
ポケットから取り出しては ためつすがめつ眺めていたのかもしれませんね。
> デ某さん、暑さに気をつけてくださいね。
ありがとうございます
今日、実家の函館に介護帰省していた妻が2週間ぶりに帰ってまいります。
シマとの二人暮しが終わり、いちばん!ホッとしているのはシマかも・・・。
sachiさん 診察は無事クリアーされ 新しいラウンドかと存じます
ほんとうによく頑張っていらっしゃいます。
sachi多かれ!と 心より祈っています
セミの抜け殻から此処に思いが飛ぶところが・・なんか男の人っぽいです。
真昼はミンミンゼミに夏休みだ!と感じ、日が傾いてのヒグラシ蝉の蝉時雨には、気だるい安堵感があり、大変だけれどもそれはそれで味わいのあるものですね。血圧低めで疲弊しているのですが・・ふふふ
本当に夏草には気圧されます。小さな花に目が行く時は心に余裕があるのでしょうね。
次は、デ某さん宅のご近所で楽しみたいと、これから計画しておこっと(笑)