デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー、海外旅行記、吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

閑話休題 ( 郷里の母の家に賊? )

2014-10-07 22:03:58 | 閑話休題
 
                             故叔父が描いた郷里の港

 真夜中の電話
 午前1時頃、電話がかかってきました。ノーベル賞候補ではない私(笑)、悪い予感に緊張して出ると郷里の警察から。一瞬!最悪の事態を考えましたが、要は母が深夜に「泥棒に入られた」と110番、その件で警察かのら確認(事情聴取)でした。

 私のバックがない!
 母は、夜、寝る段になってバッグがないことに気づいた由。中に財布と現金8万円、携帯電話、銀行の通帳と印鑑、家の鍵が入っており心配になっての110番。「バッグから鍵を出し家に入ったので、外出先で忘れた筈はない」と、警察官に語ったそうです。

 何処かに置き忘れたのか?
 警察は、「たぶん家の何処かにある」とにらみバッグの中に携帯があるならと携帯の番号を訊ねました。が、母は「憶えてない」。で、警官が拙宅に問い合わせてきた次第。直ちに母の携帯に電話すると、家の何処からも呼出音が聴こえないことがわかりました。

 警察「被害届(事件)ではなく遺失物届を」
 警察は施錠具合、窓など十分捜査したとのこと。母の健忘症と被害妄想にはこれまで警察も何度も無駄足を踏んでいます。携帯をオフにしていたり電池切れも考えられます。警察としては「盗難の被害届(事件)ではなく遺失物として処理したい」意向です。

 午前2時に一応のキリ!
 警察官に「私は遠くに住んでおり、母は独り暮らし」、警察の意向に添い「取り敢えず遺失物として届ける」ことにし午前2時に捜査終了。その後、私から姉のPC宛に概容をメールしました。そして朝を迎え姉に「メールを見るように」と電話しました。

 GPSは視ていた!
 姉にも昨夜電話があったようですが、マナーモードのため気づかなかった由。姉はハタと「携帯はGPS機能付き」と気づき連絡すると、少しづつ移動しながらゴミ焼却場に行き消失した由。その旨、警察に電話し、警官も現場(焼却場周辺)に急行。

 焼却場でバニシング(消失)
 その後の調べで、母が鍵を開け家に入った後、玄関にカバンを置き裏庭で柿をとっていたことが判明。母をつけてきた犯人が玄関でカバンを盗り、後に携帯はゴミ集積場に廃棄、その後、ゴミ回収車が焼却場まで運搬、最後は焼却炉の中で焼かれた、と結論。

 一番の問題点は 
 反省点としては、母の健忘症・被害妄想との私や警察官の思い込みが第一。GPS機能に深夜のうちに気づけば、あるいは犯人を逮捕できたかもしれません。口座解約、鍵の取替等はすぐ対処しましたが、母が独り暮らしであることが一番の問題ではあります。

 死んだほうがマシ?
 泥棒ではなく強盗など凶悪犯だったら? そう思うと猶予はありません。今月の帰省の際、ケアマネさんを含め母とも十分に話し合わなければなりません。が、母は一貫して「この家以外で暮らすなら死んだほうがマシ」。睡眠不足で絶不調の一日でした。

   
   (左)賊の入った郷里の家  (右)郷里の呼び物?妖怪の仕業ならいいのですが・・・  
           
  にほんブログ村 病気ブログ 腎臓がんへ

 【過去ログ目次一覧】
 吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
 吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
 吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
 かんわきゅうだい  http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
 閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
 腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
 旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
 ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大変でしたね。 (SORA)
2014-10-08 00:18:41
まずは、デ某さんお疲れ様です。

何だか色々と考えさせられる内容で、まだ上手くコメント出来ない感じです。

主人の祖母がいたころには、やはり泥棒が入った。と言いだしたり、夜中に男が入ってきたと言って家族を叩き起こしたり・・・
その度、家族が大変な思いをしたことを思い出します。
あれは、本人の思い込みなのか、夢と現実の区別がつかなくなっていたのか、妄想なのか・・・それが痴呆というものなのでしょうか・・・。まだ子育て真っ只中だった私にとっては、それはそれは大変な日々で心身共に限界に近かったように思います。デ某さんのお気持ちが手に取るようにわかるような気がします。

お母様と離れて暮らしてらっしゃるデ某さんにとっては、同居していた私とは、また違う心配も大きいかとお察し致します。

親の老後・・・これから年を重ねて行く私達の未来の生き方・・・どういうカタチが幸せなのか?難しい問題ですね。

お母様、そしてデ某さんのこれからが、穏やかで満ち足りたものになりますよう 良いカタチが見つかりますように
返信する
思い出しました。 (michi)
2014-10-08 06:42:51
大変でしたね。
近くだったらすぐ行けたのでしょうが・・・
遠くでの何も出来ないもどかしさは心身ともに疲れますね

まず
やはり本人がどこかに置き忘れたと・・・決めつけて
行動しますね
仕方ない事です・・・・

昔、半身まひのご主人を残して介護してる奥様の方が亡くなられました。
「女房の味噌汁が飲めんなら死ぬ」と言われていたご主人施設に入られ7年の人生を楽しそうに終わられました。

施設職員は心得ていて入って見たら意外といいかもしれませんね。
食事も含めてすべて管理されていますから・・・・
管理されるのを嫌がられる方も(*^_^*)

とにかく・・・このままではと思われますので・・・
どうしてもご本人より周りの人の心労の方を重視して
考える私がおります。
すべて丸くは・・・・お近くにいらして毎日覗けることしかないと思われます・・・・
わたし・・・ちょっと冷たいかな~~

ケアマネさんとのお話で良い解決策が見つかるように祈っています。
返信する
Unknown (Anne)
2014-10-08 12:04:57
お母様、大変でしたけれど、お金と物だけで本当に良かった!
最近はお年寄りがバイクのひったくりで怪我をされたりも多いらしいから、お体がご無事で何よりです。

私の父はもっと若い時に本当にボケボケがありました。
仕事上、いつもより大金を引き出して、そのカバンを押入れの奥にしまったまま忘れ、盗難にあったと警察に連絡(^_^;)
お巡りさんが自宅に来ましたよ・・・
その後もちろんバッグは寝るときに見つかりました!
ちゃんと押入れの奥から!

父は早くに亡くなったので、母は弟夫婦と暮らしてますが、
この同居の時にはデ某さんのお母様と同じことを言いました!
3人兄弟ですが、とにかく、病気をしたりしたらその度に仕事を休んでたら生活が成り立たないとか、すぐに来れない、長期仕事を休んで世話を出来ない。
母の世話をしないんじゃなくて、みんなで心配をしているのだから、頼むから同居して欲しいと兄弟で頼み込んで、長男である弟夫婦と東京で同居してもらいました。私もすぐに会える距離で安心です。

現在は、彼岸とお盆は父のお墓があり、静岡県で育って、結婚生活もした母なので、長男が車で静岡に送り届け、親戚や友達の所に暫く滞在しては、年2回の静岡帰りを楽しんでいるようです。

東京の話を少し自慢げに話してるようです(笑)

なんとかデ某さんのお母様も解決策が見つかると安心ですね。
母も最初は同じことを言いましたけど、やっぱり家族で毎日顔を合わせ、一緒に食事をしてるとそれなりに慣れて来てるようですから、楽しい刺激がある選択だったら、すぐには無理でも、だんだん受け入れてくれるのではと思いますが!
返信する
良いカタチを求めて・・・ (デ某)
2014-10-08 13:03:10
SORAさん、こんにちは!
こんな鬱陶しいお話にコメントくださり恐縮です、ありがとうございます

> 色々と考えさせられる内容で、まだ上手くコメント出来ない感じです。
100のケースには、窺い知れない100の事情・・・の世界、
各々の感じ方、受け取め方・・・でよろしいのだと思います。

> 主人の祖母がいたころに、
> 泥棒が入った・・・夜中に男が入ってきたと言って家族を叩き起こしたり・・・
私の祖母もそうでしたね、もう30年ほどたちますが・・・
可愛いところもあって、タクシーの運転手さんに歳を訊かれ「16ですがね」と・・・(笑)

> 子育て真っ只中だった私に・・・それはそれは大変な日々で心身共に限界に近かった
メンタルは勿論、フィズィカルでも並大抵ではない日々だったことでしょう

> 離れて暮らしてらっしゃるデ某さんにとっては、また違う心配も大きいかと・・・。
近くで別々に暮らすのが一番!のような気がいたします
しかし姉も私もそれは叶いませんし、母には何らかの施設に入って貰うほかなく・・・

> これから年を重ねて行く私達の未来の生き方・・・どういうカタチが幸せなのか?
各々のカタチ・・・を、悩みながら模索するほかないと思います
出来れば身も心もしっかりしているうちに、年齢的には遅くとも70代半ばまでに
それ以降の自分の老い先を自分で決めておくべきだと痛感しています。

> お母様、そしてデ某さんのこれからが、
> 穏やかで満ち足りたものになりますよう 良いカタチが見つかりますように
ありがとうございます
右往左往しつつですが、良いカタチを求めて参りたいと思います
返信する
「策」と「覚悟」 (デ某)
2014-10-08 13:36:54
michiさん
いつもコメントありがとうございます
今回ほどコメントを戴くのを恐縮に思ったことはありません。

> 遠くでの何も出来ないもどかしさは心身ともに疲れますね
> やはり本人がどこかに置き忘れたと・・・決めつけて行動しますね
母の耳が遠く、電話でお互いの意思が疎通しないのが悩みの種ですね
それにしても、正直、「本当に賊が入っていてホッとした」ところもあります。
それぐらい度々「泥棒が入った」症候群で警察の方はじめご迷惑をかけていたので・・・。
しかし賊がコソ泥ばかりとは限りませんから、
新聞に載るような凶悪な事件が起きませんようにと・・・

> 昔、半身まひのご主人を残して介護してる奥様の方が亡くなられました。
> 「女房の味噌汁が飲めんなら死ぬ」と言われていたご主人
> 施設に入られ7年の人生を楽しそうに終わられました。
施設は、やはりこの世界の専門家集団ですね
母も一旦!入れば2~3か月も経たず心の安寧を取り戻してくれましょうが・・・
その最初の一歩!の何とまぁ難しいこと・・・

> どうしてもご本人より周りの人の心労の方を重視して考える私がおります。
そこが、老人問題の最大のポイントですね
当事者は、老人ばかりではなくその家族も同様以上の当事者だと・・・。
その意味でも、「自分ではどうにもならない老人」にならないうちに、
心身のしっかりしている間に自分の老後の在り方について決め、
決めたことを(覚悟も)家族にはっきり伝えておかねばなりません。
それが・・・いま両親から貰っている最大の教訓です。

> すべて丸くは・・・お近くにいらして毎日覗けることしかないと思われます
> わたし・・・ちょっと冷たいかな~~
この件に関しては、冷たいぐらいがちょうど良い!と思いますよ(笑)
ただ各々に踏み込み得ない事情、背景があることを承知しつつ・・・ですね。

> ケアマネさんとのお話で良い解決策が見つかるように祈っています
ケアマネさんは大抵、素晴らしい方でいらっしゃいます
ただ「結論を下すのはご家族ですよ」が基本でいらっしゃいます。
「策」も然りながら、それ以上に「覚悟」が問われます。
michiさんと話していてホッとするところがあります・・・ありがとうございました
返信する
解法の見える方程式ながら・・・ (デ某)
2014-10-08 14:10:48
Anneさん
鬱陶しい話にお付合い&コメント下さりありがとうございます(たいへん恐縮です)

> お母様、大変でしたけれど、お金と物だけで本当に良かった!
ほんとうに、仰るとおりです
母もいつも最後は気まずい思いをするところですが、
今回は、思い込み!ではなく「本当に泥棒が入った」ことが認められ、
どこかしら満足げなところも・・・(笑)

> 私の父はもっと若い時に本当にボケボケがありました。
> 大金を引き出し・・・押入れの奥にしまったまま忘れ、盗難にあったと警察に連絡
> もちろんバッグは寝るときに見つかりました! ちゃんと押入れの奥から!
ボケボケ・・・ではなく、或る意味、緊張!の裏返しでいらっしゃったのでしょう
「ここが安全かも」「いやコチラがもっと!」と置場所を何度も変えられたのでしょう。
母が通帳と印鑑を持ち歩くのも「これが一番確か!」と思い込んで!のことです。

> 父は早くに亡くなったので、母は弟夫婦と暮らしてますが、
> 同居の時にはデ某さんのお母様と同じことを言いました!
> 長男である弟夫婦と東京で同居してもらいました。私もすぐに会える距離で安心です。
みなさん、とりわけ弟さん、よく乗り切られましたね
同居には「期限」がありませんから、
おつれあいやお子さんを含めて、よほど広くて強い心身が求められます。
同居する場所も、それまでとほぼ同じ地域なのか、遠く離れたところか、
友人・身内とお互いに訪ね合えるところか、田舎か都会か、医療施設はetc.

> 親戚や友達の所に暫く滞在しては、年2回の静岡帰りを楽しんでいるようです。
> 東京の話を少し自慢げに話してるようです(笑)
素晴らしいですね
東京の話を自慢されること、羨ましく思います。
私の母であれば、私や姉について、
関西風に言えば「ボロクソカンピンタン」にこきおろすことでしょう(笑)

> なんとかデ某さんのお母様も解決策が見つかると安心ですね。
> すぐには無理でも、だんだん受け入れてくれるのではと思いますが!
様々な経緯と事情を背に、様々な選択肢が考えられます
どうあるべきか、より良いカタチは何なのか・・・
解法の見える簡単な方程式ではありますが、人生最大の難問に挑む心境です。
返信する
コメントが (北親爺)
2014-10-20 19:31:16
 デ某さん今晩は。
私の操作ミスでしょうか、コメントがまったく反映されていません。こう言うこともあるのですね。

ところで人生の帳尻、あるあると言いたいところです。
私もこの年で帳尻が辻褄が合ったような気がしています。
性格がなせる多少の苦労もありましたが、何とか辻褄が合ったというか、合わせたと言うところでしょうか。

返信する
コメントが反映されていない??? (デ某)
2014-10-20 22:26:10
北親爺さん

> 私の操作ミスでしょうか、コメントがまったく反映されていません。
> こう言うこともあるのですね。

どの項に対するコメントでしょうか?
時々、知人からも「コメントが書込めない」と言われます。

1.数字4字(半角英数字)が正しく記されていない場合
2.一定時間を過ぎると再度4桁の数字を入れ直さなければならない(記したコメントは生きている)

上記いずれか以外の記入ミスは考えられないのですが・・・。
なお、このコメント欄は「閑話休題(郷里の母の家に賊)」の項のコメント欄ですが、
内容的には「吾輩も猫である74(止めてくれるな・・・)」の項のコメント欄に記すべきかと・・・。

> 人生の帳尻、あるあると言いたいところです。
> 私もこの年で帳尻が辻褄が合ったような気がしています。
> 性格がなせる多少の苦労もありましたが、
> 何とか辻褄が合ったというか、合わせたと言うところでしょうか。

北親爺さんの人生の帳尻は、まだ現在進行形!だと思います。
帳尻は合うもの・・・と思うだけで、なんか救われませんか?(笑)
返信する

コメントを投稿