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鑿の研ぎ・技術・時間

2010-03-07 09:35:19 | 鑿(ノミ)
久しぶりに鑿を立たせる研ぎをしました!
色々な解釈はあると思うのですが、基本的にはシノギ面の平面精度は重要です。

☆鑿を立たせる研ぎが全てではありません☆

昔は泥砥や軟らかい砥石で出来た事ですが
今は硬めの締まった砥石でも出来る様になった(^^)

いつもこの研ぎをしいるてい訳ではないですが(^^;;


上の画像の斜め角度なら、比較的に簡単に鑿は立ちます。
もっと角度をきつくすると、もっと簡単になる。

この上の画像よりきつい角度で研ぐ練習をしても上達は微妙?
理由、簡単にシノギ面が良い精度になるので、自分が上手いと自惚れやすい(爆)




 この上の画像の角度になってくると、さらに研ぎ精度が必要になってくる。
比べて僅かな差ですが、緩い角度なら難しく、斜めがきつくなら簡単に出来る。

 真横で研いで鑿や鉋を密着させるのは簡単なので、あまり意味がない!
研ぎ筋も刃先と平行になり、刃こぼれも良く起こり悪い状況になり易い。
(もっとも、長い経験から色々な解釈の上でする場合は意味があります。)

 刃こぼれを、自分の研ぎ技術が未熟にも関わらず、刃物が悪いと思う場合は
自分と研ぎ方、研ぎ筋、研ぎを真剣に頭を使って何時間何年したか?

 たかが数年の経験で、良く刃が悪いと言えるな(笑)何十年の大工経験があっても
あなた何年?何時間?研ぎを真剣にしたの?って人もいます(爆)

 もちろん、数年で素晴らしい研ぎ技術を持った方や
 何十年と素晴らしい経験を持った方もいます。

 私は、真剣に頭と体を使い何時間研いだかが重要と思います。
 大工経験年数と、技術力と同じか?・・・・・大工道具を見れば・・・。

刃物の責任にする前に!!!己の研ぎ技術の責任を考えるのが大事。

簡単な方法で技術の向上は無い!
難しい方法が全てでは無い!



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
研ぎ (きむけん)
2010-03-08 22:25:02
奥が深いですよね。
自分も最初は平らに研げればいいと思ってました。
砥石の上に鉋が立つ、鑿が立つ。よし!
って満足してました
そしたらぜんぜん永切れしなかった
なんで?どうして?
って思っている矢先に削ろう会に出会いました。
そこで初めて見た顕微鏡…八寸目?…鋸の刃か…?がっかりでした
今までの研ぎは何だったのか?何が悪いのか?…考えました。色んな人と会話をして、自分なりにヒントを貰っては研ぎ、また考えて、また研ぎ。また…。
まだまだ先の見えない研ぎ。
でもあきらめず、精進していきたいです
返信する
研ぎ (そういち)
2010-03-10 21:56:33
研ぎは奥が深い所が良いですね(^^)

何事も、必ず次がある!
切れる研ぎの通過点ですね(o^-')b
返信する
驚きました (KAKI)
2014-05-10 02:00:25
いや、凄いですね、素晴らしいです、また、書き込みを楽しみにしています
返信する

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