見出し画像

みかんのつぶやき。植物とか妄想とか愚痴とか情報のゴミ。

お金贈り

子供の頃、近所に未亡人が

1人で住んでおられた。


その人、Iさんはとても

慎ましく生活しておられた。

昔の事だから遺族年金と

いうものもなかっただろう。

けれど、いつも身綺麗で

木綿の着物をキリリと

着ておられた。


そして、母とは親子ほど年が

離れていたが仲が良かったし、

私も可愛がってくれた。


台風の夜などは1人で

家にいるのは心細いだろうと

我が家に招き一緒に

大風に震えたこともある。


ある日、Iさんが

母を通じてポチ袋を

兄と私にくれたのである。


お正月でもないし何故なんだろう。

袋の中身は兄には3千円私には

2千円だったと思う。

その頃、お小遣いを貰って

使うにしても

5円10円位の駄菓子を

買う位の時代である。


中身を知った母もびっくり

したようである。


母によるとIさんは宝くじに

当たったらしい。


幸運は独り占めにしては良くないと

の考えで私たちにお裾分けを

してくれたのである。

当たった金額がいくらだったのか

聞くことはためらいがあり、

その時点では不明だった。


母は兄と私から幾らかお金を徴収

してIさんに確か足袋を

買ってお返しをしたと

記憶している。

残金はもちろん

母の管理となった。


ずっと後になって当たった金額が

ちょうど5千円だったと知り

びっくりしたことを覚えている。


幸運は独り占めにしては

良くないという考えに

してもちょっと配り過ぎじゃ

なかったのかなあ。

昔の人は考えが違うなあと

改めて思う。


宇宙から前澤さんがお金贈りを

するらしい。


いろいろ、批判もあるだろうけれど

彼の心の何処かに幸運は

独り占めにしてはいけないと

いう戒めがあるのかも

知れないと想像するが

果たしてどうなんだろうか?




名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る