この本の主人公は
カルーセル麻紀さんが
モデルだったんだ。
ということは、あの人が
美◯○宏さんで、この人が
藤◯○さんなのかなあと
想像しながら読んだ。
もちろん、あくまでもモデル
なので実在の人物の人生とは
微妙にイヤ大きく違う。
ストーリー展開のテンポの
良さと流れるような
文体のおかげで
セーターの破れ目の毛糸を引っ張り、
ほどけていくように
スルスルと読めた。
ジェンダーフリーという
方向に向かう現代とは程遠い
昔にこのような生き方を
選んだことはさぞや相当の
覚悟があっての事だろう。
行動力、芸能界で生き抜こう
とするパワーに圧倒される。
ああ、生きるってこういう
事なのかと思ったりもした。
美しいということは男女の
区別なく波乱の人生を生きよ
という印がその額に付けられて
いるようなものだろうとも
思った。
また、この主人公のメンタリティーは
男性的なような感じが
してならない。
そう思う事が既に
ジェンダーフリーから
離れたものなのか。
私もまた古い時代の
考えが抜けない
人間なのだなあ。
興味のある方はどうぞ