初日の出を見ようと2時半に家を出る。
その甲斐があり、駐車場争奪戦に勝った。
いざ登山。
されど、ああ、されど、ヘッドランプが途中で壊れる。
空には星はあるが足元は暗闇。
暗闇の怖さが急に襲ってくる。足元が見えず進退不可能。
古代人はこの暗闇の中で暮らしていたんだ。
そりゃあ、魑魅魍魎の百鬼夜行に怯えるはずだ。
後から登ってくるであろう人も暗闇に立っている私にビックリするだろう。どうしたものか。万事休す。
ふと気がついて、スマホにライトアプリをダウンロードする。
おお、仄かに足元が見える。
スマホの灯りを頼りに平坦な場所に辿り着く。
ここから日の出を見てもそれなりに良いような気もするが日の出迄2時間近くある。
じっとしていては体が凍りつく。泣く泣く駐車場に戻る。
今年はトホホの年になりそうな~トホホ。
と思ったが、さにあらず。
万事休すを文明の利器で乗り切れる年ということにした。
チャンチャン。