若い頃は夏が好きだった。
深緑の山々の向こうに見える入道雲は
天界に迫るが如く雄々しい。
夏が暑くてなぜ悪い。
炎天下の部活動。
滴る汗を拭いながら、サイダーを飲む幸せ。
ところが、あの頃はいずこ。
現在は朝から暑い。暑さが違う。
8月の中旬位が最も暑いのは変わりないが、
昔は32度33度で猛暑日と言われていた。
今は、それを超えて35度36度となる日
もざらにある。危険な暑さと言われている。
もう、こうなると暑い夏が好きなんて
声高には言えない。
昨夜は、遅く寝たため、
午前中眠気がさし、朝寝をした。
窓を開けて、氷枕をして、扇風機をかけウトウト。
夢の中で温泉に浸かって、
湯が熱すぎると文句を言っているのである。
ハッとめを覚まし、室内の温度を見ると32度である。
ゾッとする。あのまま寝てたらどうなっていたのか。
最早、エアコン無しでは命の危険がある。
エアコンをつける。
室温は28度。さっきとは4度ほど差がある。
たった4度だが、こんなに違うものなのか。
近い将来、まだまだ暑くなるらしい。
人類だけでなく、生物界全体に
どのような影響が出るのだろうか。
そんなことを夢想し、
たれパンダのごとくダラダラ過ごす
令和2年の夏の午後。