思えば数十年間、家計簿をつけている。そしてその家計簿は大事に押し入れに家宝のようにしまってあった。
何かあった時にきっと参考になると信じてずっと積み上げてきたが物価がこうも上昇してしまうと、何の参考にもならずただのゴミと成り下がった。
スーパーで鮭でも食べたいとパックを手に取るとなんと700円近くの値札が貼ってあった。ナニ~。
立派な大きさの鮭なら許せるがお弁当にちょうど良いぐらいの小さな鮭が3切れでなのである。
今までは300円位でもちょっと高いな~と思う位の品物だ。アホラシイなあと出かかった手を引っ込める。
おお、もう葡萄が出ている。小ぶりの巨峰。美味しそうだ。が、値段を見れば1800円。ナ、ナニ~
およそ30粒程の小ぶりの巨峰が。1800円割ることの30粒で一粒60円か~。まあ買おうと思えば買えるが、、、。
これに1800円も使うならさっきの鮭を買った方が栄養的にはいいのではないかとまた、鮮魚売り場に引き戻る。
というような漫画みたいな行動を多々とっているのである。
ああ、最近は買い物が酷く疲れる。
物の価格の上昇に自分の気持ちというか感覚がついてゆかない。
最近は家計簿も品物の価格ごとの記載はせずに食料品とか衣料品とか一くくりで記入するようになった。金額をいちいち個別に記載すると気持ちが下がる。
というわけで、過去の家計簿は捨ててしまった。
スッキリしたような寂しいような複雑な心境のこの頃。