久しく登っていない山に
登ろうと思い立ち、
下見のため登山口を確認しに行った。
随分久しぶりになので、登山口が
何処かわからず、車に乗って
昔の記憶を頼りに山の周囲を
キョロキョロと探し回っていたら、
4､5匹の猿の集団がいた。
ありゃ、これはまずい。
早く離れようとしたところ、
場所が悪く、三叉路でゆっくり
進まなくては危険な道であるため
あたふたしてしまった。
不意に一匹の猿がフロントガラスに
突進してきた。
もしガラスがなければ、又は、
フロントガラスが割れれば
調度、私の顔面に飛びついていただろう。
しばらく車の上にいたが、じわりじわりと
車を動かすと後ろ側に降りた。
猿は目を合わせると威嚇して来るって
聞いていたけど、その時は目なんか
合わせていない。本当に不意に攻撃
してきた。
写真を撮れば良かったけどそんなこと考える暇もなかった。
もし、車外で襲われたら
クマスプレーなんて、
役には立たないだろうなあ。
ああ怖い。そういう時は
どうしたらいいか
調べておかないと、、、
そうこうしているうちに
登山口をやっとみつける。
今日は下見のつもりだったけど
面倒だ登ってしまえと
気が変わる。
けれど
風で木々が揺れるたび
さっきの猿たちが
あいつ、脅かしたのにまだ
いるのかと見張っているかの
ような心地がした。
そうそう、よそ者がズカズカと
入り込んでゴメンね。
しばらくは来ないから
そんなに怒らないで。
野遊びの吾を見据える獣ども
猿って季語だから使わずに獣に変換(^.^;
