EVENT-STATION. sta,33 「遮那仏の肉叢(しゃなぶつのししむら)」 舞台写真
今年もイベントステーションさんの舞台写真を撮らせていただきました。
掲載カットは日を追って順に少しずつ追加します。
あくまで撮影例の紹介の為、役者さんは全員写っているわけではなくかなり偏ります。
※掲載にあたっては全員に許可を頂いています。無断での転載はご遠慮下さい。
以上をご了承下さい。
撮影情報
カメラ Nikon D7100 レンズ Nikon 18-200mm 初代VR
今回は人数が一度に多く出る舞台で広角重視なのと、完全な下見ができていなかったのもあり
28-70mm f2.8ではなく18-200mm VRでとっさの補足率を高める作戦でいきました。
ゲネプロで客席にスタッフさんがいるため席内に入らず、最前列前の通路で撮影。
また舞台の背景が黒のみのため自動露出には厳しい撮影になり、シフト補正をかなり使ってます。
冒頭の悪夢の中のシーン。撮影を行ったゲネプロでは赤一色で気持ち悪さを強く出しています。
千秋楽最終の本番では赤以外のエリアも増え、手前と奥がさらに際立つ照明になりました。
舞台は観る回によって変わりますが照明もそのひとつで、ゲネ撮影の難しさでもあります。
端に集まって内緒話をする3人。
3人の表情を押さえたいが後ろの様子も撮りたい。こういう時、絞りを解放して3人以外をぼかせば
3人が際立っていわゆるカッコいい写真になります。しかしそうすると周囲は見えない。どちらをとるか。
撮る側の好みであったり自然と着眼している箇所であったりが仕上がりを左右するところですね。
殺陣シーンです。棒術で暴れ回る坊主と敵役。
殺陣はどんなに狙ってもなかなか思った通りには仕上がりません。
演者さんの息が合っているか、撮影者の注目点が正しいか、それとやはり、「運」も関わります。
機材と技術を磨いて、構えて待つのみ。読めない動きのため広角端18mmで撮影。
今回24-70mmレンズではなく18-200mmを選んだ事で撮れたカットの一つです。
写真の技術的には至って普通の作ですが、舞台が暗転し時間が止まった中、花道で一人語る大切なシーンなので
できるだけワイド一杯で撮る事で広さと一人感とを出したく、18mmで撮影しています。
上のと比べて少しだけ寄り20mm撮影のカット。両袖が写るのを嫌って2mm寄ってます。
人物が規則正しく並んでいて中心人物だけがライトアップ。広さの醍醐味があります。
38mm。顔だけでは伝わらない2人の関係性が欲しくてちょっと広めに撮りました。
もし僕が本職だったとしてこの写真をレタッチして仕上げるなら、上部照明機材を消すと思います。
逆にそれができると分かる場合は少し広めに撮る方が編集の自由度が高く、僕はそちら派です。
セリフが聞こえなくても色々想像させられる写真。
改めて見てみると写真には立ち居振る舞いがとても重要です。
表情はもちろん、ライティングでも悲しみが伝わるカット。
能楽の面の顔つきが影で変わっていくのに似てます。
手前と奥の意味。映画でも演劇でも、暗黙の了解で決まっている演出。
フォーカスされる(注目される)側と、それに対峙する側。
この世の存在ではない役柄から、剣を授かるシーン。
剣は切り開く力の暗喩であり、反撃の開始でもあります。
立ち位置、ライティング、表情。言葉以外を使った表現。カメラマンの目からこれらはとても好きです。
斬り掛かる瞬間。当たった瞬間も奇麗ですが、次を想像できるカットもワクワクします。
このシーンは力ではなく交渉で渡り合うシーン。
静かに、あくまで静かに睨み合う。力で劣る側が話で相手を止めるところ。
横位置も撮りましたが縦位置のこれがとても静かでお気に入りです。
今年もイベントステーションさんの舞台写真を撮らせていただきました。
掲載カットは日を追って順に少しずつ追加します。
あくまで撮影例の紹介の為、役者さんは全員写っているわけではなくかなり偏ります。
※掲載にあたっては全員に許可を頂いています。無断での転載はご遠慮下さい。
以上をご了承下さい。
撮影情報
カメラ Nikon D7100 レンズ Nikon 18-200mm 初代VR
今回は人数が一度に多く出る舞台で広角重視なのと、完全な下見ができていなかったのもあり
28-70mm f2.8ではなく18-200mm VRでとっさの補足率を高める作戦でいきました。
ゲネプロで客席にスタッフさんがいるため席内に入らず、最前列前の通路で撮影。
また舞台の背景が黒のみのため自動露出には厳しい撮影になり、シフト補正をかなり使ってます。
冒頭の悪夢の中のシーン。撮影を行ったゲネプロでは赤一色で気持ち悪さを強く出しています。
千秋楽最終の本番では赤以外のエリアも増え、手前と奥がさらに際立つ照明になりました。
舞台は観る回によって変わりますが照明もそのひとつで、ゲネ撮影の難しさでもあります。
端に集まって内緒話をする3人。
3人の表情を押さえたいが後ろの様子も撮りたい。こういう時、絞りを解放して3人以外をぼかせば
3人が際立っていわゆるカッコいい写真になります。しかしそうすると周囲は見えない。どちらをとるか。
撮る側の好みであったり自然と着眼している箇所であったりが仕上がりを左右するところですね。
殺陣シーンです。棒術で暴れ回る坊主と敵役。
殺陣はどんなに狙ってもなかなか思った通りには仕上がりません。
演者さんの息が合っているか、撮影者の注目点が正しいか、それとやはり、「運」も関わります。
機材と技術を磨いて、構えて待つのみ。読めない動きのため広角端18mmで撮影。
今回24-70mmレンズではなく18-200mmを選んだ事で撮れたカットの一つです。
写真の技術的には至って普通の作ですが、舞台が暗転し時間が止まった中、花道で一人語る大切なシーンなので
できるだけワイド一杯で撮る事で広さと一人感とを出したく、18mmで撮影しています。
上のと比べて少しだけ寄り20mm撮影のカット。両袖が写るのを嫌って2mm寄ってます。
人物が規則正しく並んでいて中心人物だけがライトアップ。広さの醍醐味があります。
38mm。顔だけでは伝わらない2人の関係性が欲しくてちょっと広めに撮りました。
もし僕が本職だったとしてこの写真をレタッチして仕上げるなら、上部照明機材を消すと思います。
逆にそれができると分かる場合は少し広めに撮る方が編集の自由度が高く、僕はそちら派です。
セリフが聞こえなくても色々想像させられる写真。
改めて見てみると写真には立ち居振る舞いがとても重要です。
表情はもちろん、ライティングでも悲しみが伝わるカット。
能楽の面の顔つきが影で変わっていくのに似てます。
手前と奥の意味。映画でも演劇でも、暗黙の了解で決まっている演出。
フォーカスされる(注目される)側と、それに対峙する側。
この世の存在ではない役柄から、剣を授かるシーン。
剣は切り開く力の暗喩であり、反撃の開始でもあります。
立ち位置、ライティング、表情。言葉以外を使った表現。カメラマンの目からこれらはとても好きです。
斬り掛かる瞬間。当たった瞬間も奇麗ですが、次を想像できるカットもワクワクします。
このシーンは力ではなく交渉で渡り合うシーン。
静かに、あくまで静かに睨み合う。力で劣る側が話で相手を止めるところ。
横位置も撮りましたが縦位置のこれがとても静かでお気に入りです。