身辺の上演予定が少ない中、
久々の舞台撮影となりました。
今日はカメラの人以外にはピンとこない話多めです。よろしくお願いします。
演劇集団よろずや第32回本公演
「青眉のひと」
2021年9月18日 大槻能楽堂
なお上演作品の著作権その他は劇団に、各個人の肖像権は本人に、写真自体の著作権は宣伝美術家TOMにあります。
転載される際はぜひご連絡ください。
撮影機材について
今作はゲネプロがない乗り打ち公演の為本番中撮影でした。
お客様がいる中で最後列からの撮影になるので無音機材を使用する必要があり、
ちょっと変わった組み合わせです。似た事をしたい人の参考になれば。
カメラ Fujifilm X-T20
レンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
ほか三脚、GITZOビデオ雲台G2180、レベライザー
カメラはシャッター音を消すためにミラーレス、手持ちの中ではX-T20一択。
いつものD7100に比べて画質や撮影感は厳しいですが、本番中である以上音を立てるわけにはいきません。
ただ試した感じでは2時間保つのが難しいと予想。
三脚使用で手振れ補正をOFFにする事で、バッテリーの延命を図る作戦。
ほか背面モニターOFF(EVF使用)、RAWは使わず画像サイズMに。
結果、これでも2時間まであと10分ほどで電源が落ち、一度バッテリー交換しました。
D7100だったら2時間ぐらい余裕です。
持続時間はミラーレスの課題ですね。
次回はACアダプターが必要?
能楽堂特有の事情として、舞台前の角に柱があります。真正面から撮ればかわせるのですが、
感染症対策の一環としてリアルタイム配信用の映像カメラが最優先だったため正面より左に逃げています。
このカットもよく見ると左に柱が。
X-T20の欠点ですが、ホワイトバランスの暴れが起こりやすくカットによって色合いがズレます。また精度の高い中央測光にしていても露出は狂いやすい。
この辺り、D7100だと普通に撮れすぎていてありがたみがわからなかったポイントですが、普通に撮れるのってすごいことなんですね。
今回音は全て生演奏。なので無音機材は必須です。
このカメラはピント解放のみ完全無音になりますが、少しでも絞ると電磁絞りの音?が小さくジジっと鳴ります。
このあたりはおそらく絞りプレビューをOFFにするなとで回避できるか。
レンズは普及ラインにしては写りが良いです。が、舞台はやはり通しf2.8などのレンズが撮りやすいですね。
それと地味に扱い辛かったのがズームリングの固さ。固すぎて雲台まで動き、狙いが狂います。
全体に静かなシーンが多く、大半はシャッタースピード低めでもなんとかなるのですが、早い動きも混ざるので難しいところ。
照明は舞台前つらが明るく奥が暗め。センターは明るく左右端が暗め。
明部暗部の粘りはD7100の圧勝。白飛び防止で少し暗めにまとめてます。
最後に、主演の竹田朋子さんからお知らせいただいた話。
上は宣伝美術家TOMとして青眉のひとを初めて担当した2010年、つまり11年前に撮った写真(劇場は異なります)。
下が今回2021年再演のものです。
作中、俗世間を気にかけず年月を忘れて絵と向き合う様をして「仙人のよう」と言われるくだりがあります。
役者もカメラもスタッフも小手先を変えることなく粛々と続けてきた証がこの写真なら、両方を撮れた意味もあるというものです。
久々の舞台撮影となりました。
今日はカメラの人以外にはピンとこない話多めです。よろしくお願いします。
演劇集団よろずや第32回本公演
「青眉のひと」
2021年9月18日 大槻能楽堂
なお上演作品の著作権その他は劇団に、各個人の肖像権は本人に、写真自体の著作権は宣伝美術家TOMにあります。
転載される際はぜひご連絡ください。
撮影機材について
今作はゲネプロがない乗り打ち公演の為本番中撮影でした。
お客様がいる中で最後列からの撮影になるので無音機材を使用する必要があり、
ちょっと変わった組み合わせです。似た事をしたい人の参考になれば。
カメラ Fujifilm X-T20
レンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
ほか三脚、GITZOビデオ雲台G2180、レベライザー
カメラはシャッター音を消すためにミラーレス、手持ちの中ではX-T20一択。
いつものD7100に比べて画質や撮影感は厳しいですが、本番中である以上音を立てるわけにはいきません。
ただ試した感じでは2時間保つのが難しいと予想。
三脚使用で手振れ補正をOFFにする事で、バッテリーの延命を図る作戦。
ほか背面モニターOFF(EVF使用)、RAWは使わず画像サイズMに。
結果、これでも2時間まであと10分ほどで電源が落ち、一度バッテリー交換しました。
D7100だったら2時間ぐらい余裕です。
持続時間はミラーレスの課題ですね。
次回はACアダプターが必要?
能楽堂特有の事情として、舞台前の角に柱があります。真正面から撮ればかわせるのですが、
感染症対策の一環としてリアルタイム配信用の映像カメラが最優先だったため正面より左に逃げています。
このカットもよく見ると左に柱が。
X-T20の欠点ですが、ホワイトバランスの暴れが起こりやすくカットによって色合いがズレます。また精度の高い中央測光にしていても露出は狂いやすい。
この辺り、D7100だと普通に撮れすぎていてありがたみがわからなかったポイントですが、普通に撮れるのってすごいことなんですね。
今回音は全て生演奏。なので無音機材は必須です。
このカメラはピント解放のみ完全無音になりますが、少しでも絞ると電磁絞りの音?が小さくジジっと鳴ります。
このあたりはおそらく絞りプレビューをOFFにするなとで回避できるか。
レンズは普及ラインにしては写りが良いです。が、舞台はやはり通しf2.8などのレンズが撮りやすいですね。
それと地味に扱い辛かったのがズームリングの固さ。固すぎて雲台まで動き、狙いが狂います。
全体に静かなシーンが多く、大半はシャッタースピード低めでもなんとかなるのですが、早い動きも混ざるので難しいところ。
照明は舞台前つらが明るく奥が暗め。センターは明るく左右端が暗め。
明部暗部の粘りはD7100の圧勝。白飛び防止で少し暗めにまとめてます。
最後に、主演の竹田朋子さんからお知らせいただいた話。
上は宣伝美術家TOMとして青眉のひとを初めて担当した2010年、つまり11年前に撮った写真(劇場は異なります)。
下が今回2021年再演のものです。
作中、俗世間を気にかけず年月を忘れて絵と向き合う様をして「仙人のよう」と言われるくだりがあります。
役者もカメラもスタッフも小手先を変えることなく粛々と続けてきた証がこの写真なら、両方を撮れた意味もあるというものです。