今年も恒例の奈良演劇祭で舞台撮影を担当しました。
いくつ団体が集まるかと不安があった演劇祭も蓋を開けてみると8団体と盛況で
テイストも多岐に渡っておりシャッターの人差し指に力が入りました。
さて、以下は撮影機材のお話。難しい場合は画像まで飛ばして大丈夫です。
前回掲載した第5回奈良演劇祭から
今回までに撮影機材がいくつか更新されました。
距離は同じく客席最後列(役者まで約20m)からの望遠撮影ですが、
前回NikonのD3100だったのがD7100に、
Nikon純正の18-200mm初代VRレンズだったのがTAMRONのA009(70-200 F2.8)に、
三脚は変わりませんが雲台を3wayタイプからGITZOのビデオ雲台タイプに変更しました。
完全に手持ちを捨てて定点撮影スタイルです。
レンズのA009は今回が初使用。
AFが静か(ここ、舞台撮りには最重要だったりする)で素早く、狙いやすいレンズでした。
そして最大の変更点はサブカメラ。
LUMIX GX7に14-140mmレンズを組み合わせ、完全無音+35mm換算で28mmから280mmの望遠仕様。
演劇は演目によってシャッター音が憚られるものが多々あるもので、そういうシーンはこちらに持ち替えました。
それと有効だったネタとして、「超無音」にするために手振れ補正をOFFにするという荒技も使いました。
他、滅多に使わないやり方ですが70mmではわずかに望遠過ぎて両ソデまで撮りきれないことがあるので、
ワイド担当としても併用しました。
以下、各団体敬称略、50音順です。
※各写真それぞれの団体様が肖像権を、写真自体の著作権はTOMが保有します。無断での転載はできません。
CCF(=こどもミュージカルサークル クラップクラップファンタジー)
ダンスは演劇よりスピーディで撮るのも大変ですが、A009レンズの明るさでシャッタースピードを高めにできました。
色合いの暴れもなくおだやかに撮れています。舞台写真なのでWB調整は電球色を残し目にしています。
EVENT-STATION.
2枚ともホリゾントの赤が強く入る厳しい条件ですがツブレ、飛びとも自然でかなりナチュラルに撮れてます。
表情が分かりやすいのは撮影の腕というより演出と役者のがんばりでしょう。
GoooootoJ
カラーホリゾントを主体とした強めのライティングは露出設定がズレやすく、細かく補正しながら撮ります。
2枚のうち赤のカットはサブカメラLUMIXで手持ちですが、ツブレもほとんどなく撮れました。D7100には及ばずとも十分及第点な写り。
コトバとカラダの研究所
子どもにも(大人にも)分かりやすい、言葉も体も声もフルに活かしたステージ。
絵本を題材にした舞台らしく声が写真に写っているような動きを素早い合焦のおかげで収めることができました。
チーム・チャットクルー
静かに光る海。「こちら側」を部屋のように暖かい色で表すか、外である「向こう側」を暖色でフィーチャーするか、の2枚を掲載。
暗い中での照明の切り替えが大切な舞台、黒が美しく撮れた団体でした。
得ジョー
暗い方のカットはAFが苦手とする「中ヌケの構図」、しかもかなり暗め。うまく人物に焦点が来てます。
アップの構図も中ヌケですが絞りを開けられるA009の恩恵で背景がしっかりぼけて人物を引き立てられました。
ナLIVE実行委員会
演技ではなくワークショップで参加した団体さん。メインカメラとサブカメラの併用が多かったステージです。
舞台袖ギリギリまで広がった様子はGX7で、ギュッと集まった様子はD7100で撮り分けています。
役者でない
今回から三脚座になった事で縦横の切り替えをしながら雲台で撮れるようになりました。これは割と大きい差です。
割と激しい動きなのに破綻なく撮れている事こそ、この機材の本領。限界が広がります。
来年も良い出演者さんが集まりますように。そして良い写真が残せますように!
いくつ団体が集まるかと不安があった演劇祭も蓋を開けてみると8団体と盛況で
テイストも多岐に渡っておりシャッターの人差し指に力が入りました。
さて、以下は撮影機材のお話。難しい場合は画像まで飛ばして大丈夫です。
前回掲載した第5回奈良演劇祭から
今回までに撮影機材がいくつか更新されました。
距離は同じく客席最後列(役者まで約20m)からの望遠撮影ですが、
前回NikonのD3100だったのがD7100に、
Nikon純正の18-200mm初代VRレンズだったのがTAMRONのA009(70-200 F2.8)に、
三脚は変わりませんが雲台を3wayタイプからGITZOのビデオ雲台タイプに変更しました。
完全に手持ちを捨てて定点撮影スタイルです。
レンズのA009は今回が初使用。
AFが静か(ここ、舞台撮りには最重要だったりする)で素早く、狙いやすいレンズでした。
そして最大の変更点はサブカメラ。
LUMIX GX7に14-140mmレンズを組み合わせ、完全無音+35mm換算で28mmから280mmの望遠仕様。
演劇は演目によってシャッター音が憚られるものが多々あるもので、そういうシーンはこちらに持ち替えました。
それと有効だったネタとして、「超無音」にするために手振れ補正をOFFにするという荒技も使いました。
他、滅多に使わないやり方ですが70mmではわずかに望遠過ぎて両ソデまで撮りきれないことがあるので、
ワイド担当としても併用しました。
以下、各団体敬称略、50音順です。
※各写真それぞれの団体様が肖像権を、写真自体の著作権はTOMが保有します。無断での転載はできません。
CCF(=こどもミュージカルサークル クラップクラップファンタジー)
ダンスは演劇よりスピーディで撮るのも大変ですが、A009レンズの明るさでシャッタースピードを高めにできました。
色合いの暴れもなくおだやかに撮れています。舞台写真なのでWB調整は電球色を残し目にしています。
EVENT-STATION.
2枚ともホリゾントの赤が強く入る厳しい条件ですがツブレ、飛びとも自然でかなりナチュラルに撮れてます。
表情が分かりやすいのは撮影の腕というより演出と役者のがんばりでしょう。
GoooootoJ
カラーホリゾントを主体とした強めのライティングは露出設定がズレやすく、細かく補正しながら撮ります。
2枚のうち赤のカットはサブカメラLUMIXで手持ちですが、ツブレもほとんどなく撮れました。D7100には及ばずとも十分及第点な写り。
コトバとカラダの研究所
子どもにも(大人にも)分かりやすい、言葉も体も声もフルに活かしたステージ。
絵本を題材にした舞台らしく声が写真に写っているような動きを素早い合焦のおかげで収めることができました。
チーム・チャットクルー
静かに光る海。「こちら側」を部屋のように暖かい色で表すか、外である「向こう側」を暖色でフィーチャーするか、の2枚を掲載。
暗い中での照明の切り替えが大切な舞台、黒が美しく撮れた団体でした。
得ジョー
暗い方のカットはAFが苦手とする「中ヌケの構図」、しかもかなり暗め。うまく人物に焦点が来てます。
アップの構図も中ヌケですが絞りを開けられるA009の恩恵で背景がしっかりぼけて人物を引き立てられました。
ナLIVE実行委員会
演技ではなくワークショップで参加した団体さん。メインカメラとサブカメラの併用が多かったステージです。
舞台袖ギリギリまで広がった様子はGX7で、ギュッと集まった様子はD7100で撮り分けています。
役者でない
今回から三脚座になった事で縦横の切り替えをしながら雲台で撮れるようになりました。これは割と大きい差です。
割と激しい動きなのに破綻なく撮れている事こそ、この機材の本領。限界が広がります。
来年も良い出演者さんが集まりますように。そして良い写真が残せますように!