家暮楽(賃貸)

賃貸借契約の特約条項・補説、現況写真、設備付帯状況

部屋探しの人にとって、ちょうどいい物件

2019-04-29 17:30:47 | コラム
■ 特に若手の人手が不足、賃金は額面はじわりと上昇してきているのだとか。
  でも、社会保険料率は上がるばかりで、賃金上昇の実感はない。
  それで、消費税率も上げていくならば、
  国は、賃金アップをぐいぐい推進していかないと、家計はしんどくなる。
  働く量が変わらないのに、家計がしんどくなるのは気が重くなるだけだから、
  有給休暇を(半ば強制的に?)取得させる制度とか、
  働き方改革とかで、辛さを緩和しようという目論見なのかも。
  新たに決められた祝日の数は、
  戦後の昭和の40年ほどの期間より平成の30年ほどの期間のほうが多い。
  休日増産、時短推奨、なんちゃらフライデーとか、
  新しいものが次々と繰り出されて、消化しきれないわ。
  生産性とか経営指標の詳しいことは分らんのだけど、
  生産性を上げることは必要なことの一つだとは理解はできるし、
  主に固定費圧縮効果は出やすいのだろうなというイメージがある。
  でも、生産性の改善率は、足掛け5年くらいかけても、20%に達すれば良く、
  その先の改善次元に進もうとしても、
  新たな取り組みが、既存の取り組みの長所を潰してしまうとかで、
  頭打ちになるだろうな、とも思う。
  付加価値を、
  どの程度、どのタイミングで、どのくらいの価格で提供するのかという
  匙加減、バランスのほうが必要な感じはする。
 
 そういう視点で、賃貸住宅を考えると、
 古い物件が建て替えされて、
 エントランスオートロック、宅配ボックス、温水洗浄便座、
 無料インターネット環境等が完備されているような、
 スペック充実の物件の割合が増えていくと、
 この先、建築価格はもちろん、維持管理費も下がりにくい状況の下では、
 家賃は一定水準からは切り下げにくくなっていく。
 建て替えの新築物件では
 設備・仕様を削ぎ落したミニマムスタイルの物件にすると、
 ネット検索にもかかりにくくなることを惧れ、
 借りてくれる人がいないのではと不安になり、
 スペックは付与しすぎる傾向が強くなる。
 そうして、
 「フルスペックの物件でなくてもいいから、
 そのそこのスペックでお手軽な家賃の物件を検討したい」
 という人たちに適した物件は、どんどん減っていきそう・・・な気がする。
 こうして、自分に適した家賃の物件を探すのは、
 難しくなっていくのかもしれない。
 やむなく、
 ほとんど利活用することもない設備・仕様が付いている物件の中からしか、
 選ぶことができないのは、内見案内する側も、される側もストレスが溜まる。
 選択肢は多すぎても困るし、無くても困る。
 ほんとうに、スムースな成約により、仲介業者さんの生産性を高め、且つ、
 ニーズ・身の丈に合う物件探しとなるようにするには、
 物件探しするとき、
 (1)ネット物件検索では、最初から、条件・仕様チェックを、てんこ盛りにしない。
   お目当ての物件を絞ったあと、内見のために業者さんへ伺ったとき、
   ネットにかからなかった物件があるかも尋ねてみる。
   住めば都で、設備・仕様で、譲れない条件だと思い込んでいる幻想は大きい。
   案外、無いなら無いで、どうにかなるもの。
   設備・仕様よりも、隣近所に住んでいる人の好さとか、
   場所・部屋がもつ雰囲気・空気感とかが、
   自分に合うかどうかのほうが大切だったりする。
   2~3分でもいいので、物件周囲を歩いて、
   近所の佇まい、行き交う人、風景を見るのがおススメ。 
  
 (2)家賃・管理費は、年収の20%を目安に。
   月収24万円なら、家賃(管理費込)は月48,000円を目安に。
   月収23万円なら、家賃(管理費込)は月46,000円を目安に。
   もし、月収24万円で、月6万円の家賃(管理費込)の物件に住んでいるなら、
   社会保険料、所得税・住民税を納付し、
   将来に向けて、資産運用や自己研鑽してると、
   ゆとりは無くなってしまうかと思うので、
   中期(5年)で考えるならば、
   通勤時間が少し増えても、住み替え検討はアリかと。

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