岐阜人 ヨーコ です!

岐阜のおばさんです。山登り大好き。岐阜近郊の山や、岐阜の情報を自分の視点で書いていきたいです。

槍ヶ岳 2日目、3日目

2014-09-21 11:40:23 | 山登り
【2日目】
この日も快晴
5時に朝食 6時出発
槍沢ロッジの庭から木々の合間をぬって槍のテッペンが見える
 昼間は望遠鏡が置いてあった


しばらく樹林帯を登ると
ババ平に着く テント場になっていて3グループくらいが出発の準備をしていた

怪しげな簡易トイレ小屋もあったが・・ここは開けたら  ダメよ~ダメダメ。


(帰りに撮影した写真)

登りだけど、花もいっぱい咲いていて楽しい


沢に沿ってどんどん登る


「ヤマハハコ」


キイチゴの仲間だと思うけど、スーパーで売ってる普通のイチゴくらい大きい
食べられるんだろうか? 他にもブルーベリーにそっくりな実もあった


1時間ほどで槍沢大曲
槍はまだ見えないけど道は開けてきてお花畑もある


雪渓も少しだけ残っていて慎重に登る


景色がどんどん変わり


天狗原分岐を過ぎると
ついに槍様が見えてくる!!
テンションは上がるが足は上がらない


ここからの景色は素晴らしい
グリーンバンドという氷河の名残をとどめるU字谷
その向こうに、空をめがけて突き刺すようにとがった槍ヶ岳、
本当に雄大で美しい しばしうっとり。


勾配は増し、延々登りが続く

坊主の岩小屋 (槍ヶ岳を開いた播隆上人が止まったと言われる自然の岩小屋)


殺生ヒュッテの分岐も過ぎて、
見上げると、槍の肩に建つ槍ヶ岳山荘がはっきり見える

あと少し と思うのだが、見えててもなかなか着かない(涙)
ジグザグの道を最後の力をふりしぼって登る
(ふりしぼってはいけないではないかっ!!頂上アタックが待っているのに)
標高も高いし辛い登りだった。

休み休み ロッジから5時間  やっと槍ヶ岳山荘に到着
11時

受付をすませ、
お昼休憩


山荘の前はテラスになっていて、横は槍、登って行く人の列がはっきり見える

正面は穂高の山々
大勢の登山者が思い思いのスタイルで寛いでいた。

さて、今までの山と違ってみんなの井手達をチェックすると、ヘルメットを
している人が8割
聞くと山荘でレンタルできるんだって、迷ったけど借りる(500円)

さて、ガスが上がってこないうちに頂上に

気合をいれていざ、出発
しばらくはひょいひょいと登ったが、小槍に回り込んで岩を登る辺りから私にとっての難所が
3点確保で、岩のくぼみに手がかりを見つけて、足場も確保し大きく体を
持ち上げなければいけない。
焦る気持ちが、体を硬くしてしまって、うまく動けない。

すると、たまたま後続の山岳ガイドさんが(偶然居合わせたなんて運が良すぎる)
「右足をここにおいて、大きく移動しようとしないで、近くで手がかり、足がかりを見つけるんだよ」
「右足、本当にここでいいです?滑りそうでこわいんですけど」(なんて失礼な私)
「大丈夫だよ、しっかり足をおいて」
と親切に教えてくれる。

このガイドさんが神様に見えたよ

かなりの高度感と戦いながら小さいハシゴ。長いハシゴ2本を登り切って

ついに山頂に


遠かった、長かった、しんどかった、恐ろしかった
だからこそ
この瞬間は 特別な物
いつまでもドキドキが止まらない

ガクガクした足をおさえながら、みんなで
記念撮影を交代でする。
山頂は狭くゴツゴツしていたけどこの時間(12時半くらい)
人は10人ほどでゆっくりできたのでラッキー

360度のパノラマビューを満喫


槍ヶ岳山荘はすごい所に建っているんですね~


山頂から見える小槍
♪アルプス1万尺 小槍の上で アルペン踊りを♪ 踊るなんて絶対無理
上級者は小槍にも登っていたけど、ハーネスをつけて万全の体勢だった、よくいくよね



お~いPONちゃん危ないよ


くだりは別ルートで(なかほどで合流するとこもあるけど)
ハシゴ、クサリ、の順に降り、岩場を慎重に下りて槍の肩に戻る。





無事に登ることができてよかった
ばんざ~い

あとは山荘で寛いで
山バッジやバンダナなど買って
普段は飲まないビールを飲んで

夕食


部屋も8人部屋に3人だけでゆったり


あたりがだんだん暗くなると、ばたばたみんなが移動し始めて
山荘の裏の高台で夕日を見ていた


槍がうっすら赤く染まるのを見ていると
東の空から
今年最後のスーパームーンが
なんて素敵な演出でしょう


最後まで感動的な1日だった

翌朝も晴れ、
この日は上高地を目指してひたすら下るのみ
朝日は雲に隠れていた


花たちが応援してくれる




「ツガザクラ」


「ウサギギク」と 「イワツメクサ」


「ノコンギク」


本日のお弁当
槍ヶ岳山荘で注文した、山菜ちまき 竹の皮でしっかりくるんであって歯ごたえ半端ない


無事に下山し
心地よい達成感があふれる。

夢が現実となったあの瞬間
私はあの3日間を一生忘れない。

山荘で買った思い出のバンダナ


槍ヶ岳 (長野県 上高地より) 1日目

2014-09-21 00:00:08 | 山登り
2014.9.8(月)~10(水)の記録です

槍ヶ岳 標高3180m 】

登山するようになって、燕から、双六から、乗鞍から、 いつも
憧れのまなざしで遠くから眺めるだけのあの山
 
調べれば
どんなルートでも10時間以上かかること
とがった穂先に立つには岩登りやハシゴをクリアしなければいけない事

問題は山積だけど、先延ばしにすれば年老いていくだけだし
今年行くしかない!と PONちゃんと
金華山でトレーニングを重ねた (金華山かい?!)

ところが
今年の夏は悪天候が続いて8月は断念
2回目の挑戦でついに登ってきた~~!

この足で・・・
それは本当にふるえる瞬間だった

まあ 最後の岩登りでこわくてふるえたんだけどね・・・。

槍ヶ岳へはいくつものルートがあるが
一番一般的な上高地からの2泊3日のコースで行く

1日目 上高地→横尾分岐→槍沢ロッジ  (約5時間)

2日目 槍沢ロッジ→槍ヶ岳山荘→槍ヶ岳往復  (約7時間)

3日目 槍ヶ岳山荘→上高地  (約8時間)

【1日目】
岐阜出発5時半
高速で高山へその後 158号線を東に走り平湯温泉の奥の
あかんだな駐車場(上高地方面へのシャトルバス利用者専用の有料駐場 1日500円)に車を止める。

車の中で着替えて

8時50分発のシャトルバスにギリギリ乗れた

バスはその後平湯温泉バスターミナルで観光客を乗せて
上高地に向かう。 

上高地は平日にもかかわらず観光客でにぎわっている
外国人観光客が多いのにはちょっとびっくり

朝ご飯は食べてきて、さらにSAでサンドイッチも食べたけど
やっぱりここでも、何だかいい香りの誘惑には勝てず
「河童焼き」や長野名物「おやき」など食べる  何か。


いよいよ
河童橋をあとに槍への登山のはじまり ワクワク

梓川の澄んだせせらぎを左に見ながらしばらく
平坦な道をひたすら奥へ奥へと進む
1時間で観光客にも人気の明神池のある明神へ
明神館のベンチで一休み


明神を過ぎるとさすがに観光客はぐっと少なくなり、ほとんど登山者
平日で、ハイシーズンでもないので、時々足の速いお兄さんが追い越していくくらいで
道はすいている。
さらに1時間歩き徳沢 徳沢には2軒の立派な小屋が建っていて
そのうちの1軒 徳澤園は小説「氷壁」の著者 井上靖が愛した宿だそうだ。読んでないけど。

ここで昼食をとる

「サラシナショウマ」が満開




徳沢から樹林帯をさらに歩く
 

「トリカブト」が道端に群生 形は異様な感じだけど色はとても綺麗
季節によって周りの景色がこんなにも違うんだな~と実感する


「キツリフネ」


ゆるいアップダウンがあり、河畔の道になり
昼食も含めて3時間半で横尾山荘のある横尾に到着
目の前に大きな横尾大橋があり、ここを渡れば涸沢に
槍ヶ岳へは山荘の前を通り左岸の道を上流に進む

しばらくは河原の道で気持ち良いのだけれど


二ノ俣谷を渡った頃から樹林帯の登りになり
結構きつい
汗ばみながら、先の見えないガレた道を黙々と足を運ぶ

休憩しながら横尾から2時間
午後3時半

今夜の宿
「槍沢ロッジ」に着く

まだ一日目なのに なんかどっと疲れて
夕食まで 昼寝・・しようと思ったんだけど
同室のお姉さま方が
「ここは、お風呂があるのよ、湯船に入るだけだけど気持ちがいいから
是非入ってらっしゃい」
とおっしゃるので、気が進まなかったけど
入ったら まあさっぱりして、気分爽快。

それに、湯船の中で
「ここから熱いお湯が出るので、ぬるくなったら調節するみたいよ」
「明日は、槍に登られるんですか?」
などなど、裸の談話が楽しい

濡れたタオルも 乾燥室でらくらく乾くし、設備が良くて綺麗でいい山小屋でした。
帰りもここを通るので、いらなくなった荷物は個人責任で置いていけるのもgood。





小屋の前の標識


2日目に続く