岐阜人 ヨーコ です!

岐阜のおばさんです。山登り大好き。岐阜近郊の山や、岐阜の情報を自分の視点で書いていきたいです。

北八ヶ岳登山  天狗岳

2013-08-29 00:29:29 | 山登り
2013.8.25~26

25日(日) みどり池入口バス停の駐車場 登山口→(2時間)→しらびそ小屋

26日(月) しらびそ小屋→(1時間40分)中山峠→(1時間30分)→天狗岳
      →白砂新道(2時間40分)本沢温泉→(1時間30分)しらびそ小屋
      →(1時間40分)登山口

駐車場につくと、それまで降ったりやんだりの
雨がまた降り出す。

荷物を出すと同時に私は2回目 のnさんは ほんぽう初公開の上下レインウエア姿に。
本当は着たくなかったなぁ

そういえば 「雨の八ヶ岳は 想像以上に 鮮やかだ」 と、愛読書の‘ランドネ’にも
書いてあったし、まあいっか。

駐車場横にゲートがあり、そこから登り始める。
静かな樹林帯の中なので、あまり雨が気にならない。

途中から昨年の台風の影響で登山道が変更になったという看板が。
どうやら有名な森林軌道の線路跡が残る情緒あふれる道が崩れてしまったみたい
楽しみにしてたのに。

少し残ってた でもこの道は通れず、新しい道を行く


あと半分くらいの所から本格的な登りになる
そして現れる恐竜 ( 本やブログでもおなじみ)今やアイドル
本物を見られて、思わず何枚も写真を撮ったり、食べられてみたり(小学生かっ!)



汗だくになって そろそろ?と思う頃道はなだらかになって


「しらびそ小屋」に着く 窓から、バッジやバンダナのグッズを物色




どこか懐かしく、暖かい雰囲気の室内
受付する間、かりんとうと美味しいお茶が出てホッとする。



夕食も豪華

裏庭でとれた「おかのり」他の天ぷらが大皿にのってて分ける
写真の量だけでも満腹なのに、後からまた天ぷらの追加~~
ありがたいけど、美味しいから食べたいけど  無理ですって
若いおにいさんが、喜んで食べてた・・・若いってすごい

さて、天気も今一つでこの日は早くに寝たのだが

朝起きると、雲一つない いいお天気!!!

食堂の窓から、鮮やかな朝の風景が「どうだ!」と言わんばかりに
私達を待っている
小鳥たちが、窓辺においてある朝ごはんのひまわりの種を一斉についばみにくる
一瞬 絵本の中に迷い込んだような・・・
(いやいや あなたは、明日には台所でネギを切っているオバサンです
 決してまよわないでね)



聞いたら「ウソ」という鳥なんだって 写真はまだ子供で
大人は赤いスカーフまいたみたいに首のところが赤くて綺麗な鳥です ホント


朝ごはん 注文するとトーストもあるみたいだけど、時間的にみんなと合わせたので
おまかせメニュー


最高の天気に恵まれて、素晴らしい登山になりそう

朝のみどり池は 絵葉書のようにきれい
池の向こうに東天狗岳がそびえる
あの山に、あんな遠くの山に登るんかい?



荷物は置かせてもらって、身軽に 出発
歩き始めてすぐに、本沢温泉と中山峠の分岐がある



中山峠めざして進む けっこう急な登り
でも危険な所はない



中山峠に着くと展望がひらけて
目指す天狗岳が見えてくる。急にテンションがあがり記念撮影をしまくる


天狗岳は双耳峰(山頂がポコンポコンと二つある)なので、右に西天狗も
ハッキリ見える
ここからは、今までの苔むした、うっそうとした樹林帯とは雰囲気が
かわって、見晴らしのよい明るい道だが
頂上付近はゴツゴツした岩やざれた道で手ごわい。

山頂は360°の大パノラマ、しばし写真撮るのも忘れてたたずむ

さっきまで小屋で遠く遠く朝日にはえる山容を見てたのに
その山頂に立ってる!

この達成感は何物にもかえがたい。


近くに ごっつい山男さんがいたので、「あれは北アルプスですか?」
と聞くと、ものすごい勢いで、槍ヶ岳を中心に見える山すべて教えてくれた

そして下山道を確かめて、慎重におりる
根石岳方面


急な下りが終わると、根石岳と本沢温泉の分岐


さらに急降下していく
本沢温泉につづくこの道は 白砂新道というらしいが、分岐のところがザレた砂だっただけで
ずっと普通の山道だった

本沢温泉に着くが お楽しみの温泉は月曜日がお掃除の日で
お・や・す・み  
5分ほど登った露天はいいらしいが脱衣場もない混浴、水着もないのであきらめるしかない





あきらめて、こけももジュースを注文し休憩所をお借りして
山ごはん作り


メニュー;棒ラーメン (ワカメ入り)
    ;ペンネのトマトソース
      (早ゆでペンネを茹でて、余分な湯を捨て、レトルトのパスタソースであえ
       粉チーズと、パセリをふりかける) これ激ウマ 



そして、またひたすら下ってしらびそ小屋に
この下山道 終わりの方は 木の道があったりしてしばし疲れを
忘れさせてくれる いい雰囲気


荷物をまとめて、やさしい小屋のオーナーに見送られ下山する。


二日目は行動時間も長く、体力的にきつかったけど、天気がいいというだけで
ハイテンション
登山道では、美しく凛とした針葉樹、その足元は倒れた木も切り株も石もすべてが緑の苔におおわれた
不思議な風景
頂上は まさに天空の大パノラマ
のnさんと 何度「すごいね」を連発しただろう
山域も広く、個性豊かな山々が連なる 八ヶ岳
今度は また違うルートで登ってみたい
何度でも会いに来たい そんな魅力がこの山にはある。


      

北八ヶ岳登山 その前に寄り道 ~明野ひまわり~

2013-08-28 22:01:57 | 山登り
2013.8.25~26 北八ヶ岳登山

高校からの友達 のnさんと
夏の終わりの山旅  八ヶ岳   
天気の事もあって、5日ほど前に具体的に
計画を固めた。

① 憧れの「しらびそ小屋」に泊まる
  登山口の、稲子湯には 1~2時着 4時には小屋に着く予定

② 1日目は早めに岐阜を出て八ヶ岳周辺で 1ヶ所 観光し
  こじゃれたレストランでランチする


③ 2日目「しらびそ小屋」を拠点に天狗岳登頂
  登りはは中山峠経由、下山は本沢温泉経由の周回コース
  (荷物を小屋に置かせてもらう)

④ 2日目荷物が少なくなるので、バーナー、コッフェル持参で
  初めての山ご飯に挑戦


前日、どこか八ヶ岳でいいとこないかと(持ち前のミーハー気分炸裂)
夜にPCで検索していたら

ありました! !(^^)!

ということで、8月25日(日曜日)
朝 7時前 小雨の中、岐阜を出発

目的地は明野

北杜市明野 サンフラワーフェス

山梨県北西部に位置し、日照時間日本一でヒマワリの名所と知られていた明野村は、2004年に近隣の町村と合併して誕生した北杜(ほくと)市となり、「北杜市明野サンフラワーフェス」としてヒマワリまつりが開催される。
会場内からは富士山・南アルプス・八ヶ岳の山々をバックに60万本というヒマワリ畑を見ることが出来る。
畑もメイン会場を中心に農村公園会場、浅尾新田会場と3カ所に分かれてヒマワリが咲き誇る。
】日本花名所より

ひまわり畑は3会場に分散され、開花時期がずらしてあって、7月から8月下旬まで長く楽しめるようになっている。
今日はお祭りの最後の日で 農村会場が満開らしいが、場所の知識は全くない(-_-;)
行けば何とかなるだろうという、B型二人はとりあえず車を走らせる。

ナビの入力は失敗したが(ほくとし って読めなかった・・・市民の皆様ごめんなさい)須玉ICを出たら、すぐに看板があって、それに従って走れば
すぐに、ひまわり畑に行くことができた。

道に交通整理の人もいて、スムーズに駐車

畑は広~~~い  わけではなかったが、満開のひまわりは圧巻

メイン会場の方はすごく広そうだけど、時期が遅かったみたい。




太陽に向いて、鮮やかな黄色に咲き誇るこのすがた!
パワーもらえる。
見に来る人みんな笑顔だった



隣の畑は こんな珍しいひまわり  八重になってる





コスモスとひまわり



その後
この会場から5分とかからない所にある

「ターシャ」という 暖炉レストランでランチ



外観はこじんまりしているが、中に入ると天井は高く、広くてびっくり!

ローストビーフやハンバーグ中心の洋食屋さん

ハンバーグランチを注文

前菜や パンプキンスープの後、アツアツのハンバーグ
スパイスがきいて美味しい

パンは焼き立てでハーブが練りこんであって、異国なかおり 大きさにも驚く



デザートもついてくる嬉しさ



というわけで

観光もでき、お腹もいっぱいになって 満足満足

おっと、これからの登山を忘れちゃぁいけません。


午後2時に稲子湯ちかくの
「みどり池入口」というバス停わきの
無料駐車場に車を駐車  
日曜日なので、駐車場はいっぱいかと心配したけど、なんと2台しか止まっていなかった。



八ヶ岳登山のはじまり~。

つづく


【風土や】 ~板取~

2013-08-19 10:32:03 | プチ旅
2013.8.18

お墓参りもかねて
板取に

この日 18日(日曜日)はお盆明けの休日という事もあり
板取までの、お気に入りのスポット(ランチなんだけどね)
「山務」「ふれあいバザール」 などすべて休業

空腹のまま板取の入り口までくる



ここに
お店が

  ‘風土や’

日替わり モーニングとランチのお店


岐阜県関市板取に
  2013.4.8 OPEN!

営業時間 8:00~16:00
定休日:だいたい水曜日

お米や野菜など
 なるべく板取産の食材でおもてなし


~風土や ブログより~





一応営業してたんだけど、なんとこの日は貸切中と玄関に立札が

名物 じゃがいもドーナツ  テイクアウトのみ
だそうで、ドーナツを買う
5分ほど揚がるまで待っていて、揚げたてをもらう
う~~ん とってもいい匂い、道の下は川なので下りて食べることにする。

ここは、前は違う名前の店だったんだけど、うまくいかなかったみたい。
その後、村の有志が知恵を出し合って
「風土や」としてよみがえったんだね。

「風土や」の前の橋から見る板取川
多くの、家族連れや、若者のグループで賑わっている。



物心ついた時から、夏にはほぼここで過ごした川原
ものすごい広い場所だった気がするが
こうしてみると、狭く感じるのが不思議

昔は子供専用で、水遊びの場所でしかなかったこの川
今は、バーベキューをする絶好の場所なのか
前はなかった専用駐車場が整備されていた。



じゃがいもドーナツは優しい甘さでふわふわ、いくつでも
食べられそうなほど美味しい!!

川で遊んでる子供たちは本当に楽しそう。
水はすごく冷たいのに子供の頃は遊ぶのに夢中で気が付くと
唇が紫色になっていたなあ・・・。


その後、小学校の跡地に建った公民館の横の道を上がったお寺に行く

小学校は、人口減少のため40年以上前に廃校になり
取り壊されて、立派な公民館と体育館ができた。
唯一、校庭に立っていたこの子のみ公民館の前の片隅に
移された



ご先祖様に、いつもご無沙汰していることを誤って
板取を後にする

それにしても、最近はキャンプ、バーベキュー人口が増えつつある?
まあ、こう暑いとやっぱり水遊びがいいと思うのはみんな一緒だよね

板取川沿いの、要所要所でものすごい路駐の車の数
川原も混み合っている様子



洞戸のキャンプ場



昨今 お洒落で、意外と安いタープテントが市場に出回り
UV対策もバッチリ
他にも、便利グッズがいっぱい
アウトドア人気は高まるばかりかな。

楽しそう(*^。^*)


能郷白山  真夏 ~温見峠より~

2013-08-17 16:43:46 | 山登り
2013.8.16

岐阜市 36°  

真夏に低山に登るのは、暑さにやられるので無謀な事
というのが常識
わかってはいたけど、登山口の標高が高そうなので、
思い切って出かけてみた

6時自宅出発
モレラ(これ岐阜の人しかわからない)に向かい、
本巣縦貫道に出て国道157号線を北に 淡墨桜めがけてひたすら走る

淡墨温泉を過ぎると、だんだん道も狭くなり
集落が終わるころ
ゲートがあり(温見峠への157号線は冬場や悪天候の時は通行止めになるので注意)
こんな看板が



「落ちたら死ぬ」って 恐ろしい

そういえばネットで調べた時
国道とは思えない 「酷道」 と誰かが書いていた。
ゴクドウ  って 実に面白い  
・・・なんて言ってる場合ではない
しばらく行くと
ガードレールもない、頼りないロープだけの
断崖絶壁の、対向車がきたら、相方 のnさんは絶対バックできないから
そちらがたのむよ~~~!! という道が続く



しばらく行くと広い道もあり、危険なところは最徐行して
1時間くらいかかって何とか温見峠に着く 8時15分


思った通り多少涼しい

峠付近は路肩駐車
混雑時はかなり下まで移動することもあるらしい

案内板のすぐ横に階段があり、登山道が始まる

しばらく、ブナなどの樹林帯の結構な登りを行くが
危険な個所は全くなく、ロープのある急な登りが一か所あるくらい
で、気持ちよく歩ける







1時間弱、首に巻いたタオルが汗で絞れる程になる頃 (汗かきすぎだろー)

視界が開けてくる


でも
遠くは、霞んで展望はいまひとつ

遠くはダメでも近くがすごい!!

「ハンゴウソウ」らしき鮮やかな黄色い花が咲き誇り


アザミも


そして びっくりしたのは
ヨツバヒヨドリに群がる 「アサギマダラ」の乱舞
南ルプスでは車窓からの見学だった、あの蝶が
目の前で、今にも手にのりそうな勢いで、舞っている





10匹や20匹ではない、山頂までず~~~っと
歓迎してくれるように、前に後ろにヒラヒラ
その飛び方は薄い折り紙が風に舞うようで、モンシロチョウなどの
それとは全然違う。
そのたびに、見とれてしまって全く前に進まない。

思わぬ山からの贈り物に のnさんと
「今日、来て本当によかったね!!」

その後ひと山越えて前方を見るとそれらしき山がみえてくる
腰くらいまである笹や草を踏み分けて進むと



着いた~
山頂 
 

笹や灌木で視界は全くない 日影も無い

そこから5分ほど南に歩いたところに 白山権現社の祠があり
そこまで行くと 視界がひらけ、祠の下で信州の草原のような風景を見ながら昼食
汗はかいたけど、この日陰にいると昼寝したくなるほど、爽やかで心地いい。





花や蝶に癒されて、とても楽しい山歩きだった。

登り 2時間20分
昼食 30分
下り 2時間


甲斐駒ケ岳 (北沢峠から 1泊2日)

2013-08-08 17:05:11 | 山登り
2013.8.8

今回は長野県北沢峠から40分の所の「仙水小屋」に泊まり、翌日仙水峠を経て駒ヶ岳頂上をめざす。
双児山経由で北沢峠に戻るという1泊2日の登山


交通手段 : 車で中央高速伊那ICでおりる。
           一般道で道の駅「南アルプス村」経由 仙流荘(バス発着所)に駐車(無料)
           南アルプス林道バスにて北沢峠 (片道1300円)

コースタイム : 1日目 北沢峠→40分 「仙水小屋」
            2日目 仙水小屋→5時間 甲斐駒ケ岳→2時間30分 双児山→1時間50分北沢峠
             (仙水峠日の出鑑賞タイム、双児山昼食タイム含む)


1日目

念願の甲斐駒ケ岳 6日出発当日は
岐阜は警報が出るほどの豪雨で、激しい雨音で目が覚める
泊まる予定の「仙水小屋」の連絡先の携帯に電話して
様子を聞くと今は曇りで、明日も曇りらしい
迷いに迷って、とにかく雨ではないなら出発しよう!
5分前に 相方PONちゃんにメールする。

午前10時 準備を整え出発したものの、ワイパーをマックススピードで動かし、
傘をさして車に乗り込むPONちゃんと挨拶するが
なにか・・テンション上がらない

それでも高速で長野に近づくと空はどんどん明るくなり
恵那山トンネルを抜けるとすっかり止んでさっきまでの
大雨がうそのよう  

本日は登山らしい登山はしなくて、小屋に泊まるだけなので
バスは「仙流荘」前のバス停発 最終便の2時10分発
途中の道の駅「南アルプス村」で遅めのランチする余裕もあった
「仙流荘」に着いたのは1時40分
すでに何人かのお客さんが待っていた
ここはかなり広い駐車場があり、親切にも更衣室まである(畳敷き)

 

バスの運転手さんはガイドも兼ねている
窓から見える木や道端に群生する玉アジサイ、フシグロセンノウ
ソバナなどの花々 ヨツバヒヨドリに群がるアサギマダラという綺麗なチョウ
要所要所でバスを止めてくれて全く退屈知らずの1時間だった


3時に北沢峠に着く 雨の心配はなさそうだ

そのまま進行方向に車道を歩き標識に従って
うっそうとした森林の中、ゆるい登りを歩く


40分で山の狭い傾斜にこじんまりと建つ「仙水小屋」に着く


冷たくて美味しい水場もある。

夕食は、天気がいいので外のテラスで頂く
評判の、豪華(山小屋では)なメニュー。メインはなんと お刺身、白身魚のフライに
野菜の天ぷら。 山では珍しい完全予約制もわかる気がする。


そして、外で食べるという解放感も手伝って、両隣の人たちとの
トークも盛り上がる
隣のご夫婦は岡山からで、車で日本全国の山を巡ってらっしゃる
岐阜の山も私達より詳しくてびっくり
九州からも一団体、カーフェリーできたんですって。
山の話をしだすと、時間があっという間に過ぎる

お腹いっぱいになり、明日のことを聞くと
朝食は なんと!3時半 早い
なので、とにかくタイツのみゆるいのに着替えて
7時には寝る 平日のせいか、1人1畳以上でゆったりと寝られた。

2日目

この小屋は寝室がそのまま食事室になるので
3時には起きて布団をたたみ、荷物を片付ける


小屋番さんが
「今日はこのシーズン一番のいい天気ですよ!
 昨日降った雨で空気が澄んでいます」
ああ なんてラッキーな、思い切って出かけて本当によかった。

ところで、こんなに朝早いのは、ここから35分くらい登った仙水峠から
日の出が見られるよう時間設定がしてあるようだ。

私達も、さっさと出かけたかったのだが
私の厚化粧と、PONちゃんのヘッドライト行方不明事件で
10分ほど遅れたものの5時少し前には峠に着いて
感動的な日の出が見られた
ヘッドライト見つかってよかった、出発の4時台はまだ真っ暗で
道は分かりやすいけど明かり無しでは危険
それでも10分ほどで白み始めて景色も広がってくる






仙水峠から、駒津峰を目指す
途中から、左手に仙丈ケ岳がくっきりと見え始め、南アルプスの山々を見ながらの
展望のよい山歩きとなる

7時 駒津峰に到着。ちょっとした広場になっていて
大勢の人が休憩中
写真を撮ったり、おやつを食べたり



前方にはピラミダルな甲斐駒ケ岳がそびえており
テンションが上がる
でもここから、一旦下ってから、また登るみたいなので
行けるかなあという不安も少し。

ハイ松の中を抜けたり岩を登ったり前後する、グループの人たちと
励まし合いながら進む
PONちゃん はい!チーズ ここまでは余裕だったが



その後 八合目



登りの途中で
直登コースと巻道の分岐が


ここで、5分ほど迷う 弱腰の私に PONちゃんの
「直登で行こう!!」 という言葉が。
この一言がなかったら、この登山がこんなにもドラマチックで
忘れられないものには ならなかったかも。

しばらく快調に岩場をクリアした私達だったが
一瞬 足が止まった
大きな岩が行く手を阻む
右足をかける岩のくぼみが小さすぎて、体重がかけられない
手をかける所も高すぎて重い体重をささえきれない。
今更ながら ダイエットの失敗を呪う私 

引き返すしかないのか?
自己中な私は「先に登って私の手をひっぱって!」
と、PONちゃんを行かせるも、彼女も足がかけられず「無理~~~」
と立ち往生

と、そのとき、後から来た4人グループのおじさまの一人が見本を見せてくれた
真似して登ってみたが(PONが)やはり無理
ついに、もう一人のおじさまが
「わしが、ささえてやるから思い切って行け」と言ってくださる
足のかけかたを教えてくださったので
小さなくぼみにやっとのことで足をかけ、その足を持ってもらって
「オジサン!まだ手をはなさないでねっ 」と叫びながら
必死に大きな岩をよじのぼった。

若い人や経験者には、この岩登りは些細な挑戦に見えるかもしれない
でも私たちにとっては、忘れられない緊張と、山仲間への感謝の
気持ちで 熱くなった瞬間なのだ

その後は順調に進む、ちょっと休憩




コースタイムの1、5倍かかって頂上に着いた時の
喜びは口では言い表せないくらい

しかも、360°の大パノラマに言葉を失う





先週登った、オベリスクの特徴的な突起でそれとわかる鳳凰三山がくっきり見えて
その後ろに雲海越しに富士山が望める

南アルプスの女王、仙丈ケ岳も美しい山姿を見せてくれているし、遠くは北アルプスも見える

なんて素晴らしい山なんだろう

このまま日が暮れるまで眺めていられたらどんなにいいだろう
初めて、下りるのがいやだと思った山だ

名残惜しい気持ちを残したまま
9時半下山開始
下山は白っぽい花崗岩と砂が織りなす不思議な
山肌を巻道と思われるコースをひたすらおりる。





さよなら 甲斐駒ヶ岳
また来るよ と言いたいところだが たぶん無理でしょう




一旦駒津峰を登り返し、双児山経由で北沢峠に下りる。
双児山までの道は、ハイマツが豊かな庭園のような1本道
その後森林に入り山頂へ

シャクナゲの仲間?


双児山山頂、ちょうど12時になって、やっとランチの時間
昨日買っておいた あんパン、デニッシュパン、野菜ジュース
でも、ここ2649m 日陰がないのよね。
早々に下山する。

北沢峠に着くと1時40分
バスの時刻表では4時しかない
でも、やはりそこはシーズン中、人数が集まればバスが出るとのこと
すぐに12人ほど集まる



バスはすぐに出て、時間の無駄もなく
またまた、寝かせてくれない解説付きの
1時間をバスに揺られながら過ごした。


今回は山の神様が微笑んだようだ すばらしい天気に恵まれ
山の仲間に出会え
感激の連続の登山だった。

南アルプスを歩くべき季節に歩けたことに感謝。